MINOKICHI JP   Tokyo Japan

毛玉生活満喫中?
濃すぎるポーリッシュ・ローランド・シープドッグのお話。

罪深き毛玉のお洗濯

2007-06-24 19:52:50 | インポート
『かゆいよー!まま、かゆいっ!』
子犬毛なんだか手入れ不足の毛なのか判別はつかないが、ありとあらゆる部分で毛が絡んで毛玉が増殖。その毛玉部分が蒸れて痒いとイサックが言うようになった。
「どーすりゃいいんだ、これ・・・?そりゃそうよ、もう1ヶ月以上洗ってないしね。汚れの目立たない犬はどうしても後回しになってしまうものなの。もう少し待ってみましょう。明日、明後日辺りのヒマな時間がある時にシャンプーしてもらいましょうね。」
これみよがしにスタッフの前で話せばシャンプー・毛玉取り・無駄毛取りしてくれるかなあ。

梅雨に入っても雨がなかなか降らない東京。例年のように梅雨だからと言って客足は遠のかない。サマーカット等の時間がかかる犬が立て続けに来て、スタッフ達に黒毛玉のシャンプーをする余裕などはないし。更に黒毛玉、4毛玉の中で一番毛が濃いので時間がかかる。見ざる・聞かざるに徹するスタッフの前でどんなにあざとく呟いても無駄だ。

確かにこのスケジューリングの中でイサックのシャンプーなど頼めそうにはない。
じゃ、どーする?
自分でやるしかないのよっ!



私も2年前までは現場でお手伝いをしていたからシャンプーには自信がある。
年末の繁忙期など、十数頭の犬のシャンプーだけをひたすら続けていたくらいだ。しかし、体を壊して現場を去った私はこの2年間自分の犬さえも洗ったことがなかった。

で、どーよ。途中で投げ出そうとした回数3回。イサックに殺意を抱いた回数2回。つねった回数2回。滝のように流れる汗をオヤジのように拭いながら1時間半格闘。はああああぁ~、犬のトリミングってほんと重労働だわ。

注:これはあくまでもシャンプー用エプロン!割烹着ではない。本当は人間の美容室で使われている物なのだが、とっても便利。どんなに暴れん坊の犬でも水に濡れることなく洗うことが出来る魔法のエプロン。
しかし・・・汗で体中びしょぬれにはなるけどね。


みのもんため!(八つ当たり)

2007-06-19 19:12:26 | インポート
ミノポンズ離れ離れ生活早10数日。
と言う事は、ポコポン・イサックのホテル生活も10日を超えた。

『なんで・・・なんでなの?おうちにかえる、かえるよぼく。』
勝手に帰り支度を始めるイサックをズリズリ引きずって、無理やりバリケンに放り込むのだが、これがとっても重い。
ポン独特の「脱力抵抗(体の力を抜き、関節を全てはずしているんじゃないかと思う程グニャグニャになる)」をするので腰への負担が・・・。
「死体は重い」というが、殺しておいてえっちらおっちら運ぶ犯罪者って・・・すごい力持ちだと思うよ。
反対にポコポンは割り切っている。
母ポンポン、娘デコポンのヒート時には毎回1ヶ月のホテル生活を経験してきた強みか、さっさかバリケンに入って
『はいよ~、どどんととびらをおしめなさいよ~!』
と太っ腹なのだ。
「この黒毛玉めっ!」
とぐいぐバリケンに詰め込んでやっとこさ帰宅。
家ではキュートなババアポンポンと流血デコポンが待っているからね。

私が不在の間、寂しがらないようにとつけて来るテレビは毎回チャンネルが変わっていて、昨日はNHKのニュースになっていた。
「ほほっ、インテリな毛玉さんたちですこと~!」
なーんて相好を崩すのは早い。
先日等はNHK好きなのを見越してつけていってあげたのに、昼間様子を見に帰ってみたら・・・みのもんた・・・満面の笑顔で毛玉達に話しかけてたよ。
「おじょーさんたち、どっから来たの?」

