こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

ピアノによる、ラモーのクラヴサン曲集

2023年08月21日 23時07分27秒 | ラモー
お盆休みも終わりました。この間、我が家では高校野球大好きの家人が、ずっとテレビをつけていました。チラチラ私も見てたのですが、甲子園出場常連校の監督さんの解説は、なかなか詳細でおもしろいですねえ。これに対してプロ野球。さすがにNHKの解説者のみなさんは、なぜそうなったかとか、次はこうすべきだとか、しっかり指摘してくれる。でもスカパーなどの放送の解説は、感想とか願望とか、まあ主観的なことに終始し、あとは精神論。これで解説と言えるか、という場合がよくありますよ。もっと研究して欲しいですねえ。頼みますよ、ほんと。

まあそれはそれとして、今回はジャン=フィリップ・ラモー。以前にクラブサン曲集を取り上げたことありましたが、それのモダン・ピアノによる演奏です。アンジェラ・ヒューイットによる「クラブサン曲集」であります。2006年6月の録音です。収録されているのは、クラブサン曲集より、第2組曲ホ短調。新クラブサン曲集より第4番イ短調、第5組曲ト短調であります。

ラモーのこれらの曲は、当然クラブサンによる演奏を前提に作曲されたものですので、モダンピアノで演奏するのは、いかがなものか、と思うし、実際にこの演奏例はそれほどあるわけではありません。いいかわるいかは別にてして、ヒューイットは、ラモーだけでなく、クープランの同様の曲を、モダンピアノで演奏しています。また、私はクラブサンよりもピアノの方が相性がいいので、このモダン・ピアノでの演奏は、大歓迎なのであります。

これらのクラブサン曲は、5つの組曲があります。第1組曲イ短調で1706年、第2組曲ホ短調と第3組曲ニ長調は1724年、第4組曲イ短調、第5組曲ト長調が1727年の作曲となっています。ラモーが20代から40代の頃の作品。周知のとおり、ラモーは40代以降は歌劇の作曲に没頭するので、それ以前のものです

ピアノによるラモーの組曲、なかなか微妙ですねえ。ピアノの方が断然表現力や表情に豊かさにおいては優っていますね。それゆえ、ピアノで聴く方が断然おもしろいのです。また、この時代の音楽は、この後の時代である古典派のそれにはない、現代的なメロディや曲作りが見られる。それは、ピアノで演奏することで、間違いなく現代的な音楽になっているんです。やはり、ピアノでの演奏がいいなあ、とまあ素直に感じるのです。加えて、ヒューイットも実によく研究されて表情や表現は実におもしろいし、豊かな音楽性も感じます。クラヴサンの演奏との比較もおもしろいです。

とは言え、ヒューイットの演奏は、やはりクラブサンのそれと比較するのではなく、これはこれで、大袈裟にいうなら唯一無二の演奏として聴きたいところです。ただ、ヒューイット自身がクラヴサンの演奏を意識しているなと言う場合も見られますね。4-3(第4組曲の3曲目)の「サラバンド」は。好きな曲なんですが、どうもクラブサンっぽい演奏ですねえ。一方、4-7~13の「ガヴォットの6つのドゥーブル」、つまり変奏曲なんですが、その性格も影響しているようですが、とてもクラブサンでは出来ないような表情と表現が聴けます。クラヴサンではなかなかこんな演奏は難しい。2-4の「ロンド形式の第2のジグ」の伸びやかな表情、2-5の「鳥のさえずり」も、この細かい表現は同様に思います。5-5の「三連音」も、ピアノでからこそこんな演奏ができるんだ、ということですねえ。こんなこと言っていたら、クラブサンよりピアノだ、と言っているみたいですね、確かに強弱や細かい音などは、やはりピアノでしょかねえ。このCDには、30曲が収められていますが、本当にいい曲ばかりですね。それもヒューイットの演奏によるところが大きいです。

高校野球も今日は準決勝。仙台育英と慶応が残りました。ともに、丸坊主ではない学校。これでまたまた普通の頭髪の野球部は増えるでしょうね。でも、今日の4校の投手はよかったですねえ。決勝戦が楽しみです。
(Hyperion CDA67597 2006年 輸入盤)

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« カラヤンのブラームスを聴く | トップ | メジューエワの平均律の世界 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (popotoku)
2023-08-25 12:38:01
ラモーやクープランのクラヴサン曲は現代のピアニストももっと弾けばいいのにと思います。(青柳いづみこさんは採り上げていますね。)
ヒューイットは実演やCDでバッハを聴いて相性がよくなかったのですが、ラモーならもう一度トライしてみたいです。
返信する

コメントを投稿

ラモー」カテゴリの最新記事