マスターのつぶやき

日頃、思っていることや感じていることを
ぼそぼそつぶやいています。

モザイク

2009年03月24日 | Book
かつて自衛官だったミミは、精神病院の看護婦をへて「移送屋」の仕事につく。依頼客の要望に従って問題行動のある人間を説得し目的地まで運ぶ、というその仕事。始めて3年、14歳の少年、正也の移送を引き受けるが、精神病院への移送中、彼は「渋谷の底が抜ける」という言葉を残して逃げ出してしまった。手がかりを求めて渋谷の町を彷徨うミミは、「救世主救済委員会」と出会う……妄想と現実の間の鮮烈な世界。

-- 感想 --

携帯電話、ネットワーク、大人たちからは理解されがたい行動をとる若者や、猟奇殺人に走る少年達は、ほんとうは異常者なのではなく、情報社会といわれる現代で生き抜くための新たなOSを持ち始めた者たちなのだ、と。いう。

現代において情報だけは、黙っていても与えられる若者たち。その情報を処理できず発散の仕方も解らず、奇行に走ってしまうのも解るような気がする。

時間を引き戻し巡っていけば、人類も植物も固形物も皆一つの素材から分かれた物。もとはモザイクの一つのパーツ。宇宙規模の考えからは、我々のやっていることは、無意味。自分が何をどのように生きていけばいいか?そして、その結果が、周りに与える影響は、プラスでもマイナスでもない。器を広げすぎると何をやっても無意味に思える。

最初は、面白くも無く理解しがたくツマラナイものを買ってしまった。と、思ったが、50ページぐらい過ぎてから、やっと、入り込むことができた。






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