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Hi! from Shiga 信楽の器と私の日常

米国ヒューストンから滋賀に移り住んで2年。子育て、信楽焼の器販売、自宅英会話、、、楽しいこと満載の甲賀Lifeです。

しっとりした粉引の器たち

2007-05-23 09:29:49 | 陶芸系
日差しが強くなりましたね~

「暑くて死にそうだぁー!」と、Tシャツの背中に汗のあとをつけて帰ってくる子どものおやつに、アイスクリームを用意することが増えました。
ガラスの器も良いのですが、この白シリーズ、とても気に入っています。

ウェブショップのほうに、奥田章さんの器が登場です。

白の化粧土を掛けた粉引きの器。あったかみがあっていいですよね。
でも、数ある粉引きの器の中でも奥田さんの器に惹かれたのは、
ぽってり感だけじゃなくて、しっとり感があるからです。

スッとしたスマートさ、清楚なシンプルさのなかに、柔らかさがあるんですよ。

ご覧くださいませ~「こちら」

作品だけでなく、「Artist」コーナーも是非ご覧くださいね。
作家さん一人ひとりの器への思い、こだわりをご紹介しています。
細かい技法は、秘密事項もあるので公開できませんが、
各陶房を訪ねるたびに、
「100均でいろんなものが手に入るこの時代に、ここまで手を掛けるんだ、、」
と、ひたすら驚く私です。
そんな器の“うら”もちょっと知ってみると、使う楽しさも増すような気がします。


大物ろくろ

2007-05-17 14:10:00 | 陶芸系
一昨日、陶器市でお世話になった奥田章さんの陶房を訪ねました。
とてもスタイリッシュで素敵な器を販売されていたので、ゆっくり見せていただこうと。

地図通り進んでいくと、「この辺りで車を置いていかないと、まずいことになりそうだ・・」と思う道へ。電話してみると、
「いやいや、大丈夫だから、そのまま上がってきてください」
「えぇーーー身動き取れなくなりませんか?」
「僕ら普通に生活してますから、大丈夫」
というわけで、細い道を行くと、気持ちの良い高台に広い陶房がありました。

章さんと長々とおしゃべりし、器のことをいろいろ教えていただき、私のショップでご紹介する器も決まり、、、

それから、お兄さん・5代目文五郎さんが「大物ロクロ伝統工芸士」と言う話になりました。隣の陶房で、丁度「信楽のお風呂」を作っていらっしゃるところだったので、見せていただきました。

でっかいです!
「わんつぎ」という技法で1.3Mのバスタブを作られているところです。
ふっとい粘土の紐をリズム良く編み上げて、するする魔法のようにヘラで滑らかに。あっという間に、2,30センチの高さになりました。

バスタブを輪切りにした、タイヤのような形の胴4体と、底をひとつ。これを、後から、つなぎ合わせるそうです。

陶芸をされた方なら驚くかも。
「うまくつながるの?」
と。粘土は乾くと縮むし、均等に乾かすのも難しいんです。

現在、陶器のバスタブを作れる街は「信楽だけ」と言ってもいいくらい貴重らしく、更に、その信楽でもこの「わんつぎ」ができるのは3人だとか。

なるほど伝統工芸です。素晴らしい。
・・・大きいものを見ると、なんだか心躍るわたし。静かな陶房で、一人キャーキャー言ってました。でも、ほんとに大きいんです。妙にワクワクしてしまいました^^

信楽焼のお風呂、、、どこかの温泉宿で入ったことがあります。
文五郎さんが作ったものだったかもしれないですね。

奥田章さんの作品、そして、奥田さんが器に込める思い。こちらは後日、アップしま~す。使いやすい器たちですよ!



藤本秀さんの焼締め、新作です

2007-05-09 09:37:21 | 陶芸系
藤本さんの陶房より、新作です!

今回は、酒器6点、花入れ一点です。
素晴らしい作品たちですので、是非、ご覧くださいませ。>こちら

これ、ひさご徳利の進化版?なんです。



いかがです?ひさご徳利の扱いにくい部分を改正した、お酒を注ぎいれやすく、そして、乾かしやすい徳利ですよ。
なんだか、ひよこみたいに見えませんか?(私は、ひよこ徳利と言っています^^)
先日の京都での個展でデビューしたばかりの作品です。
「お客さんの評判どうでした?」
「ん、、なんか、かわった顔してはったなぁ」
「・・やっぱり?」
「せやけど、使いやすいですよ、ってゆうたら、魅力を分かってくれたかんじで、こうてくれたで」
とのこと。
愛嬌があって、トリコにさせられますよ^^

こちらは、貴重な一点。

まん丸な形があまりに可愛くて、手を伸ばしたのですが、近くで見ると、色が渋い。
穴窯で2度焼いたという貴重な作品です。

藤本さんの作品達、信楽独特の焼締めの良さが十二分に堪能できるだけでなく、それぞれの形がとても印象的です。徳利も、ぐい呑みも。。



捻りのぐい呑みも一点入れました。手捻りの焼締めぐい呑みは、なかなか珍しいものだそうです。

楽しかった陶器市!

