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マイライフ

旅行や観劇、映画などの趣味に関することに加えて、日々の出来事や事件について思うことなどを徒然につづって行きます。

「ムンク展」に行ってきました

2007-10-28 00:38:00 | 美術館など
 東京・上野の国立西洋美術館です。

 ここは、数え切れないほど足を運んでいますが、常設展も充実していて、企画展もよくまとめられています。

 それに、館員の方が結構感じがよくて親切なので、気に入っている美術館の一つです。

 今回は、よく倫理の教科書などに載っている「叫び」という絵を描いたムンクの作品展です。

 ムンクというとどうしてもあの「叫び」のイメージが強くて、あのような心象画風のものばかりなのかなと思ってしまいますが、それよりも、装飾画家として活躍していたのだそうで、ホールや貴族の屋敷の壁画などにたくさんの作品を残しています。

 その絵の中には、あの「叫び」のイメージとは違った、明るい恋愛や男女の睦み事を描いたものの方が多く、意外な感じがしました。

 印象派の絵のような、あまり細かくない、それこそ印象をそのまま捕らえたような描き方のものがむしろ中心となっていて、絵というのも、画家の人生の変遷によって、ずいぶん変化を遂げるものなのだなとつくづく思いました。

 一枚の絵の中に、描いた人やその周囲の人たちの、そのときの人生の一瞬が込められている、などとちょっと偉そうな感想を抱いてしまいました。

 

「トプカプ宮殿の至宝展」に行ってきました

2007-09-17 23:12:28 | 美術館など
 極上の宝物展という感じでした。

 トルコがオスマン帝国によって支配されていた時代、君臨していたスルタンとその後宮の女性たちが所有していた宝物の展示です。

 16世紀から19世紀くらいのものが多いのですが、全然古びていず、すばらしいものばかりです。

 日常よく使うようなもの、タオルとか、衣類とか、書見台など一つ一つに高価な宝石の飾りが施されていたり、手の掛かった刺繍が成されていたりと、庶民の目からはため息の出るようなものがほとんどです。

 特に、エメラルドやダイヤなど数々の宝石が施されたネックレスなどのアクセサリーは一体いくらくらいの値打ちがあるのだろうと、思わず、長い間、じっと見入ってしまいました。

 また、黄金のゆりかごがあり、これはかなり、厳重に警備されていましたが、このゆりかごで育った赤ちゃんはどんな運命をたどったのだろうなどと思ってしまいました。

 時には、日常から離れた宝物に触れて目の保養をするのもいいことです。

 

「パルマ - イタリア美術、もう一つの都」展

2007-07-25 16:51:56 | 美術館など
 「パルマ」展に行ってきました。

 上野の国立西洋美術館です。

 副題がイタリア美術、もう一つの都というのですが、ローマとかナポリとか有名な都市に比べると、今ひとつ知名度の低いパルマという都市に栄えた芸術の展示です。

 パルマというのは、あのパルメザンチーズで有名なところだそうです。

 主に、16世紀後半から17世紀の作品が中心で、古いですが、そこに描かれている人物は生き生きとしていて、今にも語りかけてきそうな感じでした(本当です)。

 また、時代を反映して、主に、キリスト教関係の絵画が中心なのですが、宗教独特の暗い感じは全然ありません。

 描かれている女性も非常にきれいで、ちょっとうっとりします。

 しかし、キリストやキリスト教を広めた聖人たちの、殺されたり、拷問されたりという、受難の場面も数多くあり、布教というのは、命がけで大変なことなのだなと改めて思いました。

 ですが、そこまでして布教活動をする意味は何なのだろうと、絵とは関係なく、思いに耽ってしまいました。

 私は特定の宗教を信じていない、初詣には神社に行って、葬式は仏教で行うという、よくいる日本人の一人です。

 でも、一途に信じるものがあるということは、やはり、しあわせなのでしょうか。

 

 

「パリへー洋画家たち百年の夢」(東京芸大美術館)

2007-06-06 23:36:44 | 美術館など
 東京芸大美術館へ行って来ました。

 上野あたりの美術館は結構見て廻りましたが、ここは初めてです。

「パリへー洋画家たち百年の夢」というのをやっていました。

 黒田清輝、藤田嗣治など有名な、20世紀前半の作家の作品です。

 非常にきれいな線で描かれていて、女性の裸体など、芸術的ですてきです。

 周囲も芸大ということもあって緑が多く、落ち着いた感じの美術館です。

 中で、地下にいったり3階に行ったりしなければならないのが、ちょっと面倒ですが・・・

 また、順路がうまく配列されていないというのか、戸惑う場面が多かったような気がします。

 見たい人が好きなように判断して見なさいということかもしれませんが・・・

 とりあえず、安らぎのひとときを過ごすことができました。

 

 

