先週、訃報を聞いて
取るものも取り敢えず
やまもっちゃんのご実家に駆けつけた
二川さんと私でした。
昨夜、あらためて
二川さんと洋介さんと3人揃って
お悔やみに行きました。
ご実家でお参りをさせていただき
お母さまや奥さまとしばらくお話してから
いつもの Moon Shiny のリハ場所
やまもっちゃんのスタジオへ。
何もかも そのまま。
やまもっちゃんのギターや使っていた道具が
「今日はここまで。」という感じで置かれていて
次に出番が来るのを待っているようでした。
きっと
二川さんや洋介さんもそう感じたでしょう。
いつものように
私がポットで持ってきたコーヒーを4つ入れました。
やまもっちゃんに献杯。
去年、ここでみんなで
急逝したドラマー黒ちゃんに
同じように献杯したばかりなのにね、って。
なんて悲しい。。。
そして、いつものように
持ち寄った、お菓子たちも4つずつ。
やまもっちゃんの分は
奥さまに持ち帰ってもらいました。
いつも、二人で食べてくれていたようです。
きっと
「なんだこれ〜」なんて笑いながら仲良く。。。ね
コロナ禍でお家時間が長くなってから
やまもっちゃんはいっぱい自宅でのソロ演奏を録画して
私たちに送ってくれていました。
どれも素敵です。とっても。
体が弱かったのでライブ活動はなかなかできませんでしたが
やまもっちゃんの
弾き続けるための不屈の精神と、
上辺では語らない深い知識と、
思わぬ視点からのアプローチ、
最後には胸がスッとする合点をもらえる複雑なアレンジ。
触れるのが怖くなるような厳しい音。
泣きたくなるような胸に響く柔らかい優しい音。
20年以上
揺らぐことのなかった印象。
音そのものが人柄の温かい人でした。
やまもっちゃんと講師仲間で仲良しだった、
去年亡くなった黒ちゃんが言っていました。
「やまもっちゃんの生徒さんは特に、
やめないで続けるんだよね〜。」
生徒さんたちにも伝わっていたのでしょう。
山本洋士さんというギタリストに出逢えて
身近で彼の音を聴かせてもらえたこと
揺るぎなく私の人生の自慢です。
Moon Shiny のCDは本当に宝物。
未発表の曲たちも今後どうしようか
皆で考えてゆきたい。
やまもっちゃんのスタジオ。
今はそう呼んでいますが、
スタジオができた当初、実は名前がありました。
「音」を「知る」で『音知堂 (おんちどう)』
私、説明もちゃんと聞いたのに
その場ですぐに、紙に書いたのが『音痴堂』の文字。
「それじゃ本当のオンチになるでしょう〜」
と言ってクスクスッと笑った
やまもっちゃんの優しい顔が忘れられません。
若かった私たち。
二川さんは覚えているかな…。
やまもっちゃん
また 会いたいよ。。。