キ上の空論

小説もどきや日常などの雑文・覚え書きです。

それは誤解なのか

2008年03月08日 | 雑文
 必死にしがみついて自分の体温の移ったものを「そんなもの」と言い捨てられた。
 自分を指さされたみたいだと思った。
 手放せば違う温度になる、手放したくないもの。
 近い温度であればいい。自分の一部であればいい。混ざり合ってしまえばいい。
 「そんなもの」
 後生大事に抱え込んでいるものを指さしたら、どちらのことを言っているのかわからない。伝わらない。

 本当は「そいつと換わりたい」と言いたいのは顔を見ればわかる。
 でも「そんなもの」とそんな風に言う近さのある人は換えられない。

 結局、指は丸まる私の背を指した。
 私でない大切は近さを捨てた。

「そんなくだらないことにこだわってないで」と言われたものは、今は私を構成する一部に過ぎない。
 私はずいぶんくだらないものになってしまったらしい。
 近きは消えて遠くなった。これから関わることもないだろう。
 その分ずいぶん気が楽になった。
 私は「そんなもの」とともにあり、これからもきっと
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