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「こちら、庶民派グルマンズ!!」

将棋にお酒、飲食&労倦。庶民派グルマンズリーダーがお送りする飲食中心の徒然ブログ。

広島帰郷日記 その9 福山のラーメンの名店 尾道ラーメン 朱華園に行ったよ!

2007-04-23 | 外食(ラーメン)
福山の名店、朱華園に来ました。帰郷したら一度はよります。なんというか、この味が忘れられません。この味で育ってきているのから、そう思うのか、それとも、本当に、食べたくなるような魅力をもっているのか・・・よくわかりませんが、とにかく私はこのラーメンが大好きです。http://www.fukuyama-town.com/review/fm003025/

実は、尾道ラーメンと言うのは、ある意味「朱華園」のラーメンの味に近づく事が尾道ラーメンの目標と言ってもいいのではないでしょうか?

ちょっと、話がややこしいと思いますが、再度説明します。よく聞いてくださいね。観光客で誤解をうんでいるのが「尾道ラーメンを食べに行ったら、家のは中華ソバだ」って、言われて、尾道ラーメンじゃなかったけど、まあ、美味しかった。

と、言うのを他のブログでよく見かけます。

が、

大丈夫です。

それは、尾道ラーメンです。

うーん、ややこピー。

詳しく説明します。

戦後から、尾道、福山地方に広がった「あっさり醤油に、豚の背脂、平麺」スタイルのラーメンは、「中華ソバ」と言う名前だったんですね。

それを、ある会社が、そのスタイルのラーメンを「尾道ラーメン」と定義づけて商品にして全国に広めました。

なので、この「あっさり醤油に、豚の背脂、平麺」は、全国的には「尾道ラーメン」と言う事になるんですが、当の尾道、福山のラーメン屋にしてみれば、自分の所は何十年も「中華ソバ」でやってきているので、お土産メーカーが全国に尾道ラーメンの名前を広めたからって、「家は尾道ラーメンです」とはいえません。

なので、朱華園は、プライドを持って、「家は中華ソバです」と言っているんです。

逆に朱華園のスタイルの味を「尾道ラーメン」と言う名称で広められたので、あまりいい気はしていない見たいです。

尾道ラーメンを発売した会社は、いかに、この店の味に近づかせようかと努力したんです。なので、このスタイルの味が「尾道ラーメン」なのに、その代表とされる店が「家のは尾道ラーメンじゃない」と、言い張る、なんとも言えないジレンマを生み出したのです。http://o.tabelog.com/otrdtl/2382/

観光客には、こんがらがらせる要因になると思いますので、行政は何か手を打って欲しいと切に願います。

ちなみに本店は尾道なんですが、そっちは、いついっても大行列で、ちょっとスープが煮詰まっている時があるように思います。友達も同感です。コンスタントな味なら、福山の方がいいのではないでしょうか?ちなみに、暖簾わけで「朱華楼」(しゅかろう)と、言う所がありますが、これは店によって微妙に味が違うんですよ。入り江大橋近くの所は、福山と比べてスープのコッテリ感が少ないです。私は福山の方が好きですが、知り合いの年配の方は、こっちの方がアッサリして良い。と、言います。ようは、好みですね。http://ayani.exblog.jp/5763309/

http://www.urban.ne.jp/home/komatuya/syukaen.htm

http://qoo36.web.infoseek.co.jp/onomitira-menn.html

私がしっている朱華園の歴史は、かれこれ20数年前・・・まだ、この店が全国的に有名になるずっと前です。パークレーンと言うボウリング場がありまして、その直ぐ横にあったんですね。初めて食べに行ったときは、父親に連れられてで、確か小学校1年生か2年生だったと思います。店に行くと、凄い行列で、30人ぐらい並んでいたでしょうか?当時の、しかも、福山でこの行列は凄い事ですよ。で、30分以上並んで店に入る。http://www.141ece.net/ramen/syuukaen_fukuyama.html

http://proxy.bbsnews.jp/2ch/ramen/1143867264/

でもって、来たラーメン!!!