で、ベッドの上がこんな感じ。



みのもんたが薦めそうな春雨カップスープがベッドの上でシャモシャモ、シャモシャモシャモシャモ。
しかもタンタンメン味。更に・・・・カップを破壊するだけ破壊しておいて・・・食ってない。
カップ麺なら丸齧りするくせに、春雨はお嫌いときている。



春雨・・・掃除しづらいんだよ。掃除機は吸ってくれないし、手でかき集めてもどっかしらにひっかかって、その弾力性が故にあっちゃこっちゃに飛んでいく。
かき集めてもかき集めてもピヨヨンピヨヨン。拾っても拾ってもピヨヨンピヨン。ああっ、イライラする。ピヨヨンピヨンイライラ、ピヨンピヨンピヨピヨイライラ。イライライライラ、イライラドッカーンだっ!
その途端我が家のシャモシャモ達、蜘蛛の子を散らすようにいなくなってバリケンに避難。



「おまえらー・・・・どっから来たの~?じゃねえっ!どっか行っちゃえー!」

イサックの選ぶ道

2007-06-14 20:52:00 | インポート
八ヶ岳に行った次の日からデコポンのヒートが始まった。
父ちゃんのポコポンが一ヶ月前から度々娘を羽交い絞めにしては鼻を鳴らしていたので、いつ来るかいつ始まるかと待っていたヒート。
1ヶ月に渡る離れ離れを考えたら、デコポン・イサックにとって八ヶ岳はいい時間だったろう。朝から晩まで自然の中で戯れ、マッタリベッタリだったのだから。



せっかく皆で行ったのに、あいつらの新婚旅行にお邪魔しているかのような錯覚に陥るくらいだった。


「どっちが惚れてるの?」
とよく聞かれるのだが・・・・どっちもどっちのような・・・気がしていた私。
しかし、DINGO入社2ヶ月目の石川ちゃんは、
「イサックは本当にデコポンの事が好きなんですね。」
と言う。

でも、デコポンはイサックにひどいことをしている。自分が気に入らないと廊下の隅に連れて行ってネチネチ耳を噛んだり毛をむしったりしているんだよ。それなのに、怒りもしないで『デコちゃん、デコちゃん・・・』と後を追うイサックは何?

「だから・・・好きなんですよ。イサックはデコポンが大好きなんです。」

男と女・・・そんなものなのかしらねえ。
一昔前は殴られても蹴られてもその男と別れない女がいたわ。泣き叫んで助けを求めながらも、結局はひどい男の許へ戻っていく女。
でも今、平成。
噛まれても引きずられても、その女を許す男。私に一瞬でも助けを求めながら、また噛まれに行ってしまう。・・・それがイサックなのね。



「イサック、お前はそれでも幸せかい?日本に来てよかった?」

デコポンと離れて5日目。どんどん元気がなくなってきているお前の答えが・・・それなんだね。



毛玉尽くしの八ヶ岳

2007-06-12 17:07:27 | インポート
新鮮な空気を吸いたくなった時に、あの犬おばさんから誘いがあった。
「毛玉尽くしの八ヶ岳なんてどう?」
4ケ月のブービエ・ウランに自然を満喫させてやりたいとのことだった。
我が家の黒豚ちゃんにもスウェーデン並みの自然を味わわせてやりたいし、お断りなんてしませんわ。
総勢4家族の8毛玉でポン仲間の生息地、八ヶ岳へ遠征である。
我が家はぽんぽんぽこぽん親子を残して、デコポンイサックで参加。まっ、無謀だったがね。



到着するなり、若者集団の暴走。4歳のスキップを筆頭に走る走る。



落ち着いた頃からイサック、ブービエおじさんチョビのオシリの匂いを嗅ぎまくり。そろそろ目が離せない月齢になってきたという事か。いくら穏やかな性格でもしつこいのはいけない。スパルタ教育を始めなければならないようだ。



しかし・・・どーなんだね、この二人。
デコポン・イサック常に一緒。



大人の犬と一緒にいるなと思ったら・・・タオル11歳。ポンポンと同色、同年代。絶対に間違ってると思う。ポンポンは今東京ですよお!



