扉を開けて

今、楽しんでいること、
将来へ向けて考えること、
変形性股関節手術のこと、
折に触れて書いていきます。

手術記念日 

2012年08月29日 | 両股関節同時手術

6年前の今日、私は両側同時人工股関節置換手術を受けた。

今日で術後満6年を迎えた。
1年2年で再手術を余儀なくされる場合もあるというのに
脱臼もせず、無事6年を迎えることができた。
と思うと同時に、もう6年も使ってしまったと
次の手術へのカウントダウンが聞こえてきて嫌になる。

NPO法人のぞみ会の総会でM准教授は、
 「人工関節を入れた瞬間から、次の再置換手術が
 必要になる可能性が、あるということが始まる。
 手術を受けて全て終わりということではなく、新たな始まり・・・」
と言われた。
かなり患者目線を持っていらっしゃる先生だと思った。

医師は、患者の意思を曲げてまで手術をしたがったり、
手術の技術を磨きたがったり、手術数を競ったりして
患者に手術を勧めてはならない。

私の友人に、30代の頃、人工関節置換術を受けるために
ある大学病院に入院した人がいる。
教授回診のときに、教授が誰に言うともなくつぶやいたとか
 「私の娘だったら、まだやらない」
教授は自分の娘に置き換えて考えた。
初めて手術をする患者はまだ知らないのだが、手術は過酷だ。
若くして人工関節を入れれば、手術は一生に2度では済まない。
執刀するはずの医師は若かったのだろう。
患者の願いにまで思い至らない。

教授の言葉を聞いて彼女は、手術を撤回して家に帰った。
偉い!彼女は偉い。その判断と行動が偉い。

それに引き換え私は意思を曲げた。
私は、両側同時手術したいと病院に行ったが、自分の体力を
考えて思い直し、片足にしたいと治療の変更を申し出た。
2回にわたる押し問答の末、両足同時手術にしぶしぶ同意した。

変更しても意思は意思、曲げてはいけません。
手術がうまくいかなかったなどの、ショックが加わわろうものなら、
それが心に大きな影を落とし、
思わぬ暗闇迷路の扉を開けてしまうことになる。



手術から3年目、楽しいことしよ~ と思い立った。
カヌー・スキー・スキューバダイビング・乗馬、
頭に障害者とつけて、ネット検索するといろいろ出てくる。

高齢者も、障害者もいらっしゃいといってくれるところが
たくさんあった。

今、私はカヌーにハマっている。
この頃、障害者もどうぞと言ってない所にも申し込みの電話を
掛ける。「両股関節、人工なんですけど乗り降りの時に手を貸し
てもらえますか~」と、本当は相手がどんな反応をするかと
ドキドキする。
なにしろ、高齢者と呼ばれる一歩手前なので・・・

 


 

 

 

 


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