4月になってもう三週間になります。この月は元々忙しいのですが、今年は特に月曜日に新しい仕事が加わり、もうへとへと。このブログを立ち上げたときにもしていたのですが、「久々にしてもらえませんか」と言われ、二つ返事で引き受けました。しかし、その準備がたいへん。以前に比べ加齢で集中力がなく、加えてパソコンが最近特に重たくなっておそいのなんの。まあ、このブログの更新も危ぶまれるほど…(笑)。GWまであと少し。頑張らないと、であります。
そんなわけで、今回はラモーであります。ラモーは、その生涯の前半はクラヴサン曲、後半はオペラと色分けできると言われます。クラヴサン曲については、1706年の第1組曲、1724年の第2、第3組曲、そして1727年の第4、5組曲があります。これらの曲のCDは、それなりにあるようですが、あまりこれまで聴いていなかったこともあって、あまりわかりません。クラヴサンでのものもあれば、ピアノによるものもありますねえ。
私ごとですが、以前にも述べたことがありますが、クラヴサンって楽器は、少々苦手。例えば、バッハの平均律やゴールドベルクなどの鍵盤曲も、ピアノの方が断然いい。この楽器の低音が重なり合ったときの響き、また強弱が難しいことなどが原因なんでしょうかねえ。うちの家人も車でこの楽器の曲を流すと、ガチャガチャうるさいなあ、とのたまうのでありました。うーん、なかなかですねえ。要は慣れなんだろうと思うのですが、なかなか慣れないにも実情であります。
このラモーにしても曲はクラヴサンで作ったわけだから、やはりここはピアノではなく、クラヴサンで聴かなければいけない、と当たり前のことを思いつつ、今回は、クリストフ・ルセによる演奏であります。ルセについては、有田正広さんとのテレマンの演奏などを取り上げたことがあります。1961年フランスで生まれ、クリスティのレザール・フロリサンの通奏低音奏者をつとめたりの、古楽のクラヴサン奏者であります。ラモーはお国ものでありますね。1989年の録音です。
このCDには、第1組曲から1、第2組曲から3、第3から3、第4から3、第5から4、と16曲が収められています。いろんな標題が付いているので、それからのイメージが出て来て親しみやすいのであります。曲は、フランスらしい?雰囲気がありますねえ。派手なところやきらきらしたところ、またメロディーは現代的なところもかなり感じますね。ルセの用いている楽器は、1751年製作の古楽器であります。とはいえ、けっこう華やかな色彩感を感じます。
ルセのクラヴサン、私には派手な印象。外向的な響きと表情。音色も明るい。まあ、曲の様子からも派手に歌い上げるところは大いに好感がもれるし、曲のイメージとも合っていると思う。用いているクラヴサンも明るい音色であります。特に、高音が鮮やかで美しい音色で、とてもいいですねえ。また、勢いがあって、一気呵成に演奏していくところも、聴き応えがありますね。ルセの比較的若いころ、30代後半の録音。若い気鋭の響きを聴くことができるんでしょうね。
全16曲には、聴きやすくいい曲がたくさんです。クラヴサンの華やかな音色で歌い上げられる曲は、どれもきらびやか。「恋のくりごと」「ミユーズの神外との対話」は。実に美しい。ルセのクラヴサンの一音一音が心に染み込んできます。心の琴線に触れるような響きですね。「タンブラン」「つむじ風」「キュクロプズ」「めんどり」は、躍動感があり、爽やかなクラブサン。「サラバンド」は私は好き。ゆったりとしたスケールの大きなクラヴサンが威容感もいい。そして聴き応えがあるんは、「ガボットとドゥブル」と「異名同音」。ほとんどが2~3分の曲の中、この両者は6分と8分。やはりいろんな要素が加わり、これくらいの曲の納得感と充実感がうれししいですねえ。クラヴサンを聴き込んだあと、ピアノで聴くとおかしなもので、やはりここはクラヴサンでなくては、と思ってしまうのでありました。
前回、レコ芸の「リゲティ」特集について、言及しました。5月号購入して拝読しました。なかなか興味深い。思わずリゲティCDを聴きたいな、と思いました。無知な私をお許しください。こんな特集は大切だな、と思った次第です。
(L'OISEAU-LYRE POCL-5222 1996年)
