写楽の版画をモチーフにしたこの押絵。
最近、京都教室のTさんがたまたま入手されたものです。
どういう経路でお手元にたどり着けたかは、謎、なぞ、ナゾ・・・
これを絹甫が作ったのは、もうかれこれ30年以上前のこと。
ですから、サインも二代目絹甫です。
これより以前、友甫(ゆうほ)を名乗っていた時代(この間はごく僅か)に
もう一つだけ、この写楽を作ったのはよ~く覚えています。
それは今でも、岡山の恩師のお宅で大切にお持ちいただいてます。
音楽もそうですが、作られたものって、それに向き合った瞬間、
即座にタイムスリップしてその時の温度感までよみがえってくる気がします。
でも・・・
作り手本人としては、ちょっと複雑な思いが無きにしも非ずでしょうね。
単なる年齢の老化だけでなく、健康面での変化も加わると、過去の栄光が
眩し過ぎて、目を向けたくない・・・
当然の心理かも知れません。
作品というのは、好みで集められたご本人にとっては宝物でしょうが、
その方が亡くなられ代替わりされると、単なるお蔵のゴミになってしまうのも事実です。
だからこそ、色んなご縁で先代たちの作品が戻ってきてくれるのは、
私からすると、とても嬉しいことなんです。
って言っても、これまで飾って頂いてた場所からすれば、
我が家なんて、物置でしょうけどね・・・
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