集合写真を撮ろうと言う事になってもうちの子豚さんたちはいつも別行動で、集合写真にならず。



で、どこにいるかというと・・・木陰・・・二人っきり。



協調性のない二人なのだ。
しかし・・・ここにもう一頭協調性の無い奴が・・・アントン。



『荷物を見ていやすから、そーぞどーぞ。皆さん楽しんできて下さいな。へへっ。』
人っ子一人いない場所で荷物番の必要性も無いのに、仕事をするフリ。
ああそうですかとその場から皆がいなくなった途端・・・バッグの一つ一つに頭突っ込んで食べ物を探すつもりなのは明白。だって・・・必要以上にワクワクしているもん。




ぽこぽんと代々木公園ドッグラン

2007-06-11 17:15:37 | インポート
代々木公園にドッグランが出来た。
そんな話を聞いて一度行って見たいと思ってたら、麻雀オババからお誘いのお電話。
「モーモーを連れて行きたいから、一緒に行かない?」
行く、行く、行きますとも。
こんな時には光物オババも絶対に一緒。

さて、我が家は誰を連れて行くかねえ?
このドッグランには規約があるようだ。人間一人に1頭・・・てことは4毛玉では遊べないってことなのね。
避妊しているにもかかわらずまたもや偽装ヒート最高潮のポンポンを連れて行ったらオシリフリフリしちゃうだろうし・・・デコポンは2度目のヒート秒読みだし・・・イサック、最近皆のお尻の匂いを嗅ぎたくてたまらない9ヶ月だし・・・。私にはコマンドの効かない♂をドッグランに連れて行く勇気は無いからね。

「父ちゃーん、出番だよお!」
一人だけ選ばれたっていう喜びで震えながら店を飛び出したポコポン。
『ふたりだね、ふたりっきりだね!』
とでも言いたいのか、ヒエヒエヒュオヒュオメヘエヘェ。うるさいったらありゃしない。人選ならぬ犬選を間違えたか?犬を連れてドッグランじゃなくって、羊を連れて放牧って感じ。




小型犬フィールドと共有フィールドに分かれたドッグランは思いの外広く、鬱蒼とした木陰に被われて、太陽もきつくなく風通りもよく快適。平日の昼間と言う事もあってか、頭数も少なく、走るには最高だ。
しかし・・・父ちゃん・・・走らず。



じーっと私を見張るだけ・・・。
さすがウォッチドッグ。でも私は羊じゃないので、監視されたくは無い。いいから動け、何の為のドッグラン遠征なのかわからんから、動け。
で、動いたと思ったら・・・



・・・ポコポン・・・わざわざオシッコの為にここに来たらしい。


夢と現実のハザマ?③

2007-06-04 00:31:19 | インポート
カブカブが置いていった毛玉。
これって・・・ブービエ・デ・フランドル。4ヶ月の女の子。
要するに、DINGOに来る多くの人間や犬たちに触れ触れ合わせる社会化なんだわね。

私は基本的に犬に(特に大型犬)社会化は必要だと思っている。
例えば、子供のいない家の仔犬には子供。男親のいない家の仔には男。若い親の家の子には年配。その反対に、年配の家の仔には若者。そんな社会化が仔犬時代には大切だと思っている。
で・・・このブービエのウランには男の人。

確かに佐川急便やクロネコヤマトは毎日来るわね。絶対男よ。それも若目。
お客さんも男性は多いわ。
「触ってごらん、ウールだよ。」
柔らかい毛である事、珍しい犬の仔犬であることを主張して、あらゆる人にナデナデを要求。
でもね・・・それが効を奏して、ウラン、帰るまでの3日間で男の人問題なしになったの。
鉄は熱いうちに打て!!
もうウランは男性が怖いものだとは思っていないはず。
っていうより・・・人間疲れして・・・朝から晩まで寝っぱなし。
起きたら目の前に怖いはずの男性がいて、眠ってまた起きたら男性。こりゃ、慣れるより他ないね。
考える隙を与えたら駄目なの。洗脳ってそういうものよ・・・多分。



カブカブも自分の犬を自己啓発セミナーに出して、数日後に迎えに来た気分で本日ウランと共に帰宅。
傍目にもポンポンほっとしているし、デコポンゴキゲン回復。
ちょっと寂しそうにしているのは男連中のポコポン・イサック。
ボケーっとしていたイサックはともかく、ポコポン、一生懸命面倒見ようと努力していたし。でもポコポン・・・イサックが来た時膨れてたよね。
女の子は問題ないなんて・・・あんた本当に男ね。



