美里町の探検日記GP

津市美里町(旧美里村)に住んでいるコレクターです。コレクション自慢(?)のほか、津のこと、美里のことも書いていきます。

アユを放流していました(津市美杉町下之川)

2014-05-17 19:30:26 | 津のこと


5月17日(土)午前11時ごろ、
津市美杉町下之川の八手俣川の河原に、トラックが停まっていて
地元の人が10人くらい集まっていました。

都会の人がこの光景を見ても、ピンとこないと思いますが、
この時期に川に水槽車が来ているのは「アユ(鮎)の放流」だと、すぐに気付きました。

で、河原に降りていって、見学させてくださいとお願いしました。



場所は、美杉町の下之川出張所付近です。
君ケ野ダムから5kmほど上流にあたります。

当初は、上の画像の河原から放流する予定だったのですが、
川の水量が少なかったので、50mほど上流の橋の上から放流することになり、
私も一緒に付いていきました。



水深が浅いと、放流した稚魚がすぐに川鵜に食べられてしまうので、
できるだけ深い場所に放流する、ということらしいです。



橋の上で、水槽に長いビニールのホースを繋ぎ、
水槽の水ごと、稚魚をホースで流していくようです。

橋の上からと聞いて、
こんな高い場所から投げ込んで大丈夫なんだろうか、と思っていましたが、
この方法なら稚魚が痛むことはありません。



アユは、川の流れに逆らって泳ぐ性質があり、
このホースの中でも、必死に水流と逆向きに泳いでいました。



放流されたのは、三重県大紀町産の稚魚1万8千匹です。
水槽1.8トン分の稚魚(水1リットルで10匹と換算するらしい)です。



元気良く、橋の上流へと泳いでいった稚魚。

ここ下之川のアユ漁の解禁は、今年は6月30日だそうです。
今日から約1ケ月半の間に、大きく成長してくれるでしょうか。



「稚魚が大きく成長する条件って、あるのでしょうか」と
稚魚を運んできた水産会社の人に聞いたところ、
「エサが豊富にあるかどうかが1番の条件ですね、
 落葉樹の森林から出てきた水は、栄養分を多く含んでいるので、
 川の中にエサとなる微生物やコケが多く、
 逆に常緑樹の多いところの川には、エサが少ないのです。
 林業も大切だけど、スギ・ヒノキだけではアユは育ちにくいのです」
とのことでした。

アユ漁のために5月に稚魚を放流することは知っていましたが、
放流の作業を見たのは初めてだったので、見学させていただいて良かったです。

2011年5月31日 アユの稚魚を放流、アユ漁解禁は7月3日(長野川)

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