もう、メッチャメッチャ美味しくて、あの時の感動は忘れません。

スープも1滴も残らず飲み干したんですね。でも、子供心にスープ全部飲み干すのは、少々いやしいかなーと、思って、机の上から、辺りを見渡したんです。すると、周りのお客さん10人ぐらい店内にいたと思いますが、「全員!!」スープを完全に飲み干していたんです。子供心によく覚えています。何気に、その頃から、周りを気にするナイーブな子だったので、周りの人がスープを全部飲み干すか、観察していたんですね。

それから、私達は、ボーリング場に行ったら、その帰りに朱華園に寄る。と、言うのがコースになっていました。いや、多分、ほとんどの人がこの黄金のコースを通ったことでしょう。

そうこうしているうちに、いつのまにか移転してしまいました。なんか、先代がなくなったのか・・・よく分かりませんが、とにかく「天満屋のB1」に移転したんですね。もちろん行きました。で、そこで食べたときに、「味が落ちた」と、思ったんですね。なんか、以前までの「むさぼりたくなるような」求心力がなくなったように感じたのです。そうこうしていると、天満屋近くのビルの1Fに再度移転して(天満屋の地下は借りだったのかな?)それから、現在にいたります。

でもって、天満屋近くに移転した時も、もちろん直ぐに食べに行きました。でも、そのときも、やっぱり「味が落ちた」と、思ったのです。その時は母親と行ってましたが、母親も同じ印象。そして、それだけではありません。なんと、横のテーブルに座ったお婆さん2人組が、なんと、「味が落ちたね・・」「ダメだね」って、言ってたんです!!!

私達だけでなく、他の客も同じような印象だったわけで、つまり、ここにうつってから、私の朱華園の評価は下がっていたわけです。それが、全国区のラーメン屋になったので、ちょっと意外だったんです。

ただ、店舗が変わって直ぐって、味が安定しないことがあります。また、20年もたつと、「同じレシピでも味が変わる!」と、言う現象が起こるのです。これはなんでかと言うと、いくつか理由があります。

皆さん、こういう話を聞いたことがありませんか?

野菜の栄養価がここ10年で3分の2になっている・・って。http://allabout.co.jp/health/healthfood/closeup/CU20060612A/リンク先にも書いてますが、農薬の影響か、はたまた、年がら年中野菜を取るようになったからか・・よく分かりませんが、とにかく野菜に含まれている栄養が減少しているらしいのです。

また、トリガラですが、昔のほうが鳥が美味かった!と、言う人が多いのです。つまり、野菜も鳥も、基本的には20年で、全体的な味が落ちてきた・・と、いえるのかも知れません。そう、考えると、例えばの話ですが、朱華園が仕入れている鳥ガラとかが、知らず知らずのうちに、ちょっとづつ味が落ちてきた・・なんていうのも考えられなくはありません。もちろん、トリガラを提供する会社も、鳥に与える飼料の元になるものが、先ほどの野菜と同じく栄養価が減少していたとしたら、それを与えられた鳥の旨味も減っていておかしくありません・・・このように、何年もかけてちょっとずつ、野菜や鳥の味が落ちてきたのではないでしょうか。これが、「同じレシピで作っていても味が変わる理由」です。

そして、やはり、私達の「舌」が肥えた。と、言うのももちろんあると思います。このまえ、昔「美味い!」と思う回転寿司に行ったら、確かにあの時のままの味だとは思うのですが、「普通」と思ってしまいました。それは、他に「美味い!」と、思える店がたくさん出てきたからなんですね。

