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5月17日(土)午前11時ごろ、
津市美杉町下之川の八手俣川の河原に、トラックが停まっていて
地元の人が10人くらい集まっていました。
都会の人がこの光景を見ても、ピンとこないと思いますが、
この時期に川に水槽車が来ているのは「アユ(鮎)の放流」だと、すぐに気付きました。
で、河原に降りていって、見学させてくださいとお願いしました。
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場所は、美杉町の下之川出張所付近です。
君ケ野ダムから5kmほど上流にあたります。
当初は、上の画像の河原から放流する予定だったのですが、
川の水量が少なかったので、50mほど上流の橋の上から放流することになり、
私も一緒に付いていきました。
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水深が浅いと、放流した稚魚がすぐに川鵜に食べられてしまうので、
できるだけ深い場所に放流する、ということらしいです。
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橋の上で、水槽に長いビニールのホースを繋ぎ、
水槽の水ごと、稚魚をホースで流していくようです。
橋の上からと聞いて、
こんな高い場所から投げ込んで大丈夫なんだろうか、と思っていましたが、
この方法なら稚魚が痛むことはありません。
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アユは、川の流れに逆らって泳ぐ性質があり、
このホースの中でも、必死に水流と逆向きに泳いでいました。
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放流されたのは、三重県大紀町産の稚魚1万8千匹です。
水槽1.8トン分の稚魚(水1リットルで10匹と換算するらしい)です。
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元気良く、橋の上流へと泳いでいった稚魚。
ここ下之川のアユ漁の解禁は、今年は6月30日だそうです。
今日から約1ケ月半の間に、大きく成長してくれるでしょうか。
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「稚魚が大きく成長する条件って、あるのでしょうか」と
稚魚を運んできた水産会社の人に聞いたところ、
「エサが豊富にあるかどうかが1番の条件ですね、
落葉樹の森林から出てきた水は、栄養分を多く含んでいるので、
川の中にエサとなる微生物やコケが多く、
逆に常緑樹の多いところの川には、エサが少ないのです。
林業も大切だけど、スギ・ヒノキだけではアユは育ちにくいのです」
とのことでした。
アユ漁のために5月に稚魚を放流することは知っていましたが、
放流の作業を見たのは初めてだったので、見学させていただいて良かったです。
2011年5月31日 アユの稚魚を放流、アユ漁解禁は7月3日(長野川)
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