MINOKICHI JP   Tokyo Japan

毛玉生活満喫中?
濃すぎるポーリッシュ・ローランド・シープドッグのお話。

ミノキチ幼稚園4期生⑮

2019-01-10 17:22:22 | 日記
待てど暮らせどM氏は来ず、これはもう帝王切開しか無いと覚悟をし、荷物をまとめようとしていた時「はいはい、名医が来ましたよ~。ご安心下さーい。」と、登場。
切迫した雰囲気の中ではこれくらいのおちゃらけで登場するしか無かったのかもしれませんが、癇に障るとはこういうことでしょう。

「朝電話したでしょう!どこ行ってたの!!」
「だって、初産だからこんなに早いとは思わないじゃない。熊、お前もその気になっちゃ駄目だろうに。なあ。」

子供を問い詰めるかのような攻め方もどうかと思いますが、熊の方様に問題があるかのような言い逃れはいけません。
その気になったのでは無く、ローリンしちゃったからで・・・でもそれは私がきっかけを作ったわけで。。。えーっと・・・でもどこに行ってらしたのですかっ!?
「温泉です。毎年大晦日には武蔵小山の温泉に行くことにしてるんですっ。」

そんなとこ行かなくていいっ!!一大事の時に余計な事はすんな!!

心の中で叫びました。



出て来ないのには理由がある、とはこの事です。体をひねった逆子で大きさもあるとなれば普通は出てきません。しかし神の手M氏はこういうこともありなんと、熊の方様の背中を優しくさすり、腹の胎児を陣痛に合わせてゆっくりと下ろしていきます。
M氏到着後20分で子犬の下半身が出てきましたが、何かが引っかかっている模様。タオルで巻き、陣痛に合わせて引っ張り出します。
痛みがひどいのでしょうか。お願いだから止めてー!と、M氏の腕に噛みつこうとします。補助で熊の方様の首を持とうとした瞬間大きな陣痛が起こり、それに合わせてM氏が子犬を引き出しました。
「ぎゃああああああっ!」
中野新橋中に響き渡る熊の方様の絶叫にかき消されてはいましたが、私も悲鳴を上げていたのです。熊の方様ご乱心!!お局の左腕をがっぷりお噛みにならせられたのでございます!!
牙が入った穴からピロピロと血が流れるは、腕はしびれたまま動かないは、難産子犬が息をし始めたは、へその緒を切らないといけないはでドタバタです。嬉しいんだか痛いんだかわからない涙が出てきます。

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