と、まあ、そんな感じの流れを知っているのですが、それでも、やはり、美味いものは美味いと思います。あれから、味を安定させたのか、仕入れを変えたか・・どうかはわかりませんが、とにかく朱華園のラーメンは美味しいと思います。もう、20年前の味と、今の味を、平等に評価することなんて無理なんでしょうね・・味は相対性なので、例え「味が変わっていなかった」としても「舌が肥えた」とか「昔よりも脂っこいものが主流になった」と、すれば、「美味い」と言う基準は変わるんですよね。そういえば、昔昔は、貴腐ワインは「最高の美味さ」だったそうですね!!あの極甘は、昔は考えられない甘さだったらしく、甘いものがあまり食べられない時代には、貴腐ワインは最高の贅沢だったそうです。でも、今は貴腐ワインは凄いですが、No1と言えるかというと、現在は、辛口のワインが賞賛を浴びています。このように時代背景でも「美味さ」は変わるんですね。まあ、色々ありますが、とにかく、朱華園は、地元に帰ったら一度は行きたくなる・・と、思わせる魔力的な求心力を備えているラーメン屋。素晴らしいことだと思います。

でもって、朱華園。福山店。

中華ソバスタイルに、平麺。豚の背脂。と、福山出身に取っては、懐かしい味です。なにせ、私にとって「ラーメン」とは、この店の味だったんですから・・

ミゾベー「では、いかさせていただきます!!」

まずは、

スープを、

ズズズ

・・・

・・・

ミゾベー「う、う、う、美味いぞー!!!」

なんか、久々に食べたので、「う」3つの「美味いぞー」って、感覚でした。やはりラーメンって寒いときに食べるほうが美味しいですね。スープは、中華ソバスタイル。東京渋谷で言えば、「喜楽」って言うラーメン屋がありますが、そこも中華ソバスタイルなので、味のスペクトルが似ています。でも、喜楽の方が「コッテリ感」がかなり強いです。朱華園の中華ソバは、喜楽のコッテリ感をなくして、アッサリした感じに、豚の背脂!って、所でしょうか・・http://ramen.gnavi.co.jp/shop/jp/g525000n.htm

麺は平麺です。この麺大好きです。東京で食べる麺はシコシコとか、プッツリって感じの歯ごたえなんですが、この平麺は、あんまり歯を押し返す感じはなくて、切れるときもザクって感じです。なんか蕎麦の麺に似ています。でも、これが、なんというか、このスープに絶妙にマッチングしているんですね!!

写真3枚目はチャーシューです。薄いモモ肉のチャーシューは浮いています。ハッキリ言ってパサパサです。チャーシューをスープに使っているので、ようはチャーシューは出がらしなんですね。でも、中華ソバ490円ですからね!!贅沢は言えません。それに、このチャーシューは、スープと一緒に食べれば、これはこれで美味しいと思います。福山のラーメンは500円前後が大半で、東京見たいに、とろけるようなチャーシューとか、肉厚のチャーシューを出す店はあまりないように思います。この変も東京と福山の違いで面白いです。

そして、写真4枚目で、特徴とも言える豚の背脂をすくって見ました。光が反射しているので5枚目はUP画像です。この背脂があるので、ただのアッサリ醤油ラーメンじゃないんですよね。で、この豚の背脂が美味い!!だいたい、私は、全部、この脂をすくって食べちゃいます。この背脂・・変にくどい脂っぽさが全然ないんですね!!とにかく、美味いんですよ。どうやって作っているんでしょうねー・・友達のラーメン屋も塩ラーメンに背脂を浮かしていましたが、こっちの背脂の方がグレードが高いように思います。

そんなこんなでバクバクと平らげてしまいましたー!!

美味いですね!!やはり、中華ソバと言う名目ですが、尾道ラーメンを食べるなら、私はココですね。ところで、東京で、尾道ラーメンと言う名前で、とんでもないラーメンを出している店が結構多いので、私は悲しいですよ。広島だからって、牡蠣をラーメンに入れていたり、ただの醤油ラーメンに背脂浮かしただけで「尾道ラーメン」と称して売っていたり・・ネットを色々見てみても、尾道ラーメンは大したことなかった・って、ブログもたくさんあるんですよ。でも、そんな偽者尾道ラーメンを食べて、尾道ラーメンとはこういうもんなんだ・・って、思ってもらわないでくれれば嬉しいです。ぜひとも、この福山、または尾道の「朱華園」のラーメンを食べてみてください。これが、私は本当の尾道ラーメンだと思います!!http://www.raumen.co.jp/home/study_raumen_onomichi.html



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