2007-05-07 10:28:59 | 陶芸系
4日間の陶器祭りが終わりました。
受付係の仕事、十二分に楽しんできました。皆様、お世話になりました。いろいろと有難うございました~!
「サイト、見てますよ」と声を掛けてくださった方々、なんだか、こっぱずかしくてゆっくりお話できませんでしたが、大感激でした!ありがとうございました。

さて、今回、テントの設置は広場をぐるりと囲む形でした。
お客さまには長い距離歩いていただくことになったでしょうが、「陶芸の森」自慢の大原っぱの良さが発揮できたんじゃないかと思います。
みなさん、とっても気持ち良さそうにピクニックされていたし、子ども達も犬達も元気に走り回り、遊びまわり、すっごく健康的な場所になっていました。

家のパパと娘も、結局3日間一緒に朝から晩まで会場におりましたが、もー、力いっぱい遊んで、毎晩ぐっすり眠っておりました。

でも、娘が友達作って遊びに行ってしまったので、パパの方はずーっとテントめぐり。おかげで、とんだ出費!
写真3番目。藤元秀さんのテント。どれだけ見ても見飽きない作品達。素敵です~
・・・しかし、ここでジャンジャン買い物されると、家計はきついっ!もーーー、男の買い物って、こまるーー

写真下の左側。今回のイベント開催に向けて頑張ってくださった奥田章さん。
今までと違った形で、そしてパワーアップしたこのイベント。コーディネーターの苦労は多かったことと思います。ありがとうございました。

それにしても、作品の作り手にお会いすると言うのは、買い手にとってはとても楽しいんじゃないでしょうか。
「えっ!この方がこれを?!」
という驚きはありませんでしたか?!
私は、山本泰三さんに驚きました~
あんなに綺麗な方とは思っておりませんで・・^^
竹口要さんも、意外性があったのでは?!こんなに繊細な器を作るのが、この方?!って^^

作家さんたちも、お客さんとの交流をとても楽しまれたようですよ。
いつも山にこもっている藤本さんなんて、一年分のおしゃべりをしたんじゃないかしら?なーんて。

とにかく、いろんな人にいっぱい会えて、たのしくてしょうがなかったです。
器もいっぱい見れました。信楽焼、やっぱりいいです!

実行委員、藤田さんのブログ発見。
「陶芸の森」の美味しいカフェの可愛いManagerさんのブログも。

信楽よいとこ、一度はおいで~!です。







信楽陶器祭り開催中!

2007-05-03 23:18:15 | 陶芸系
今日は絶好の行楽日和でした!

「信楽陶芸の森」では、作家さんたちが42のテントを張り、新作や、定番の作品達を並べ、みなさんとの交流を楽しんでおられます。
(私は本部でアンケートのご協力を呼びかけております。皆様、是非ご協力を~)

「信楽陶芸の森」とは、陶芸の研修施設、美術館、穴窯、登り窯のほか、素晴らしい広場がある場所です。
高台に位置し、見渡す景色がすばらしいです。
家の子は、今日一日、めだかやイモリを追ったり、自転車の練習をしたり、かくれんぼをしたり、、、元気に遊びまわっていました。


さて、今回の催しは、今まで何箇所かに分かれていた作家さんによるブースを、陶芸の森広場に移し、心機一転の第一回目のCeramic Fairです。
なかなか事前の宣伝活動がはかどらなかったようで、今日は、
「たまたま発見!」
というお客さんも多かったようです。

掘り出し物多しです~

明日もまだお天気は良さそうです。
ピクニックがてら、どうぞ遊びにいらしてくださいませ。
たのしいですよ~



信楽陶器祭り

2007-04-27 10:38:27 | 陶芸系
もうGWなんですねぇ。・・・はやいっ!
すごいなぁ、私の38回目のお誕生日ももうすぐってことです。・・・意味もなく、なんだか恐ろしい

