こんなに楽しい!みやび流押絵

各教室での押絵の作品や、道端で出会った季節の移ろい、クスッと笑えるテーマもありますよ~

網元の家

2010年10月18日 | こんな押絵(押し絵)がありますよ

ここは北海道江差町にある、旧家横山家の母屋。
かつてこの辺りには、回船問屋が立ち並び、ニシン御殿と呼ばれたところです。
今はもう、この横山家1件が当時を偲ばせる生活用品や佇まいをそのまま残され、北海道有形民俗文化財に指定されています。
これを押絵で・・・とのご希望の方が多数おられ、皆さんに6号サイズ(41x32cm)でご用意しましたが、同系色の柱や梁の普請は、なかなか難航でした。
そんな中、ようやく落成記念の京都教室Sさん。


のれんには、裏打ちした極薄の白生地を切り抜き、それを貼り付けて頂きました。
この屋号が何とお読みしたら良いのか分からなくて・・・
アッそうだ!横山さん(どんな親しいン?be)にお尋ねしよ~~
っと、江差へお電話してみると、8代目のご当主が詳しく教えて下さいました。

この白抜き部分の屋号は、「いちやまちょう」とお読みするそうです。
そして、真ん中辺りにある防火用バケツは分かったのですが、花瓶の横にあるものが何か・・・
「ちょっと待ってくださいね、そこまで行きますから・・・」と、子機(多分wink)を持たれたまま現場へ移動。
「あ~これは、煤竹で出来た花生けですね」と!!
次々疑問が解決し、やっとお材料を準備できるようになった春の日を思い出します。
ほんとに、えさしい方でした。meromero2
その時の感激をお話しした教室の方に、「完成した色紙を差し上げたらどんなに喜ばれるかと思いますよ~」って言っても、どなたも乗ってこられませんけど・・・meromero