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天皇誕生日にブランデングルク協奏曲を聴く。

2024年02月25日 23時58分00秒 | バッハ
少し前から、右目に少しの充血があり、朝起きたときや夜になると、なんだか異物が入ったとの違和感があるんです。最初は、花粉かいな?と思っていたのですが、どうも違うなあ、ということで、眼科で診てもらいました。視力の低下などないということで、充血を押さえる目薬を処方してもらいました。それで大分改善されたのですが、まだ朝夜の違和感は少しあるんですねえ。うーん、何でしょうかねえ。加齢とともにいろんなことが起こってきます。年は取りたくないですねえ。

ということで、今回は西宮の芸文センターでのコンサートから。堀米ゆず子 with PACオーケストラによるJSバッハのブランデンブルク協奏全曲演奏であります。ソロヴァイオリンが堀米さん、白井圭(Vn)、鈴木学(Va)、辻本玲(Vc)、曽根麻矢子(Cem)という蒼々たるメンバーと芸文センターOのメンバーであります。

ブランデンブルク協奏曲、かなり前にヘルムート・ヴィンシャーマンとドイツ・・ハッハ・ゾリステンの来日公演のことを述べたことがあります。1973年ごろと思うのですが、倉敷で聴きました。そのときの3番の冒頭の弦楽合奏の響きが忘れられません。そのときには6番も演奏されたように思うのですが、6番の弦楽合奏も同様ですねえ。そのことによるかもしれませんが、6曲の中で、3番と6番が一番好きなのであります。今回はヴィンシャーマン以来、ほぼ半世紀ぶりに聴きます。

6曲、それぞれ構成が違う曲なので、イスなど並べるのが大変そうでしたね。1・2・3番のと休憩かな、と思っていたら、2曲終われば休憩で、2度の休憩をはさんでの全曲演奏でした。堀米ゆず子さんがリーダーとして演奏するんですが、ふと疑問におもったのが、6番の演奏なんですねえ。それは6番には、ヴァイオリンは使われていないんですね。堀米さんはどうするんだろう。まさかヴィオラに持ち替える?、それはないでしょうねえ。答えは簡単で、6番には堀米さんは登場されませんでした。

第1番が最も大きな編成。30人弱。オーボエ、ホルン、ファゴットなどの金、木管楽器が活躍し、最も聴き応えがある曲。祝祭的な雰囲気がとても華やか。ヴィオリーノ・ピッコロは堀米さんがヴァイオリンで代用。しかし、みなさん登場されたら、女性が多い、というより女性ばっかり。色とりどりのドレスで、なんとも華やかなのでありました。この曲、第4楽章にメヌエット。なんだか納まりがよくない。第3楽章と第4楽章を入れ替えたら、といつも思う。でもこのメヌエットは大規模だしねえ。第1楽章の祝祭感、第2楽章のホァン・シーインさんのオーボエと堀米さんのヴァイオリンの調べが心に染み込む。第3楽章ではソロヴァイオリンに様々な楽器が加わる。そしてメヌエットでは多彩なトリオ。バッハの器楽曲への手腕が遺憾なく発揮されています。第2番でも、トランペット、フルート、オーボエ、ヴァイオリンのソログループとてもいい。第2楽章の「ため息」、第3楽章のフーガ。堀米さんを中心として穏やかな優しさが聴けました。

第3番、第1楽章の弦楽合奏。やはり第1楽章は大好きです。第2楽章曽根さんの即興。今回曽根さんのチェンバロが聴けるのはとても嬉しい。第1番からすべてに出演されているので、注意深くチェンバロに耳を傾けていました。ここでももう少し長く聴かせて欲しかったなあ。第4番、第2楽章、堀米さんとフルートの演奏に聴き惚れる。堀米さんがフルートふたりへの心配りがよかったです。第3楽章のフーガ。その中で堀米さんのヴァイオリンが目覚ましく活躍。第5番、注目は曽根さん。軽快でそれでいて腰の座った音色。表情も多彩でじっくり耳を傾けました。そして、最後の第6番。これまで支えていた低音。とても安定していました。その低音がしっかり聴けました。この曲は3番に並んで大好き。第2、第3楽章、低弦での魅力一杯。やはり生で聴く弦楽器のよさをとても実感できました。

ブランデンブルク協奏曲を全曲通しで聴くことはそれほどあるわけでもなく、でもそれでバッハの器楽曲の奥深さを改めて感じました。ほんとにブランデンブルク協奏曲、いい曲ですねえ。加えて、このコンサート、B席の1000円。これでこれだけ楽しめるとは、言うことないですねえ。

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2 コメント

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Unknown (popotoku)
2024-02-26 17:44:54
良い演奏会に行かれましたね。堀米さんは(同世代でもあり)好きなヴァイオリン奏者です。ブランデンブルグ協奏曲は最近はピリオド楽器の演奏が多いですが、現代楽器の豊かな響の合奏もいいですね。
私の手元には2011年3月10日(東日本震災前日)のボッセ&神戸市室内合奏団のブランデンブルグのCDがあります。ヴァイオリンは白井圭さんでこれも良い演奏です。
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コメント感謝です。 (mikotomochi58)
2024-02-27 10:28:34
popotoku 様、コメントありがとうございます。堀米さんと白井さん、よかったですよ。非常に落ち着いた感じで、バッハの素晴らしさがよく伝わってきました。神戸市室内管弦楽団は地元なので、また聴きに行きたいと思います。また、ご教示ください。
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