MINOKICHI JP   Tokyo Japan

毛玉生活満喫中?
濃すぎるポーリッシュ・ローランド・シープドッグのお話。

出戻りちゃん記録 6.

2011-06-25 16:59:44 | 日記
日曜日の昼ご飯はなんじゃろな?朝ご飯を完食したせいか食欲あまり無し。



あげ・シイタケ・白菜・さやえんどうの煮浸し
切り干し大根と・何かの茎のおひたし
白身魚のソテーピーマン添え
ご飯中盛り
健康ジャン醤油

半分も食べられず変。胃がむかむかするのだ。そうね・・・胃腸炎なんかで胃がもんどりうつ感じとでも言おうか。
パソコンに向かってもすぐに頭が重くなって何をする気にもならない。だるくてベッドの上でごろごろしていると、何となく頭が痛くなってきたようだった。うとうとしたりして時間は経過し、お風呂の予約の時間を迎えた。

入院してから2回目の入浴だ。シャワーを浴びながら体を洗っていて、びっくり。
一昨日入った時は背中に回す事のできなかったボディタオルを、余裕で回して背中を洗う事ができるじゃないの!
引き寄せる事のできなかった右足を左ひざに乗せて洗う事もできるじゃないの!
頭を休み休みでなく、一挙に洗う事もできるし、歯も磨ける!!
どっ、どういうこと?・・・背中をまっすぐにして座ってられるって・・・これすごい変化だ。
たった3日間のグロブリン投与でこんな成果が出るなんてすごい。しかし・・・気分的なものかもしれないから、あまり言い張らないほうがいいかもね。ただでさえ大げさな患者と思われてっぽいし。

風呂から出たらまたもや食事。



ほうれん草のおひたし
鳥胸肉のハヤシデミグラスソース煮込み
大根おろしシラスのせ
ご飯中盛り

やはり食欲が無い。というより、重かった頭に断続的な痛みが走るようになったのだ。
看護師さんに許可を貰い、ロキソニンを服用。
私においてはありえない食欲不振や、次第に広がっていく頭痛に不安感があり、免疫ブログリン投与前に貰っていたパンフレットを読み返してみた。
頭痛・吐き気・傾眠・・・確かに副作用の中に入っている。あまりひどくならなければいいのだが、足がつってきたり、関節という関節が痛くなってきた。
さっさか寝るに限ると、導眠剤を服用して寝る事にしたが、早朝4時、突き刺すような頭の痛みで目が覚めた。
ドックドックとした血液の流れと連動して痛む血管性の頭痛だ。
その瞬間嫌な予感がした。『髄膜炎?』

高校生の時に罹患したウイルス性髄膜炎。その時と全く同じ頭の痛みで、20数年前に引き戻され私はちょっとしたパニック。
だけどまさか副作用でこんな髄膜炎を起こすはずもなし、(パンフレットには書いてあったが、まだそんなに深刻でもないしね)ロキソニンで効く範囲だと思っていた。

月曜日になって先生方も私の様子を聞いて駆けつけてくれ、頭を曲げて首を伸ばしたり、曲げた足を引っ張ったりの診察を開始。
突っ張った首や、突っ張った足の様子を見て、眉間に皺を寄せる寄せる。その様子を見て、もう聞く事は一つ。

「無菌性髄膜炎だね・・・でしょ。」
「うーん・・・お熱は無いんですよね。もう少し様子を見たいと思いますが、今日のグロブリンは中止にしましょう。ちょっと製薬会社とも相談してきますので。」

鎮痛剤のロキソニンは効く事もなく、痛みはますます激化。頭をちょっと動かすだけで割れるように痛い。そのうち38度を超える熱まで出て、先生方もバタバタと動き始めた。

「箕浦さん、ちょっとね今色んな先生のご意見も聞きつつ、製薬会社とも話をしてるんですが、これもしかたら副作用の無菌性髄膜炎かもしれません。それを確定するには」
「ルンバール!!ルンバールねっ!やだーー!!」
「嫌なのはよくわかります。痛いですものね。でもね、それをやらなくては診断できないんです。ただの頭痛だったら、投与も続けられるんですが、熱発となるとね。」

海老のように丸まり、腰にぶっとく長い針を刺して髄液を取る検査のルンバール。痛いし、採る事で髄圧が下がって頭痛が激しくなったり、針がちょっと神経に触ってしまうと首から足にかけて突っ張って大変な事になってしまう。

「製薬会社によるとですね、ロキソニンはこういう場合強すぎてよくないそうです。頭痛を促進させる作用があるそうなので、子供にも使えるカロナールという弱い鎮痛剤に変えますね。」

何でこんなに製薬会社に問い合わせばかりしているのだろうと思っていたが、多発性筋炎での使用はまだまだデータ集めの段階なのだ。

「箕浦さん、製薬会社にも聞いてみたんですが、このクスリ、日本人の10%に頭痛が出るそうです。で、その数%に無菌性髄膜炎の副作用が出るそうなんです。○○先生や○○先生にもご意見を聞いていますし、とにかく今日は予定されていた検査だけやりましょうか。」
「連続5日でなくて、間何日か空けても効果はあるんですか?」
「うーん・・・申し訳ないんですけど、そういう事をやったことが無いので、なんとも言えないんです。」

割れんばかりの頭を押さえて車椅子に乗り込み、肺機能検査へ。
息を最大限吸い込み、吐き切る。又吸って、吐き出す。体ごと動かし、呼吸を止めたり、一挙に吸い込んだり。そのたびに頭を鷲掴みにし、叫びながらやる私に検査技師もオロオロ。こんな状況でこんな検査自体おかしい。
意識が遠のく中病室に戻り、次の婦人科の検査を待っていたが、もう一歩も動く事などできず、食事どころか水も飲めない状況。

「この状態での婦人科は止めときましょう。でね、申し訳ないのですが、頭のCTを取りに行きますよ。」
「無理、動けない・・・ストレッチャーお願いします。」
「ストレッチャーでなく、このベッドを動かして行きます。一切動かなくていいですからね。脳出血、脳血栓を調べましょう。」
「のっ、脳出血ぅぅぅ~!?」

いちいち反応する余力も無し。意識がどんどん遠のいていく。

CTの部屋に入ると、あの素敵な人がまたいた。
前回は体の力を抜いてぬいぐるみを装ったが、今回はそんな余裕なし。あまりの痛みで頭を抱え、目をむいて悲鳴を上げる・・・そんな「ムンクの叫び状態女」を胸に抱えて台に移動させる彼。
終了時には後輩らしき男性技師が2人も増えて、3人でベッドに戻してくれた。よっぽど重かったのだろうか?

「出血はありませんでした。でもね、熱が出ている状態でこの治療は継続できません。一旦中止しましょう。」
もう何がなんだかわからない状態突入。頭の痛みは尋常でなくなるし、腰から背中の痛み、悪心もひどくて何も口にできない。

「箕浦さん、そんな状態ではどうにもならないから点滴しましょうか?」
「結構よ~、痩せるチャンスは逃せないわ~。」

女は怖いね。瀕死の状態にありながら、美を追求するその姿勢。
病院で追求するんじゃなく、日常でやれって感じよね。

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