なせ検疫にこだわる?心配なのは医系技官の水準  

石岡荘十
心配なのは医系技官の水準

厚労省には医系技官と呼ばれる600人の医師のエリート官僚が在籍し、主に、医療行政の制度設計と33兆円にのぼる年間医療費の分配に専門能力を発揮している---ことになっている。彼らのさじ加減一つで、最終的には国民の健康が左右される

彼らが、机上で医師の定員を決め、診療単価を提案し、制度設計をし、33兆円にのぼる医療費をどう配分するか、ガイドラインをどう作文するかなど、国民の健康と生命を左右する重要な政策を担っている

普通、医系技官は大学を卒業して入省し、入省後、2年間の臨床実習を行ってドクターとして働くことになる。あとはOJT(オン・ジョブ・トレーニング)という形で仕事を覚えていくことになるのだが、この程度の経験では、医療の現場も知らず、日進月歩の医学の動向からも遠くなり、
<実際、現在の医系技官は文学部を出た事務官と何の違いもなくなっています>。<運転免許は持っているけど運転したことのないペーパー・ドライバーと同じように、医学の、公衆衛生の専門家という肩書きからはあまりにも隔たりのある集団と化してしまう>

その程度だから ↓

産経新聞5月10日「主張」欄で、<政府のガイドラインがすでに出来ていることは心強い>と賞賛の言葉を贈っている。そのガイドラインは、A4で69枚の膨大なものだが、要は、「水際は国の責任で、そして、万が一すり抜けて旅行者が国内に入ってしまってから発症したら、地方自治体が所管する保健所を中心に『後はよろしく』」、と地方に丸投げしている。

厚労省はなぜこんなに検疫にばかり力を入れるのか。国内の医療機関の体制整備にお金や人手を振り向けようとしないのか

それは「検疫法」では、検疫は厚労省が公権力を行使して、直接行うことになっているからです。ところが、もし1例でも国内で発生すれば、それ以降は現場の医療機関(地方自治体)の問題となり、厚労省の直接的な仕事ではなくなります


と なるほどの解説するのは ↓

この時期に、その防疫を含めた医療制度設計の当事者である医系技官を告発し、完膚なきまでに批判する本が出版され、とりわけ医療の業界関係者の関心を集めている。・・・
『厚生労働省崩壊』(講談社)。著者は木村盛世。現役の医系技官、厚労省キャリア官僚で、防疫の専門官である

筑波大学医学部卒業、研修医時代に結婚・離婚、シングルマザーとなるが、まだ首の据わらない双子の乳飲み子を連れて、米国の大学に留学。

公衆衛生学修士号を取得、いま話題になっている米国疾病予防センター(CDC)のコーディネータを経て、帰国。内科医として患者を診る経験を積んだ後、疫学研究者として仕事をしてから、医系技官として入省した異色の経歴を持つ。

厚労省で与えられたのは「統計情報部訓令室長」というポスト(課長と課長補佐の間)だったが、ことごとく上司と意見が合わず、衝突。いじめに遭い、挙句、西日本のドクター1人、看護婦1人というある検疫所にとばされる。<「出る杭は打たれる」の10年間だった>と帰国後を回顧している。


石岡さん 勝手に 構成変えて すいません
もとの文章の方が わかりやすかった?


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