パンサー尾形の「意味不明な熱気」が、NHKの「マジメな数学番組」にめちゃハマってる意外なワケ

『笑わない数学』は素敵な番組である。

 

パンサー尾形の「意味不明な熱気」が、NHKの「マジメな数学番組」にめちゃハマってる意外なワケ(堀井 憲一郎) @gendai_biz

思わず見てしまう

お笑い芸人のなかでも、勢いだけで喋っている気配の強い尾形が、こともあろうに「数学」について解説するのである

見ていてはらはらする。

熱を込めて「素数」を語る

パンサー尾形がわかっているのなら、おれにだって何とかなるんじゃないか

 

「素数」について語り、そのあとは「無限」「四色問題」「P対NP問題」「ポアンカレ予想」「虚数」「フェルマーの最終定理」について、がんばって話してくれる。

彼の必死さをついつい追ってしまうことになり、それはそのまま、素数の魅力や、無限の不思議さや、P対NP問題の深さについて、一緒に考えてしまうのだ。

数学に少し詳しくなった気になれる。

番組を見た直後しばらくは、何かしらの「真理」に近づいたような気分にはなれた。

 

「数学者」への興味を掻き立てられる

数学は、変な人たちが、とつぜん変なことをおもいつき、それを変な方法で証明しようとしている学問のように見える

フェルマーなぞは、かなり変わった人で、「3以上の自然数nについて『xのn乗+yのn乗=zのn乗』となる自然数x、y、zは存在しない」、これは真理だよね、と言って、そのあと「これの驚くべき証明を私は見つけたけど、いまそれを書くほどの余白スペースがないんだよなあ」と書いて、何の証明も残さないまま、いなくなっちゃったのである。

世界はいつも混沌としている。

そして、それを少しでもわかりやすい空間にするには、小さい一歩から進み出すしかなく、はたしてそれに意味があるのかと問いただすことさえ無意味であり、方向性も未来も見通せなくても、足元をしっかり見つめて進むしかない

 

『笑わない数学』は素敵な番組である。

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