そんなわけで、今回はラモーであります。ラモーは、その生涯の前半はクラヴサン曲、後半はオペラと色分けできると言われます。クラヴサン曲については、1706年の第1組曲、1724年の第2、第3組曲、そして1727年の第4、5組曲があります。これらの曲のCDは、それなりにあるようですが、あまりこれまで聴いていなかったこともあって、あまりわかりません。クラヴサンでのものもあれば、ピアノによるものもありますねえ。
私ごとですが、以前にも述べたことがありますが、クラヴサンって楽器は、少々苦手。例えば、バッハの平均律やゴールドベルクなどの鍵盤曲も、ピアノの方が断然いい。この楽器の低音が重なり合ったときの響き、また強弱が難しいことなどが原因なんでしょうかねえ。うちの家人も車でこの楽器の曲を流すと、ガチャガチャうるさいなあ、とのたまうのでありました。うーん、なかなかですねえ。要は慣れなんだろうと思うのですが、なかなか慣れないにも実情であります。
このラモーにしても曲はクラヴサンで作ったわけだから、やはりここはピアノではなく、クラヴサンで聴かなければいけない、と当たり前のことを思いつつ、今回は、クリストフ・ルセによる演奏であります。ルセについては、有田正広さんとのテレマンの演奏などを取り上げたことがあります。1961年フランスで生まれ、クリスティのレザール・フロリサンの通奏低音奏者をつとめたりの、古楽のクラヴサン奏者であります。ラモーはお国ものでありますね。1989年の録音です。
このCDには、第1組曲から1、第2組曲から3、第3から3、第4から3、第5から4、と16曲が収められています。いろんな標題が付いているので、それからのイメージが出て来て親しみやすいのであります。曲は、フランスらしい?雰囲気がありますねえ。派手なところやきらきらしたところ、またメロディーは現代的なところもかなり感じますね。ルセの用いている楽器は、1751年製作の古楽器であります。とはいえ、けっこう華やかな色彩感を感じます。
ルセのクラヴサン、私には派手な印象。外向的な響きと表情。音色も明るい。まあ、曲の様子からも派手に歌い上げるところは大いに好感がもれるし、曲のイメージとも合っていると思う。用いているクラヴサンも明るい音色であります。特に、高音が鮮やかで美しい音色で、とてもいいですねえ。また、勢いがあって、一気呵成に演奏していくところも、聴き応えがありますね。ルセの比較的若いころ、30代後半の録音。若い気鋭の響きを聴くことができるんでしょうね。
全16曲には、聴きやすくいい曲がたくさんです。クラヴサンの華やかな音色で歌い上げられる曲は、どれもきらびやか。「恋のくりごと」「ミユーズの神外との対話」は。実に美しい。ルセのクラヴサンの一音一音が心に染み込んできます。心の琴線に触れるような響きですね。「タンブラン」「つむじ風」「キュクロプズ」「めんどり」は、躍動感があり、爽やかなクラブサン。「サラバンド」は私は好き。ゆったりとしたスケールの大きなクラヴサンが威容感もいい。そして聴き応えがあるんは、「ガボットとドゥブル」と「異名同音」。ほとんどが2~3分の曲の中、この両者は6分と8分。やはりいろんな要素が加わり、これくらいの曲の納得感と充実感がうれししいですねえ。クラヴサンを聴き込んだあと、ピアノで聴くとおかしなもので、やはりここはクラヴサンでなくては、と思ってしまうのでありました。
前回、レコ芸の「リゲティ」特集について、言及しました。5月号購入して拝読しました。なかなか興味深い。思わずリゲティCDを聴きたいな、と思いました。無知な私をお許しください。こんな特集は大切だな、と思った次第です。
(L'OISEAU-LYRE POCL-5222 1996年)
ガボットはクレンペラーが管弦楽曲用に編曲して演奏しています。ラモーのクラヴサン曲集を聴いていて、この曲が原曲だったとわかったときは嬉しかったです。
ところでリゲティですが、ほとんど聴いたことがありません。ただ、数年前に「いずみシンフォニエッタ」が神尾真由子さんを独奏者に迎えてリゲティのバイオリン協奏曲とオネゲルの交響曲4番を演奏したことがあります。名古屋では聴けない曲目にそそられて近鉄特急で大阪まで聴きに行きました。私にとって、その年の最も感動したコンサートになりました。実演があったらまた聴いてみたいです。