でもね、私は気づいていたよ。デコポン焦りまくり。
「まじっ!?あたし・・・このままじゃまずいんじゃないの?」
そう、まずい女。
呼んでもなかなか来ない呼び戻しの効かない女が慌てて飛んでくるようになったわけ。
「うっら~ん!おいで!」
「こぶたちゃーん!」
「ブービエビエ!」
何でもかんでも腕の中に飛び込んで、
「おっかさん、あたしだよ!あたしなんだよおおお!」
あーらそう。どう呼んでも来るんだったら、お前の名前は「捨て!」にしよう。
いいかい、悪い子は・・・すぐに「捨て!」なんだよ、おまいさん。
そんなことを言い聞かせてたら、本日、デコポン下痢ピーピー。
ちょっとやり過ぎたかも。


夢と現実のハザマ?②

2007-06-02 22:47:57 | インポート
これって・・・イサックだよねえっ!
ま、あんまり気にしちゃいけないから・・・お水でも飲みなさい。





ふふっ、気のせいね。さあ、皆さん、オヤツをあげようと思います。整列して下さいね。
1.2.3.4・・・5・・・何で?
我が家は4毛玉なのに、いくら数え直しても5。変よねえ~。



理由がわかる人いますか~?



何か気のせいかとは思いますが・・・微妙な色の毛玉がいるような・・・。



皆さんは気づいていたのかしら~?



ママだってよくわからないのっ!何でこの仔・・・・・・誰だ?


夢と現実のハザマ?

2007-06-02 00:23:04 | インポート
確か私は去年の11/1にイサックを日本に連れて帰ってきたような・・・。
そんでもって2日に搬入で3.4日にスーパードッグカーニバルに出店。
その次の日の11/5に、あの犬オバサンのカブカブが微笑みながら、あの犬を連れてきたんだっけ・・・?



あれ程までに気の合わなかった犬はいなかった。肉体的・精神的にやられた中年女に仔犬を可愛がる余裕なんてないさ。そんな中、うんこ食う、床に擦り付ける等々を繰り返されれば、正常な判断能力は後退の一途を辿るもの。
「早く連れて帰ってよおおおっ!」



叫びながら床掃除を続ける私は般若のようだったと思う。
部屋が煩雑なのも、シーツがびりびりで放置されているのもケリーのせい。
水が撒き散らされているのも、おしっこが至る所で川になっているのもケリーのせい。

「お世話になりました。」
とカブカブが迎えに来た1ヵ月後・・・どんなに晴れやかな気分になるかと思いきや・・・止めどなく溢れる涙に困ったものだった。
こんなに頭が悪く、どうしようもない犬を誰が飼ってくれるのか?
チンケで下のゆるい出来損ないを可愛がってくれる人がいるのだろうか?
もし戻ってきてしまったら私はどうしたらいいのだろうか・・・?
「さよなら・・・幸せになってね・・・ウイ~、ヒック。」

その数日後、カブカブからこんなメールと画像が届いたっけ。
「見て下さい。ケリーはおばあちゃんにすごくなついて、こっちに来てから一回もそそうはしていません。みるみるうちに大きくなっています。」

私に懐かなかった小さな仔犬はたった数日で目を見張るほど大きくなって私の目の前に写真で現われたってわけ。
愛憎入り交えて育てた子犬が、私の手を離れた瞬間解き放たれた様に自由に育っている現実を受け入れられない私は・・・相当矮小だけども・・・切なかったね。「愛はないけど情はある。」なんて格好つけて面倒を見ていた私の立場は・・・皆無。
これで吹っ切れたこともあるが、もう二度と仔犬の面倒は見ないと決めたのだった。

それが、あのおばさん再登場。
確かにケリーがまだいたあの頃にこんな事があったよね。



そんでもって、その2ヵ月後にこんな画像が送られてきたよね。



そんでもって・・・・本日微笑みながら・・・あの人何か置いていった気がする。



こっ、これって・・・イサックだよねえっ!!違うっ?