受験も仕事も失敗しない必殺テクニック

いまからでも 遅くない

「メモ魔」になる!

ノートを作る!

手を動かす

伊東 乾

受験も仕事も失敗しない必殺テクニック

ITに頼り過ぎるととんでもない結末を迎えることも

自分自身で納得している限り、人間は相当忙しくても、何とかかんとかやっていくもの

日本の大学入試、特に記述式の国公立大学入試は、官僚業務で避けることのできない、この短期集中時に、適切な判断を確実に下す能力を問うている

私が「方法」というのは、受験だけで御用済みとはならず、一生涯使え、仕事ができるやつである、との評価を周囲から得るのにも役立つ、ライフロングのノウハウだ

試験場の鉄則=自分を信用しない

 試験場での鉄則、これは私は音楽の現場で身につけたものを受験指導で生徒に教えているのですが、外れたためしがありません。適切に用いれば100%役に立ちます

100%の自分よりも、粗忽で不注意で、普段なら起きるはずのないミスも容易に犯してしまうのが本番というものだ、と考えるべき

忙しくて自分のキャパをオーバーしているようなときには、自分に係数がかかっていると思って用心した方がいい。

 そういうときには「メモ魔」になることをお勧めします。ともかく書く。自分の手を動かして書き、書いたものを、仕事机のひと目で見渡せるところに置いておく。具体的には「貼っておく」。

問題文から取材できる本質をすべて自分なりに噛み砕いて抽象化して、それを元に回答していけばよいであろう、指針のようなものをかたっぱしから書いていく。  それが自分の目に見える形になっている、というのが大事

そもそも、超スピードですっ飛ばさなければならない受験本番、「こんなつもり」「あんなつもり」と脳裏に思い描いただけの幻影は、むしろ勘違いのもと、わざわざセキュリティホールを作っているようなものです。

 自分は徹底しておっちょこちょいで、勘違いの塊、ケアレスミスの王様だ、くらいの自覚をもって、必要なことを方端から「手を動かして」目に見えるようにしていく

これは、後で自分自身で見直すとき、「別の自分」として客観的に物事を見直すことができるという意味で、決定的に重要

 自分の手を動かしてメモを取り、それ自身を使って見直しや検算もできるような試験への取り組み方を良い意味で癖にしておくと、その先の人生でも受験の経験が生かせる

もう1つの「受験勉強」のコツ、日頃からの精進のポイントも、この一点に尽きています。

 ノートを作ること。

 この場合のノートは、必ず紙と鉛筆であること。ノートとシャープペンシルでもかまいません。PCだけを使ってというのは絶対に勧めません

「一度きちんと理解して書いたものは。必ず自分の内側に残る」くらいの確信を持ちながら、ノートを作る

「自分はどこまでは分かっており。どこから先を分かっていないか」を明確化できていれば、半分解けているのと同じですから、無用に思い悩み過ぎなくてよい。

日頃の仕事や勉強でも、ともかく手を動かすことを勧めます。一度動かした手の経験は、それを支配する脳のニューロンは広範囲に及びますから、いくばくかは残っている。いざというとき自分を支える力にもなってくれる

現在のハイティーンや20歳前後の若者は、ゲームやスマートフォンで育ち、ジョイスティックや一本指で機器を操作して、鉛筆やノートでの泥臭い作業が不足しがちになります

 受験は、残念なことですが、現代日本では非常に数少ない「若い人が真剣に取り組むデスクワーク」になっています。

 おかしな勉強法でまかり間違って合格などしてしまった日には、それが成功経験になってしまいますから。一生をスポイルされかねません

冷静に、自分を客観的に観察する第3の目を頭上3メートルの涼しい位置に保って、簡単に勘違いを犯す自分という動物、でも適切に拍車をかければ、結構な俊足で走ったりもする、自分の中に飼っている一頭の馬を適切に駆動して、限られた時間内でベストパフォーマンスを目指してみる。  そういう、1つの試練と言うよりサバイバルゲームの体験として、受験の経験を先々の人生にも役立つものにしてもらえればと、毎年このシーズンになると、強く思わざるを得ないのです

 

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