
津市芸濃町椋本の角屋旅館です。
東海道関宿から津へ通じる伊勢別街道の椋本宿は、
伊勢神宮に参拝する庶民が利用した宿場で、
旅籠の数は幕末には20数軒を数えたということです。
角屋は現在もその当時の面影を残し、
軒先に各地の参宮講の講社札を多数掲げています。
ある時、この講社札を取り外して煤払いをしたところ
裏面に江戸時代の文化年間の日付が書かれているのが発見され、
その当時からこの状態の建物であったと推定されています。

現在も旅館を営業していますが、
表玄関の建物は登録有形文化財に指定されているため
昔のままの状態になっています。
追記:角屋旅館は、平成25年12月に廃業されました。

客室の一部です。6畳の1人客用の客室ですね。
玄関(最初の画像)の2階が、板張りの大広間になっていて、
江戸時代の庶民の旅客は、その大広間で雑魚寝したそうです。

先日、忘年会で利用した時のお料理です。
本文に追記しましたので、よろしくお願いします。