台湾総統選 民進党候補は知日派で穏健派の謝氏

産経新聞
台湾総統選 民進党候補は知日派で穏健派の謝氏 「党の大団結」、馬氏と争う
謝氏は京都大大学院に留学経験を持つ知日派として知られる一方、社会の「和解と共生」を訴え、対中関係でも現実的な関係を探る穏健派とされる。政権維持を目指す民進党は今後、「台湾人意識」を中間層に訴えて、国民党の統一志向を揺さぶる構えだ。


宮崎正弘
台湾次期総統は謝 vs 馬で、「独立」論争を避け・・・・

気さくな人柄で国民の人気があるが、政治家として押しの強さにややかける。そればかりか、本番選挙で焦点となる「統一」「独立」の問題では、陳水扁現総統のような独立色が薄く、「共存」と「調整」による中国との関係を模索、大陸との直接航路開設にも前向きで、民進党内で独立色がかなり薄い立場だ。
 したがって党内の独立志向グループからの選挙協力を得るためには、独立色を強くだしつつも、馬候補との対決では大陸との交渉優先というスタンスを取らざるを得ず、カメレオン的な政治位相を維持しなければならないだろう

むじなの 解説

謝長廷氏は基本哲学としては きわめて強固な台湾独立派 なのである。しかしだからこそ具体的な政策執行では 臨機応変な対応ができる のである・・
謝長廷氏と陳水扁総統との違い ・・・台湾大学法学部出身で司法試験トップ合格という点では「法学秀才」と同じように見えるが、陳水扁氏は子供のときから一心不乱に勉強一本で、表で遊ぶことも知らず、落第や挫折も無かったのと比べて、謝長廷氏の半生は浮き沈みが激しく、バイクを乗り回したり、器械体操に熱中して落第したりしてきている。また、陳氏は海事法という実学で即物的なことしか理解しないのと比べて、謝氏は法哲学専攻で抽象的な哲学も議論できるところが異なる。
陳水扁総統は生真面目すぎるところが、長所でもあったが、同時に欠点でもあり、また子供のときに遊びを知らなかったことが、政権を取ってからの野党や中国に対する下手な対応につながっている・・・陳氏の場合は、喧嘩すべきときに妥協して、妥協すべきでないときに妥協するというトンチンカンな対応が政局の不安を自ら招いてきた。
しかし謝氏はもともと性格がアバウトなところもあるし、遊びも適当さも知っているから、喧嘩や妥協を臨機応変に使い分けられる。2008年に謝氏が順当に総統になれば、これまでとは違った展開が予想されるだろう。
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