こんにちは。
はかりの三和屋、奥田です。
先日、匁(もんめ,mom)やカラット(carat,ct)の切替表示ができる
新光電子の電子天秤をご紹介しました。
本日は、これらの質量単位と使用の制限に触れてみます。
日本では、「カラット」は宝石の質量の計量のみ、
「もんめ」は真珠の質量の計量のみと、計量法で限定されています。
10匁=1両、1000匁=1貫ですが、「両」「貫」は非法定計量単位で、
取引証明に使える単位は「もんめ」のみです。
また、もんめの表記についても、「匁」ではなく
「もんめ」または「mom」を使用することも定められています。
これらの間で異なるのは、国際基準です。
「もんめ」はSI単位であるのに対し、「カラット」は非SI単位です。
(※SI=国際単位系:メートル法の発展形。日本工業規格JISも準拠)
「カラット」はSI単位ではありませんが、
日本の計量法においては、前述のとおり使用が認められています。
日本語である「もんめ(mom)」が
国際的に使用されているというのは、随分意外に感じます。
これは、この単位ではかる真珠が日本の特産品であったためです。
さて、今更ですが、1匁は3.75g、1カラットは0.2gです。
カラットは1907年にメートル会議で定められたもので、
国際的に共通するものです。
ただし、もんめについては少し注意が必要です。
1匁=3.75gとは日本の計量法で定められたもののため、
各国では、およそ3.1gから3.9gなど、それぞれバラツキがあります。
特に異なるのは中国の匁で、幾度かの基準改正の結果、
現在は1匁=5gとなっているそうです。
国内でのみ取引を行う場合は、双方が
日本の計量法に則った計量を行えば問題ありませんが、
法も単位も異なる海外との取引は、さらなる知識と注意が必要です。
余談ですが、日本の5円玉はちょうど1匁(3.75g)だそうです。
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