さて、5月2日~5日まで、信楽陶芸の森に信楽焼作家さんが集い、40以上のテントが並びますよ。また、信楽の駅前では、小売店さんたちも出店を出しているはずです。

私は、陶芸の森の「総合案内所」で受付レディ、、、いや、案内役としてバタバタ雑用をしているはずです~

家のパパは大型連休なので、バイトを入れるなんて、嫌がられるかしら、、と思いきや、めっちゃ快く
「いいよ~」
って。

彼は、このところ、私と娘の関係が親密になっていることが、かなり悔しいらしい。時間的な問題なので、しょうがないのだけど、在ヒューストン時代は、娘の託児所が彼の勤務地内にあったこともあり、「今までは、自分の方が娘のことに詳しかった」という自負があり、現状を認めることができないようなのです。
あはは

なので、これはチャンスとばかり、
「僕たち二人で仲良く過ごしてるから、しっかり働いてきぃ~」
だって。

でも、私はとても楽しみです。私にとってお馴染の作家さんは勿論、作品だけ知っていて、ご本人を知らない方や、全く存じない方々とも4日間、一緒なんだも~ん。
陶器好きの方が、どんな買い物をされるかも要チェック。

お天気が良くなることを願います。

・・・しかし、5月というのに、こんなに寒くていいの?!
今年は暖冬だともてはやされたわりに、まだまだ肌寒いーっ!

ところで、写真は、福田英明さんの花入れです。
アレンジが面白くて、可憐な野花をいろいろ入れてみています。

春のご馳走

2007-04-02 09:06:22 | 陶芸系
これは、土曜日の夜のご馳走です~

藤本秀さんの陶房へお邪魔し、窯焚きの様子を拝見、そして、奥様、Mariさんのご馳走を、いただきますっ!でした。

テーマは「春」ということで、テーブルに並んだご馳走たちは、、、、

たんぽぽと、カブの葉っぱのサラダ、
ゆきのした、菜の花、ふきのとう、ヨモギのてんぷら、
つくしご飯、
ゆずと三つ葉のお寿司、などなど

すごーい!

春の野草たちは、MariさんとNaoちゃんが犬の散歩の途中、川原で摘んでくれたものたちだそうです。
美味しかったし、なんだか、ほんとの春を味わっていることが、とても嬉しくて、幸せなディナーでした。
娘も、つくしご飯がいたく気に入って、もりもりいただいていました。
「それは、ちょっと苦いかなー」
と言われていた「ゆきのした」やタンポポの葉っぱも。

今度は、ぜったい、一緒に野草採りもさせてもらわなくっちゃ。

Mariさん、
「食べることには、どれだけでも労力が注げる」
とのことで、いろいろすごい!先日戴いた手作りのお味噌も、丁度漬け込んで2年のものらしいのですが、お味噌、漬物、梅干、、いろいろあるそうです。
自宅で10クラスも抱えている、忙しい英語の先生なのにー。

それにしても、さすがに、器たちも素敵で、ほんとに楽しい食事でした。

・・・藤本さんは、お仕事の真っ只中でのつかの間の休息でした。

5昼夜、2百束の薪を延々燃やし続ける窯焚き。

お弟子さんたち二人と交代で薪をくべ続けます。真っ暗で、そして、パチパチと薪の燃える音しか聞こえないなか、火を見つめ続ける。なんだか哲学の世界。
もう「赤」を越して「黄色」の炎が燃え盛るなかに、粘土の塊が鎮座しています。5日間も。
こうして出来上がる器たち、、、、、。生命力を感じるわけです。

信楽窯元めぐり

2007-04-01 07:26:56 | 陶芸系
3月30日から今日、4月1日まで、信楽で「窯元散策路の仲間たち展」が開かれています。
スタンプラリーになっているので、昨日、散策路の地図を片手に、家族3人で歩いて回りました。
地図を見て、旦那は、、まだ頭の中がアメリカサイズなのか、
「一周するだけで軽く3時間かかるよー。車にせーへん?!」
と。
「は?大間違いやわ。ここは小さな町です。」
と、ハイキングしました。
(ちなみに、各窯元で、展示を見たり、実演にため息をついたり、美味しいお茶を頂いたりしながら、ゆっくり回って2時間ちょいでした。)

信楽の窯元散策路。私は、何度か歩いているのですが、ぐるりと歩くのは初めてだった娘と旦那。歩いてこそ味わえる、あのなんともいえないノスタルジックな雰囲気が楽しめたようです。
特に、6歳の娘は、
「なんか、旅してるみたい!」「私たち、旅人さんだよ~」
とはしゃいでおりました。
そう。同じ市内の街とは思えないんだもん。

