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マイライフ

旅行や観劇、映画などの趣味に関することに加えて、日々の出来事や事件について思うことなどを徒然につづって行きます。

「国盗人」(演劇)

2007-07-01 00:48:50 | 演劇・バレエなど
 「国盗人」を観に行って来ました。
 
 世田谷パブリックシアターです。

 満員御礼という感じでした。

 シェークスピアの作品「リチャード3世」を下敷きにして日本風にアレンジしています。

 ですが、主役の野村萬斎の実力なのでしょうが、なかなかおもしろかったです。

 筋書きは有名ですが、姿が醜く足も不自由で周囲から疎まれていたリチャード3世(この劇では野村萬斎ふんするアクサブロウ)がそのずるがしこさ(要するに頭がいいのでしょうが)を使って周囲の人間を巧みに自分の味方にしていき、さらに、自分に都合の悪い人間は次々に殺していって、王座を射止める話です。もちろん、最後は正義の力に倒されるわけですが・・・

 客席と一体となった演出で、非常にうまいなと思いました。

 時々、眠くなっちゃってお金を返してもらいたくなるような劇もありますからね。

 その点、この作品は観に行って良かったと思いました。

 以前、市村正親の「リチャード3世」を別の劇場で観たときも、市村さんの観客に対する意識のしかたというか盛り上げ方がうまいのに感心しましたが、そのときのことを思い出しました。

 暑い中でしたが、一時的に外の世界を忘れられました。
 

「死のバリエーション」(演劇)を観ました

2007-05-25 16:49:15 | 演劇・バレエなど
 重いタイトルですが、内容も重いです。

 「娘の死」によって、長い間会っていなかった男女が再会します。

 娘は水死したのですが、女性がその連絡を受けて父親である男性に知らせに来たのです。

 二人はもちろん娘の死を受け入れることができません。

 二人は娘を育てた若い頃を思い出しますが、やはり心がかみ合いません。

 若い頃、貧しい中で恋愛を育んで結婚したのですが、心が通じ合わなくなり、男性のほうが別の女性と暮らし始めたのです。

 そんな中で娘も心を閉ざしてしまい、自分の心の中に生まれた架空の友達とだけ通じ合うようになったのです。

 そしてその架空の友達だけが自分をわかってくれると思いこみ、誘われるように海の中へと入ってしまったのです。

 登場人物の内心の葛藤が表現されているような感じなので、ちょっとわかりにくいところもありました。

 筋の展開があまりないので、演劇にするのも観客にわからせるのも難しい作品だと思いました。

 海の中へ架空の友達に誘われるように入ってしまった娘の、最後の言葉がとても心に残りました。

 彼女が死んでしまった後の言葉です。もちろん、死んでしまったら現実には言葉なんてあり得ないわけですが、「あんなことするんじゃなかった。もっと生きたい・・・」というのです。

 そちらの方が楽で楽しいような気がして、死への道を選んでしまったけれども、本当はそうすべきではなかった、生きていたかった。

 実際、死への道を選んでしまった人たちの多くもそう思っているのではないのかと(死んでしまった人が何かを思うなんてできないのですが)、そういう思いが残っているのではないのかと考えてしまいました。

 

「CLEANSKINS/きれいな肌」(演劇)

2007-04-25 16:10:46 | 演劇・バレエなど
 「CLEANSKINS/きれいな肌」という中嶋朋子主演の演劇を観に行きました。

 東京初台の新国立劇場です。

 登場人物は3人、母親とその息子と娘だけです。

 主演は娘役の中嶋朋子だと思いますが、息子役の北村有起哉も母親役の銀粉蝶も同じぐらい重みのある役です。

 イギリスの田舎町で母親と息子が暮らしているのですが、息子は反イスラムのデモなどに参加しています。

 そこへ長い間音信不通だった娘が帰ってくるのですが、なんとイスラム教徒の姿で帰ってくるのです。

 娘は家の中でイスラムの祈りをし、反発した息子は出ていってしまったりと争いが絶えなくなります。

 母親も娘の改宗に怒り、イスラム教徒の格好で外出するなとさえ言います。

 そして反イスラムの町の人に石を投げ込まれたりと大変な状況が続きますが、そこでどうして娘がイスラムに改宗したのかという理由が明らかになり、それが、3人を捨てたはずの父親の話へとつながっていきます。

