「えーっと・・・前回の検査の結果ですね。はい・・・結果は癌でした。」
意味がわからなかった。
4時間半も待たされ、ようやく呼ばれたと思ったら軽~い感じで「癌です」って・・・そんなのありか?
「対処法は全摘出ってことですけど、どーします?あとは自分でも調べられるでしょ。」
何の説明もないのか!?
「あと・・どのくらい・・・・。」
「うーん・・・半年ぃ?」
失神しそうになった。
余命が半年なんて・・・時間が無さ過ぎる。
「とっ、ど・・・じっ」
「今ね、すご~く混んでて、早くて半年後の手術なんだよね。予約しちゃう?」
はぁ~?癌なんでしょ?余命の話は通り超えて入院の話なわけ?
手術が半年後って・・・私がいくつだと思ってんのよ!死んじゃうじゃねーかっ!!
「はぁ?死なないよ、普通はね。」
「だって、癌なんでしょ。ステージはどのくらいなんですか?」
「ステージ?だ~か~ら、微小癌。でもさ、甲状腺の左右に複数あるのよ。だから全摘ね。」
軽いっ、軽すぎ!
昨年、『頼むから病院に行ってくれ』とまで言われてしまい、数年来具合の悪かった体を引きずって大病院へ。
病名は「バセドウ氏病」だった。
いつの間にか体重は10キロ以上減っていて、手の震えでペンも持つことが出来なくなっていた。
毎日朝起きた時点で尋常じゃない疲労感があり、立っているのもやっとという日もあった。
服薬で調子は次第に良くなっていったが、喉にあった違和感は解消されず。
診察のたびに「首を締め付けられて苦しい」「独特な違和感がある」と主張し続けたが、「疲れているんですね、診療内科に行ってみませんか?」と言われるのみ。
こりゃまずいと思い始めた矢先、担当医が退職をきっかけに紹介状を書いてくれると言うので、甲状腺専門病院へ流れることにした。
で、冒頭の告知だったわけだ。
ということは・・・見過ごされたってわけ。
セカンドオピニオンも大事なので、「微小癌は切らない」で有名な医者の下へと向かった。
「えー、診断は○○病院と一緒で、甲状腺癌。
両様に複数あって、左側は微小癌のサイズを越えています。
箕浦さんの年齢を考えると、甲状腺温存で経過を見ていくにはスパンが流すぎる。
今後の展開も考えて全摘出がベストだと思われます。」
あらそ・・・で、生きれますか?
「うーん・・・例外はあるけど10年生存率は90%超えてます。
そんなに怖くないと考えましょう・・・例外はあるけど。」
その例外が怖いよ。もっと嫌なのは・・・アイソトープ治療。やりますか?
「うーん・・・ゆっくり考えればいいんじゃないかな。何も辛い治療を今から考えなくても。手術が終わってからゆっくり考えましょう。」
つらいんだっ!つらいんだぁあああああっ!
もう気分はブルーを超えて、ブラック。
燦燦と輝く太陽なんてうざいだけ。人々の笑い声も嘲笑にしか聞こえない。
ああっ、どうしようっ!どうしたらいいの?
それよりこの4毛玉をどうしたらいいの・・・?
もう立ち止まってはいられない。
毛玉との生活を守る為に、さっさとやらなければならないこと・・・
①禁煙 (これは現在3ヶ月目で成功している)
②ストレスを貯めない (そんなの無理っ!)
③仕事はしない (次の日から生活が出来ないよっ!)
④早めに手術をする
そう、だから・・・お休み貰います。
少し期間が長くなるかもしれません。
で、戻ってきたら・・・またよろしくお願いします。
あっ、その時もしかしたら声を失っているかもしれません。
「ありがとうございました」も「こんにちは」も言えない無愛想な店主になっていても・・・皆さん気分悪くしないでね~!
ではでは・・・行ってきまーす!!