今年のうちに書かなくては!と思いながら
胸が詰まってなかなか書ききれなかった…。
でも、しっかりと。感謝を込めて。
オーシャンの2回目のお産の時に生まれた
茶色いゴムを付けられた男の子。
最初の名前はジャッキー。
とても感じの良い、ご夫婦と2人の子供の4人家族のお家に
巣立ってゆきました。
しかし、それから数年後。
ご夫婦の不仲、別居のイザコザで放置され、
もう世話ができないと言われ引き取った時は
骨と皮だけのガリガリの状態でした。
それなのに、一生懸命尻尾を振って
明るくいようと振るまっていました…。
病院に連れて行ったら、極度の栄養失調で、
「生まれ持った内臓の丈夫さと性格の明るさのお陰で、生きていることができたんですよ」
と先生に言われ、
ただただショックで悲しくて、
そんなファミリーさんの元へ行かせてしまった自分が憎くて
ジャッキーに謝ることしかできませんでした。
少し元気になった頃、
引き取りたいとお申し出てくださったご夫婦。
前の年に愛犬のゴールデンちゃんを亡くしたばかりで、
とても優しい心をお持ちのお二人でした。
仕事の繋がりも少しあったので、すぐ連絡を取れるということもあり、
お願いすることにしました。
ジャッキーは『凛』という名前になりました。
体力も回復し、元気盛りの大きい体。
躾を入れる大切な時期に充分なことをされていなくて、
ご夫妻はかなりご苦労されたことと思います。
そして、凛は極度の分離不安を抱えていました。
5分も独りぼっちではいられない、
誰かが来るまで、体力が続く限り鳴き続けてしまいます。
最初は1分だけ。
それに慣れたら、次は3分…。
姿が見えなくても、必ず戻ってくるよと安心させるために、
時間とたっぷりの愛情をかけて
本当に努力してくださいました。
フラッティはとても頭の良いWANです。
人間の言葉もすぐに理解するし、
裏をかいた高度なイタズラもする。
賑やかな毎日を積み重ね、次第に心を通じ合わせ、
オーナーさんを愛し、たっぷり愛され、
とてもとても恵まれた環境に居させてもらうことができました。
そして、その幸せな終の住処で、
虹の橋へ旅立つことができました。
フラッティの寿命は10年あるかないかという中、
何と、16歳まで生きてくれました。
不幸だった最初の数年を取り戻すかのように。
オーナーさんがどんなに愛情を注いでくださったかは
あらためて聞く必要などありません。
わかりきったことです。
本当に、本当に、ありがとうございました!
凛くんの親元として、感謝の気持ちでいっぱいです。
凛くん、キミに辛い想いをさせたこと、
今も心の中に痛く残っています。
でもその日々を消し去るくらいの幸せな日々を送り
幸せに旅立っていったと感じます。
キミのパパ・スカイも、ママ・オーシャンも、おにーちゃんのブルーも、
一緒に生まれた兄弟姉妹のコたちも
みんなとっくに、そっちへ行っているから、会えていますね。
皆で、どれだけステキなパートナーシップをオーナーさんと築いたか
自慢し合ってね。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。
それしか言えない。
それしか浮かばないです。