飲料缶を凍らせて坂を転がすと、速度は上がるか下がるか

教育者としての伊東 乾さんの面目躍如

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飲料缶を凍らせて坂を転がすと、速度は上がるか下がるか 速くなっている地球の自転:温暖化を超えつつある環境変動 | JBpress (ジェイビープレス)

米フォーブス誌は、2022年6月29日、地球の自転速度は24時間よりも1.59ミリ秒、24時間よりも短い、精密観測が始まって以来の「最短」を記録した(https://forbesjapan.com/articles/detail/49344/1/1/1)と報じました。

 

今回は「1日が短くなる」つまり「地球の自転速度が上がる」とはどういうことなのか、小学生にも分かるように解説してみましょう

 

今度は「やじろべぇ」「腕の長さ」といったキーワードで動画を検索してみると(https://www.youtube.com/watch?v=oiHO7DbTQwU)、腕の長いやじろべぇほど安定してゆっくり回転し、腕の短いやじろべえは高速で揺れることが分かります

フィギュア選手が手足を曲げ伸ばしするように「地球のおもり」(?)の位置が変わっている可能性が考えられる?

 いえいえ、それで正解なのです

地球の慣性モーメントが増大すれば回転しにくくなり、1日の長さは長くなる。また、地球の慣性モーメントが減少すれば回転しやすくなり、1日の長さは短くなる。

 ここまでは鉄板で動かない力学で、2020~22年にかけて1日の長さが短くなっているとすれば、地球の慣性モーメントが減っていること、これは間違いありません。

地球回転の中心から「離れた場所」にある「おもり」が軽くなる、というのは、例えば北極や南極の氷、氷河が溶けることで実現できます。

 

実際に速く転がるのは、圧倒的に「地球温暖缶」の方なのです。「凍結缶」の方が遅い。

 さらに言えば、空き缶は中身が入っていないから軽いわけで、素早く転がると思うかもしれませんが、実際には極めてゆっくりしか転がりません。

 なぜでしょう。

 

莫大な量の氷が融けて水になった可能性を示唆する結果が得られます。

 また、それだけの分量の氷を融かすために地球が抱え込んだ「潜熱」がどの程度か、と見積もることもできます。

 

「1日の長さが、たった1秒の1000分の1程度変わったからって、我々の生活や社会、市場経済に何の影響もない」などと誤解することなかれ。

 仮に1日の長さが1秒変化するほどの地球の慣性モーメント変化があれば、人類社会は只事では済んでいません。

 北極南極、両極の氷が融けるだけでその程度の変化が出てしまうなら、地表の氷は中生代のように軒並み融け、平均気温は常時真夏より暑く、そもそも関東平野も畿内も水没して存在しない

 まさに「日本沈没」状態で、それ以前に社会経済は壊滅的な打撃を被らざるを得ません。

 それに先立つ20世紀後半まで、地球の自転速度は遅くなっていたことが報じられます。

 様々な理由が考えられますが、その一つとして地下に埋蔵されていた地下資源、燃料や金属、石灰石など重い資源が地表に掘り出され、重工業化が進展したことは、間違いなく何らかの影響を与えたと考えられます。

 また2016年以降、米国共和党政権のかなり困った反科学的な政策が目につきましたが、その結果かどうかは別として、2020年から観測されるようになってしまった、ついには「地球の自転速度にまで影響を与えている可能性のある環境変動」。

 冒頭で言及した株の反落も、株価という指標は結果であって、原因は利上げでありドル高など並行現象も観測される。

 これと似て非で、地球の自転速度変化も、かつてない大雨洪水の頻発も台風がかつて見たことがないような進路を取るのも、すべては地球環境の変動という根本原因がまずある。

 そこから派生する現象として、自転速度も変われば、気候変動、ハリケーンの発生から生態系変化によるパンデミックまで、多様な影響が観測されている。

 地球の回転速度が極微変化した、それが何だではなく、その「極微の兆候」から、グローバルな危機(は死に至る病になる可能性があります)を察知し、正確に予測、早めの対策を立てる「地球の人間ドックと早期発見」というべき賢慮、データ駆動科学の観点から強調したいと思います。

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