「ワールド・ドッグショー2話目」
ドッグショーは朝の9時より開始。
警察犬訓練公開・麻薬犬捜査訓練公開・スウェーデン特有犬種紹介・ドッグダンス競技会・ジュニアハンドリング競技会・服従訓練競技会等々が会場内いたる所で行われる。
こんなクイズなんかも出されていたりして、当たった人には後日抽選で何かが送られてくるとのことだった。
スウェーデンの特有犬種紹介には非常に熱心に取り組んでいて、それぞれと触れ合うことの出来るブースまで設置してあった。
日本で紀州・川上・甲斐などの日本犬を紹介しているようのものだろうが、12犬種を揃え、個々の特性や歴史をパネルにしたり、簡単なパンフレットを作って普及に努めているようであった。
68リングで行われるブリード戦が終了すると、メインリングでファイナルが行われる。
特有犬種の大きなパネルが飾られたステージには民族衣装を着た人々と犬が出てきて、スウェーデンの歴史・伝統行事といったものを歌や芝居にしてお披露目。
それが終わると、
○ジュニアコンペティション
○ブレースコンペティション
(一番美しいオスメスつがい。オスだけ素晴らしくても駄目だし、両方が素晴らしくても同調性のない美しさは加点されない。バランスも大切。)
○ベテランコンペティション
○ブリーダーコンペティション
(犬舎対抗。作出された犬の色・形などの同調性を見られる。1犬種に1犬舎選ばれる。)
○グループファイナルコンペティション
と続くわけである。
何がいいって、ショーアップされた展開だろう。
音楽や照明がどんどん変わり、一つのエンターテイメントとして成立しているから楽しいのだ。
ピーピーヒューヒュー、お目当ての犬の登場で盛り上がるのも海外っぽい。
クラフトやウエストミンスターに比べると地味だという話もあるが、充分に楽しめる。
ファイナルコンペティションはビッグ・サイズ・ブリードから。
(初日はグループ2と4のブリード戦が行われた。)
犬種紹介のアナウンスの度に歓声が上がり、次から次へと犬が登場。
しかし・・・・グループ2だけで・・・何頭いるんだろうか?
見たことのないような犬もいて、マニアな世界にどんどん引き込まれていく。
参考までに大まかにエントリーした犬種を上げておこう。
これ見ると・・・日本が本当に小さな島国ってわかる。
だって・・・見たことも聞いたことも無い犬、多くない?
○アナトリアンシェパードドッグ 19
○アペンザールキャトルドッグ 27
○アトラスシェパードドッグ 2
○オーストラリアンピンシャー 3
○バーニーズ 237
○ブラックテリア 90
○ブロホルマー 4
○ブルドッグ 132
○ブルマスティフ 10
○カーネコルソ 99
○カオフィラデサオミゲル 1
○コーカシアンシェパードドッグ(カフカスカヤオフチャルカ) 45
○セントラルアジアンシェパードドッグ(スレドニアジアツカヤオフチャルカ) 45
○ダンスク 63
○ドーベルマン 302
○ドゴアルヘンティーノ 95
○ドゴカナリオ 39
○ドーグドボルドー(ボルドーマスティフ) 118
○エントレブッフキャトルドッグ 28
○フィラブラジレイロ 17
○ボクサー 141
○ジャイアントシュナウザー(色2種) 100
○デーン(色3種) 233
○グレートスイスマウンテンドッグ 36
○ホファバルト 115
○ランドシーア 27
○レオンベルガー 138
○マヨルカマスティフ 10
○マスティフ 49
○ナポリタンマスティフ 45
○ニューファン 134
○ピレニアンマスティフ 18
○ピレニアンマウンテンドッグ 49
○ロットワイラー 221
○セントバーナード ロング 53
○セントバーナード ショート 37
○エストレラ 25
○シャーペイ 82
○スパニッシュマスティフ 17
○ティベタンマスティフ 46
○トサ 21
○ウルグアイヤンシマロン 1
○ユーゴスラビアンシェパードドッグ(サルプラニナッチ) 16
※シュナウザー・ピンシャー・ダックス 省略
すごい数の犬をジャッジはどうさばくのか?1頭づつ走らせていたら日が暮れてしまうからね。
犬を横目に、ゆっくりと自分が1週しながらこれぞという犬をピックアップしていき、1/3にする。
次はステージ上をグルグルと連なって走らせ10頭ほどを選ぶ。
最後に4頭選んでファイナルだ。
結局この日は4位にブラックロシアンテリアが選ばれて、3位デーン、2位ジャイアントシュナウザー、1位ブルドッグ。
4位と2位の犬種違いに気づかず、「何でファイナルに同じ犬種が二頭も残ってるんだ?」てな具合。
だってだって・・・そっくりなんだもん。
点在する物販店の総数は129。
ヨーロッパ各国から出稼ぎに来ているらしく、ユーロ・ドル・クローネ混在。
スウェーデン語も英語も話せないドイツ人の犬種グッズ屋さんや、ロシア訛がきつくて意思の疎通不可な首輪屋さん。
日本には絶対にない犬種グッズが豊富で、びっくりしたけど・・・値段にもビックリよ。
歩き疲れと値段交渉疲れでさっさか帰路につく私達。
何故か・・・グループ4のファイナルを見たいと言う者も出ず。
皆、小型犬に興味が無いのだね。
さて、明日はグループ1を堪能するぞ!!