 同時テロやあちこちで起こる爆発事件などを理由にして、イスラム教徒の人たちへのイギリスでの差別は厳しいと聞いていましたが、それが普通の人たちの社会で思ったよりも大変なことを知りました。

 もちろん、これは演劇ですから虚構の話ですが、実際のイギリス社会でイスラム教徒だけでなく他民族が生きていくことの大変さが、生々しく伝わってきました。

 異なった人たちが一つの社会で生きていくのは、無理なのか。

 ヨーロッパで移民排斥運動が頻発しているという新聞記事をどこかで読んだのを思い出してしまいました。

 宗教や民族の違いを認めて、共生していくのは一人一人がかなり成長しないとむずかしいです。

 私自身、海外に行ったとき、日本人だということで差別され、いやな気分を味わった経験を思い出しました。(懲りずにまた行ってますが・・・)

 難しいテーマです。

 


「やってきたゴドー」

2007-03-29 15:34:38 | 演劇・バレエなど
 木山事務所の「やってきたゴドー」(演劇)を見に行きました。

 六本木の俳優座劇場です。

 六本木は、なんだか次々に新しい建物ができ、美術館やら文化施設も増えて、さらににぎやかになりましたね。

 春休みなのか、学生風の人もたくさん歩いていました。

 「やってきたゴドー」は、不条理のどたばた喜劇とか、何かの記事に書いてありました。

 その通りで、登場人物の会話が全くかみ合わず、お互い、相手の言うことを自分の勝手な解釈で受け取って、全然結論が見えないまま、急に話の方向が変わっていく中で、筋が展開されます。

 「ゴドー」という男を待っている二人の男がいるのですが、目の前にゴドーが現れていながら、その男がゴドーだということを認めようとしません。

 そこへバスを待つおばあさんや子どもの父親を捜す女性や、使用人を連れた紳士らが現れ、各自が自分の都合で会話を進め、話が混乱していきます。

 最後にゴドーにはずっと前から会っていたのだと、二人の男が理解するのですが、二人はゴドーに会えば何かいいことがあるかのように期待していたのに、何も起こりません。

 だからといってショックを受けることはなく、日常は同じように動いていきます。

 しかし、会話がかみ合わなくて言いたいことが伝わらないという経験はよくあります。

 端から見ると何で同じことを繰り返しても理解し合えないのか、思わずおかしくなってしまうような会話を、私も毎日やっているのかも・・・

 役者さんの力量なのか、下手をするとつまらなくなってしまいそうなむずかしい題材を、おもしろく見せているなと思いました。

「アジアの女」(演劇)を見ました

2006-10-06 15:02:09 | 演劇・バレエなど
 長塚圭史演出の「アジアの女」(新国立劇場)を見に行ってきました。富田靖子、近藤芳正といった俳優が出演しています。

 大地震に襲われたばかりの東京という、舞台設定です。

 登場人物は5人だけなのですが、それぞれ存在感のある演技をしています。富田靖子は優しくて繊細な女性の役に合っているなと思いました。

 大震災後の状況は、テレビや映画のように次々と場面が変わらなくても結構伝わってくるものでした。

 この演出家はやはり若いというか、現代の社会を反映したせりふが随所に出てくるのですが、本当のことなのだけれどそれを言ってもいいのかなというところもあって、ちょっと批判する人もいるかもしれません。

 そこがおもしろいところなのかもしれませんが・・・

 東京大地震というのは、だれもがおそれている問題なので、それをうまく舞台として取り上げていたと思います。

 

「ウィー・トーマス」を見に行ってきました

2006-06-30 16:42:13 | 演劇・バレエなど
 仕事その他諸々で忙しく、このページを開くのが面倒になって、二日間ブログを更新していませんでした。他の方のブログをのぞくと、みんな結構まめにやっているんですね。私のカレンダーは虫食い状態です。

 渋谷パルコ劇場に行って来ました。「ウィー・トーマス」という演劇を見に行ったのですが、ちょっと刺激のある演目でした。確かに、宣伝ビラに書いてある通り、バイオレンス・ブラック・ユーモアの世界です。暴力的で、人を殺すことなど何とも思っていないような、アイルランドの闘士が、一匹の猫のために必死になるというのが、なんとも皮肉っぽいのですが、ちょっと、気持ちの悪い場面もあって、見ていられない方もいたようです。

 暑いですね。またそのうち、三十六度とかになるのでしょうか。