6月14日あたりから喉が痛くなり、先週の週末は風邪の諸症状に苦しんでおりました。幸い熱は出ず、月曜日に一応医者に行きました。熱もないので検査はせず、薬をもらって帰宅しました。それから仕事にも行きました。風邪の薬って効かないと思っていたのですが、今回は薬を飲んで急速に回復していきました。薬はやはり飲まねばならないと思ったのでした。そんなわけで、22日までは、走ることも出来ず、大人しくしていました。やはりこの時期はよく風邪をひきます。
ということで、今回はジャン=フィリップ=ラモーです。ラモーについては、今年になって3回。コンセールによるクラブサン曲集とピグマリオン、クラヴサン曲集を取り上げました。クラヴサン曲と歌劇、ぼつぼつ聴いていっております。もっともっと聴かねば、と思っているのは歌劇でして、けっこうCDもあるので、その気になれば、聴くことはそれほど難しくはありません。やはり古楽系のが主流ですねえ。
ラモーの数ある歌劇の中から、『ダルダニュス』。この作品は、1738年に完成し翌年に初演されています。それまでの作品ほどの成功を収めることは出来なかったようです。お話は、敵将のダルダニュスに恋したイフィス姫が、魔術や怪物の力を借りて、思いを遂げるという、まあよくあるものであります。そしてこの演奏は、マルク・ミンコフスキ指揮レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルの演奏。そして、ミレッレ・デルンシュ(S)、ラッセル・スミス(B)、ベロニク・ゲンズ(S)、ローラン・ノール(B)、ジョン・マーク・エインズリー(T)ジャン=フィリップ・コーティス(B)、マグダレナ・コジェナー(MS) などなどであります。
このCD、あまりラモーの作品も知らないときに、梅田の中古やさんで買いました。2枚組で780円ほどでした。輸入盤でケースが少し壊れていることが安価の理由でした。まあ値段に惹かれて買ったようなものでしたかね。輸入盤であるため、いろんなことすべてわかりません。物語の詳しい展開もわからないし、どんな役柄の人がどんな歌を歌っているのか…。ここはどんな場面なのか…。ネットなどでこの作品のことを調べようとしても、せいぜいあらすじくらいしかでてきません。付属の解説のトラックナンバーとそれが誰が歌っている、それがどんな内容かは、なんとかわかる。まあそれほど有名でもなければ、こんな感じになるますかね。国内盤ならこんなことはないんでしょうがねえ。うーん、苦しい。国内盤を買うべきだよなあ。うーん。
ですので、CD2枚の150分超の歌劇をひたすら絶対音楽のように聴いて行くしかないのであります。以前にもこんなこと言ってましたねえ(笑)。とは言え、けっこうこれがまた楽しいのです。何度も聴くうちに耳には馴染んできますし。歌手の面々はほとんど馴染みのない人ですが、それなりに満足させてくれます。19世紀のベルカントや楽劇ではないですからねえ。そしてミンコフスキがいいですよ。内容はよくわかりませんが、それなりに場面場面にたいそうマッチしている表現がそこかしこに聴かれます。引き締まって厳しさにあふれています。序曲、行進曲、メヌエット、タンブラン、間奏曲などの管弦楽の曲は、実に充実した響きであります。それに呼応するように、それぞれの歌手のみなんさんもいいです。やはり、この演奏の素晴らしさは、この歌劇を緊迫したドラマに押し上げているところですね。なんだかよくわからない雰囲気はまったく感じとれないのでありました。
長いプロローグが終わって第一幕の第一場のまずイフィーズの「残酷な愛神よ」、第三幕の第一場のイフィーズの「恐るべき日よ」、第四幕第一場のプレリュードとダルダニュスの「暗い絶望と残酷な支配」、第四幕第四場安ティノールの「ぞっとする怪物、恐るべき怪物よ」などのアリアはなかなか深いですねえ。その他にもその場面が浮かび上がってくるような音楽は歌が一杯です。第五幕の第三場は、すべてが終わった幸福感にあふれる音楽となって、心地よい限りであります。
やはり、もっとラモーの歌劇は、勉強しなければいけませんね。最低でも対訳がついたCDを買うことでしょうね。ついつい値段に惹かれて輸入盤などに手を出してしまうには、大いに反省しなければいけません。反省!
