前にNHKのドラマでやっていたので、原作を読んでみました。
桐野夏生の作品はそんなに読んでいるわけではないですが、筋書きがおもしろいですね。「小説家」という感じです。(うまく表現できませんが)
主人公は59歳で、夫を急に亡くします。
ずっと専業主婦で、社会にもまれたことがなく、また、夫を信じきっていた彼女は、夫の死後、いろいろなことを知っていきます。
まず、信じきっていた夫に十年来の愛人がいたこと、そして、そばうち教室と偽って彼女と度々会い、お金までかしていたこと、そして、アメリカにいた息子が妻子を連れて帰ってきて、同居を希望したり、さらに、その家に対する権利を要求したりと、かわいがって育てた息子に裏切られた気分になったこと・・・
しかし、彼女も悲しみから徐々に立ち上がり、つきあいを広げていき、自分なりの人生を歩み始めます。
人生50年と言われた昔に比べて、現在は80年どころか、90いくつなんていう方もたくさんいます。
昔のように60過ぎからおばあさんだからと甘えていられない時代、いつまでも自分でしっかり生きていかなければ大変な時代なんだなと、将来の自分の時代を思いつつ、いろいろ考えさせられました。
話の展開が上手で、ちょっと真剣にさせられたり、感心させられたり、引き込まれる感じです。
この作家は、この小説では59歳の女性が主人公ですが、昨年の朝日新聞の連載小説では20代のフリーターの若者を主人公にしたものを書いていて、よくいろいろな年代や性別の人に成りきって書けるものだなと思います。
すばらしい想像力の持ち主なのでしょうね。うらやましいです。
桐野夏生の作品はそんなに読んでいるわけではないですが、筋書きがおもしろいですね。「小説家」という感じです。(うまく表現できませんが)
主人公は59歳で、夫を急に亡くします。
ずっと専業主婦で、社会にもまれたことがなく、また、夫を信じきっていた彼女は、夫の死後、いろいろなことを知っていきます。
まず、信じきっていた夫に十年来の愛人がいたこと、そして、そばうち教室と偽って彼女と度々会い、お金までかしていたこと、そして、アメリカにいた息子が妻子を連れて帰ってきて、同居を希望したり、さらに、その家に対する権利を要求したりと、かわいがって育てた息子に裏切られた気分になったこと・・・
しかし、彼女も悲しみから徐々に立ち上がり、つきあいを広げていき、自分なりの人生を歩み始めます。
人生50年と言われた昔に比べて、現在は80年どころか、90いくつなんていう方もたくさんいます。
昔のように60過ぎからおばあさんだからと甘えていられない時代、いつまでも自分でしっかり生きていかなければ大変な時代なんだなと、将来の自分の時代を思いつつ、いろいろ考えさせられました。
話の展開が上手で、ちょっと真剣にさせられたり、感心させられたり、引き込まれる感じです。
この作家は、この小説では59歳の女性が主人公ですが、昨年の朝日新聞の連載小説では20代のフリーターの若者を主人公にしたものを書いていて、よくいろいろな年代や性別の人に成りきって書けるものだなと思います。
すばらしい想像力の持ち主なのでしょうね。うらやましいです。