中国の新幹線営業キロ数、ついに日本の11倍強   累積赤字も天文学的で、ハイ、82兆円になりました

日本は やらなすぎて 何十年も 貧乏維持

 

宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和2年(2020)6月22日(月曜日)弐
       通巻第6551号  
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 中国の新幹線営業キロ数、ついに日本の11倍強
  累積赤字も天文学的で、ハイ、82兆円になりました
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 日本の新幹線の総営業キロ数は3041キロである。
 東海、山陽、鹿児島、東北、北陸、新潟に山形新幹線と秋田新幹線を加えての合計。

 中国は2019年末に新幹線営業キロを35000キロとした。日本の11倍強である。
そのうえ2020年度に4000キロ増設し、合計3・9万キロとする。2030年には4・5万キロとする。

 砂漠、奥地、辺疆にも新幹線を繋いた。
駅舎がオープンしていても、誰も寄りつかない新駅が目立つ。なぜなら旧市内へのアクセスが、すさまじく遠い。駅周辺の開発もまるで進まず、暗澹たる近未来が横たわっている。しかし、親方五星紅旗、だれも深刻に心配している気配がない。

 何のために、こういう無謀なプロジェクトを展開しているのかといえば、全体主義の宿痾で、いったん掲げられた目標はかならず達成されなければならず、遅滞は許されず、上層部には文句も言えず、さらには諫言も出来ず、だからトップの「裸の王様」は、これが深刻な財政問題を引き起こしていることを認識できていない。

 それなら予算がある内に、賄賂と手抜きを愉しもうということになるのも宜なるかな。
 北京─上海、広州─深セン、北京─天津くらいが黒字、残りは軒並み赤字だから、経営は最初から無謀、毎日毎日、赤字が累積されてゆく。
 ついに2019年末の中国新幹線の累積赤字は邦貨換算で82兆円上っていることが判明した。

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