国立新美術館「異邦人のパリ」展

2007-04-21 15:29:00 | 美術館など
 六本木にできた国立新美術館の「異邦人たちのパリ」ポンピドーセンター所蔵作品展に行って来ました。

 この美術館に行ったのは初めてです。評判通り、なかなか立派な建物でした。

 建物のデザインもいかにも現代という感じです。

 各階に展示室がいくつかあって、それぞれ別の展示をやっています。

 常設展はないということなので、常に企画展を、これだけの数の展示室の分だけやっていくのは大変だろうなと思いました。

 私が行ったのは、フランスのポンピドーセンターに所蔵してある作品展で、ここは新しい時代の作品が中心です。

 ピカソやモジリアニ、キスリングや藤田嗣治、さらに現代の作家まで、有名な作家と作品がたくさん展示してありました。

 期日指定入場券まで売られているというので、どんなに混んでいるかとひやひやしていたのですが、以外に空いていて、落ち着いて見ることができました。

 やはり、ゴールデンウィーク前に行って良かったと思います。

 人の隙間や頭の上から見るのは、いただけないですよね。

 地下鉄の駅からも近いし、外もちょっと散歩できるので、また行ってみたいと思います。

「オルセー美術館展」

2007-04-07 16:39:16 | 美術館など
 上野の東京都美術館に「オルセー美術館展」を見に行ってきました。

 4月8日で終わりだというので、何とか行って来たのですが、またまたすごい人。

 今は六本木の方に、サントリー美術館だの、国立心美術館だの、いろいろとできて人気を集めていると聞いていたので、ひょっとして上野の方はちょっと人が少ないのでは・・・と期待していたのですが、みごとにはずれました。

 さくらがきれいに咲いていて、お花見の人もたくさんいるので、美術館までの道も人がいっぱい。

 ぼうっとして歩いていると、巨体の男性に突進されてはね飛ばされてしまいます。

 そう言うときに「すいません」なんて言う人はほとんどいません。

 まあ、それはともかくとして、美術館ですが、入場制限がかかっていて、ちょっと待たされました。

 春休みだからか、子どもも結構いて混んでいるから見るのが大変だろうとちょっと同情しました。

 例によって、普通よりちょっと背が高かったのを良かったと思うのはこういうときです。

 人と人の隙間から、あるいは人の頭の上から作品をのぞきます。

 展示されているのは、セザンヌとかモネ、ドガなど著名な画家の作品ばかりです。

 また有名なモネの「ルーアン大聖堂」などもあり、みごたえはありました。

 もっと早く行けば(3月頃とか)、少しはゆっくり見られたのかもしれないと後悔しました。

 

 

「人体の不思議展」を見に行きました

2007-01-29 13:59:21 | 美術館など
 「人体の不思議展」を見に行ってきました。

 おもしろいとか人気を博しているとか聞いたので、どんなものかと思い、行ってみました。結構、ミーハー的理由です。

 人の体をいろいろな点から見て作られた模型などがあって、たとえば、循環器系のみで見た場合はどうなっているのか、血管だけで見てみるとどうつながっているのかなど、へえと思うようなものが多いのですが、期待していたより展示物が少なく、これで1500円(前売りは1300円)は、ちょっとお高めかなと思いました。(俗っぽい感想で申し訳ありません)

 また評判が知られていたからでしょうか、すごい人で、一つ一つの展示物に黒山の人だかりという感じでした。そのため一つ見るのに前の人がどいてくれるのをいちいち待たなければなりません。

 人の体の中が展示されているのですから、これを見た後でランチにしようという気分にはあまりなれないようなものばかりです。

 ですが、人の体って本当に精巧で神秘的というか、良くこんなにうまく作られたものですね。改めて思いました。

 もうちょっと映像に訴えるものとか、CGで表現されているものとかもあるとよりおもしろかったかもしれません。

 また、あの混雑はなんとかならないものでしょうか。

「サルバドール・ダリ回顧展」に行きました

2006-12-01 14:42:28 | 美術館など
 東京・上野の森美術館の「ダリ回顧展」に行って来ました。

 混んでいると聞いていたので、休日を避けて、なんとかして平日に行ったのですが、それでも結構混んでいて、絵を見るのが大変でした。

 平均よりちょっと背が高くてよかったと思うのは、こういうときと満員電車でつり革につかまるときです。

 みんな、美術が好きなんですね(?)。

 それと若いカップルが多いのでちょっとびっくり。ダリの絵のせいでしょうか。

 これだけ平日に混んでいて休日はもっとすごいのでしょう。前売りでも1300円ですから、かなりの売り上げだななどと、芸術とは正反対の下世話なことを考えてしまいました。

 ダリの作品が具象的な絵から、あの有名な天才的な絵へと移り変わっていくのがわかりやすく、展示されていました。ダリの映画もそうですが、残酷な現実を見据えているという感じがします。

 あのような、普通の人には描けないような絵を描く才能を持った人には、平凡な日常ってどういうふうに見えるんだろうなどと思ってしまいました。