肘折温泉 松井旅館

 

２００９年８月、このときの天気予報は夕方から雨の予報だったので、肘折温泉内で立ち寄り湯をしてからそのまま松井旅館に早めのチェックインをすることに。すると女将さんが出迎えてくれました。
肘折の宿はほとんど狭い路地沿いに建っているので、駐車場は数分歩いたところにあるんです。
僕はバイクだったので、ご好意で屋根のある納屋に停めさせてもらいました。
玄関まで着替えだけの荷物を運び、ロビーのソファーで詰めたい麦茶をいただきながら宿帳の記帳をします。
この旅館には「元医者」という看板がロビーにあったので聞いてみると、この温泉地近くに鉱山があり、江戸時代まで鉱夫の医者として開業していたそうで、明治になってから旅館業を営み始めたそうです。
その後三階の客室へ通されました。窓からは朝市の風景も見ることができるんですよ。
一服してから湯へ浸かりに行きました。そのとき外では大雨が降っていましたね。早めに宿へ到着して濡れなくて良かったです。
まずは内湯ですがカラン・シャワーの湯加減の調整ができないのが一箇所、左のつまみを回すとカランが出て、右のつまみを回すとシャワーから湯が出るのがありました。
湯船には掛け流しの白っぽい湯が張られ、湯加減の丁度よい湯に浸かることができます。
さらに戸を開けて外に出ると、混浴の露天岩風呂があるんです。若干温泉成分が薄いように思われましたが、ぬるめでゆっくり浸かることができました。
そして僕が気に入ったのは、貸切風呂なんですよ。白っぽい鉄分いっぱいの湯が、熱いながら湯口からガンガンと湯船へ投入されているんです。
なので加水しないととても浸かるどころではなく熱いんです。
やっと湯が冷めて入ってみると、とても気持ちがいいんですヨ。
ここはカラン・シャワーが無いので、熱い湯を湯船から汲んで水で冷ましてから頭から被りました。これも気持ちがいいんです。
朝にも貸切風呂に浸かって、ゆっくり至福の時を過ごしました。
食事ですが、夕食・朝食とも部屋食でした。
はまちや甘エビなどのお造り・鶏の照り焼き・焼きナスとずんだの和え物・にしんと竹の子の煮物他
デザートには山の湧き水で冷やした尾花沢産のすいかが、甘くて美味しかったですヨ。
朝食も素朴で美味しかったです。
水が良いので料理も美味しいのかもしれませんね。
これで一泊二食８８５０円だったので満足でした。

内湯・露天　６９度　貸切　８７度　ナトリウム　塩化物　炭酸水素塩泉　掛け流し

女将さんと息子さん兄弟がきりもりするいい旅館でした。また訪れたいですネ。