(Archiv 463 476-2 2000年 輸入盤)
ということで、今回はジャン=フィリップ=ラモーです。ラモーについては、今年になって3回。コンセールによるクラブサン曲集とピグマリオン、クラヴサン曲集を取り上げました。クラヴサン曲と歌劇、ぼつぼつ聴いていっております。もっともっと聴かねば、と思っているのは歌劇でして、けっこうCDもあるので、その気になれば、聴くことはそれほど難しくはありません。やはり古楽系のが主流ですねえ。
ラモーの数ある歌劇の中から、『ダルダニュス』。この作品は、1738年に完成し翌年に初演されています。それまでの作品ほどの成功を収めることは出来なかったようです。お話は、敵将のダルダニュスに恋したイフィス姫が、魔術や怪物の力を借りて、思いを遂げるという、まあよくあるものであります。そしてこの演奏は、マルク・ミンコフスキ指揮レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルの演奏。そして、ミレッレ・デルンシュ(S)、ラッセル・スミス(B)、ベロニク・ゲンズ(S)、ローラン・ノール(B)、ジョン・マーク・エインズリー(T)ジャン=フィリップ・コーティス(B)、マグダレナ・コジェナー(MS) などなどであります。
このCD、あまりラモーの作品も知らないときに、梅田の中古やさんで買いました。2枚組で780円ほどでした。輸入盤でケースが少し壊れていることが安価の理由でした。まあ値段に惹かれて買ったようなものでしたかね。輸入盤であるため、いろんなことすべてわかりません。物語の詳しい展開もわからないし、どんな役柄の人がどんな歌を歌っているのか…。ここはどんな場面なのか…。ネットなどでこの作品のことを調べようとしても、せいぜいあらすじくらいしかでてきません。付属の解説のトラックナンバーとそれが誰が歌っている、それがどんな内容かは、なんとかわかる。まあそれほど有名でもなければ、こんな感じになるますかね。国内盤ならこんなことはないんでしょうがねえ。うーん、苦しい。国内盤を買うべきだよなあ。うーん。
ですので、CD2枚の150分超の歌劇をひたすら絶対音楽のように聴いて行くしかないのであります。以前にもこんなこと言ってましたねえ(笑)。とは言え、けっこうこれがまた楽しいのです。何度も聴くうちに耳には馴染んできますし。歌手の面々はほとんど馴染みのない人ですが、それなりに満足させてくれます。19世紀のベルカントや楽劇ではないですからねえ。そしてミンコフスキがいいですよ。内容はよくわかりませんが、それなりに場面場面にたいそうマッチしている表現がそこかしこに聴かれます。引き締まって厳しさにあふれています。序曲、行進曲、メヌエット、タンブラン、間奏曲などの管弦楽の曲は、実に充実した響きであります。それに呼応するように、それぞれの歌手のみなんさんもいいです。やはり、この演奏の素晴らしさは、この歌劇を緊迫したドラマに押し上げているところですね。なんだかよくわからない雰囲気はまったく感じとれないのでありました。
長いプロローグが終わって第一幕の第一場のまずイフィーズの「残酷な愛神よ」、第三幕の第一場のイフィーズの「恐るべき日よ」、第四幕第一場のプレリュードとダルダニュスの「暗い絶望と残酷な支配」、第四幕第四場安ティノールの「ぞっとする怪物、恐るべき怪物よ」などのアリアはなかなか深いですねえ。その他にもその場面が浮かび上がってくるような音楽は歌が一杯です。第五幕の第三場は、すべてが終わった幸福感にあふれる音楽となって、心地よい限りであります。
やはり、もっとラモーの歌劇は、勉強しなければいけませんね。最低でも対訳がついたCDを買うことでしょうね。ついつい値段に惹かれて輸入盤などに手を出してしまうには、大いに反省しなければいけません。反省!
(Archiv 463 476-2 2000年 輸入盤)
それ以上に、海外のオペラ公演をテレビ放送してくれると字幕が付くのがありがたいですね。「みやびなインドの国々」「イポリットとアリシー」は録画してあります。
ダルダニュスはブリュッヘン指揮の劇中管弦楽曲で楽しんでますが、全曲も聴きたい(観たい)です。