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毛玉生活満喫中?
濃すぎるポーリッシュ・ローランド・シープドッグのお話。

北欧珍道中記 パートⅡ 21

2007-09-26 19:43:48 | 北欧珍道中記 パート2-2
カティスの家は総レンガ作りの古い頑丈な家なのだが、カティス曰く「最悪の醜い古い、どーしようもない家」だそうだ。



アネットに聞いてみたところ、雨が浸み込みやすいレンガは夜のうちに凍結して欠けてしまうそうだ。スウェーデン郊外では赤い壁に白い線のついた家が典型的な高級で良い家だという。



家の中にはカティスが唯一訓練もせず、ショーにも出していないというペットのフレンチブルのサリーが待っていた。
ゴッツリ・ドッツリ・ガッツリ。この形容ぴったりの岩のような雌フレンチである。4頭のうち3頭の子犬が貰われていった後、ずっとヴォッコの遊び相手をしてくれているらしく、執拗な頭突きに耐え続ける姿は感涙ものだった。

何でかアネットがカティスの家で食事の用意をしてくれ、その間私はカティスとヴォッコの売買契約をすることになった。
スウェーデンケンネルクラブ発行のヴォッコの血統書とパスポート等を受け取り、契約書に署名をするのはイサックの時と同じ流れである。唯一違ったのは、備考欄に書かれた部分。
「いらなくなった時、スウェーデンに戻さなくても構わない。その代わり、彼女がどこでどうしているのかだけは絶対に知らせること。」
イサックの時にはこの部分は、「いらなくなった時にはそちら持ちでスウェーデンに戻すこと。その時、イサックの代金は払わない。」となっていた。

もう一つカティスから素晴らしい物を貰った。
『これはポンの種雄・台雌達が載っている本よ。今後どこかの国でポンを買うことがあるかもしれないでしょ。その時にその子犬の血統書を見て判断をする材料になるわ。』
更にカティスとアネットはそれに掲載されているポン達の中の何頭かを抜粋してくれた。これはアレルギーライン、これは糖尿病ライン、このポンは最悪な性格・・・などなど。
『こういう情報があれば、最悪の状況は回避できる。そのための情報よ。』
確かに情報は大事だ。

夜ご飯の準備ができて、食事となった。



日本の主食が米なように、スウェーデンの主食はジャガイモである。皮のまま茹で、自分の皿に来てからフォークで突き刺し、右手に持ったナイフでむいていくのだが・・・難しかったので皮付きのまま食べてしまった。パイナップルと共にソテーした厚切りのハムはとてもおいしく、必要以上に食べてしまう。
こんな時にもミカエルはメルケルを寝かしつけるために出てこず、おかげで私達は色んな話をゆっくりすることができた。
スウェーデンでは子供が生まれると、母親は1年、父親は1ヶ月の有給が貰える。農作業に忙しいミカエルはメルケルが生まれてからも精力的に働かざるをえず、父子の時間をなかなか取る事ができないでいた。
『ミオッコが来て私が動けない事が、父子の時間を作るきっかけになたから・・・とてもいい機会だったの。』
日本では考えられないほど男性は家庭に入り込み、協力的なんだと痛感。
やはり、結婚するなら外人さんの方がいいかもしれない。


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