写真は、芳山先生の谷寛窯「洋花と陶器のコラボレーション」です。
ギャラリー内の渋い陶器たちに、明るい花々が生き生きと活けられていました。
いつもと違う雰囲気の谷寛窯。
なんでも、木曜日にフラワーアレンジメントの先生が、お花をどさっと持って登場。
じーーーーっくりギャラリーを歩き、長~い時間じーーーっと器を眺めていたかと思うと、突然、ばーーっとアレンジ始めたとか。
「いつも、椿やら梅やらしか活けへんのやけど、洋花もよう合ってるやろ。なんか、明るくなったなー」
と奥様。和と洋の素敵な関係でした。

それから、戦後、火鉢造りが盛んだった頃に大活躍していたという丸由製陶の登り窯。内に入らせてもらったのですが、神秘的なかんじ~。

その後、現在カマタキ中の藤本秀さんの陶房へ。
夜の窯の美しさについてよく聞いていたので、是非見せていただきたかったのです。
真っ暗な山中で、オレンジの火がまぶしい。
木曜日に火を入れたそうで、このとき、窯のなかは1200度。
丁度、煙突から火柱が見えるときでした。
パチパチと薪が燃える音、長い穴窯を煙突に向って流れる炎。
ものすごく幻想的でした。

そんなわけで、信楽堪能!
また、サイトの信楽情報にアップしたいと思います~。


軽やかなカップたち

2007-03-30 09:50:18 | 陶芸系
今日の朝ごはんは、スープと野菜スティックにチーズ。
スープに使ったカップ、新作です~

Mika's Selection 初の若手作家さん、竹口要さんです。
ベテラン作家さんからお薦めいただき、お訪ねしてみました。
「小箱」と名づけられた小さな陶房で、少しずつ、丁寧に丁寧に作られている作品たち。
薄くて、シャープなのに、土味がしっかり生きて、ほっこりの器です。

丁度、これからの季節に向けてあれこれ試作品を作られているところで、まだ世に出ていない作品たちを見ることができました。
「可愛いものを作るのが、すきなんですよー」
とおっしゃるだけに、キュートなものがならんでおりましたよ~

欲しいよぉ~!と思うもの多々有り、これからちょこちょこ訪ねることになりそうです。リクエストなどありましたら、どうぞお気軽に!



マグ、オーレカップ、シチューカップ、小皿。
竹口さん定番の深いコーヒー色の器でなく、新作の「白」をシリーズで頂いてきました。
どうぞ、ご覧下さいませ Mika's Selection

そうだ!今日から、信楽の窯元散策路で、スタンプラリーが始まります。
金、土、日の3日間。お天気良くなるとよいな~。
明日は、我が家もぶらぶらぶらぶらと出かけてみようと思っています。
普段は、がらんとしていて入りにくい窯元も、きっと歓迎してくれるはず。
どうぞ、お出掛け下さい~

ふきのとうと手作りのお味噌

2007-03-21 21:03:45 | 陶芸系
見て~^^
これ、チョコレートのお返しに、と頂いた「ふきのとうと手作りお味噌」。
今日、藤本さんのところに作品を取りに伺って戴いたものです。
ふきのとうは、藤本さんが陶房付近で採ってくれたもので、お味噌は奥さんの手作り。
ふきのとうは、「もう、これが最後やなー。鹿が食べ始めてるわ」ということ。
お手製のお味噌と和えるだけで美味しいよ、ということだったので、早速。



言われたまま、細かく切って、戴いたお味噌と混ぜ混ぜ。
こんな感じでいいんでしょうか??
わかりませんが、でも、美味しかったので、大満足!
お味噌は、豆がプツプツ出てきて、それが美味しいったら。
すごーい。

昨日、幼稚園でおしゃべりしていると、みんな、普通に「梅干」を作っていることが判明。
「えー?梅干つくるのぉ?!」
と驚くのは私だけ。
そっか・・・。美味しい食卓のためには、がんばらねばならないのね・・。

でも、私は私で、今日(休日の朝です)、家族の朝ごはんを用意し、お風呂を洗って、洗濯をして、お布団整えて、、とダラダラしている家族を横目にせっせと働きながら、
「あら、私っていつからこんなことするようになったんだろ??」
と自分に感心してました。

こないだ、実家でお手伝いをしていると、
「Mikaちゃん、いいよ。まだゆっくりしてて」
と義母。
すると、娘が、
「いいんだよ。ママは人のために働くのが好きなんだから」
と。
まぁーーー家の子ったら!ママは、好きだから家事をしていると思っているのねー!
・・・けど、まぁ、いつの間にか、ちゃんと主婦ができるようになっているようではあります。