木と道具

2009年05月28日 22時37分49秒 | 
三越札幌店でのイベントも今日で3日目となり、わざわざ観に足を運んでくださる方々、ご購入してくださった方々には心から感謝しております。これからも力の限り制作に励ませていただきますので、これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

今日は、ろくろ成型道具(コテ類)に使用する木の種類について進めていきます。
現在、私が使用する木の種類は、3種類で粘土の種類により使い分けしています。
粉引き用の粗めに調整した粘土の場合は、オンコの木。粉引き用の細めに調整した粘土の場合は、オンコの木と桜の木。火襷用の微細粘土の場合では、桜の木。
また石器質粘土に釉薬を施す場合は、エリマキの木を使用しています。どの木もコテにして使用すると色々と特徴があります。最近では石器質粘土に釉薬を施す作品を主に制作していますので、エリマキの木を投稿してみました。この木は彫刻を、やってらっしゃる方から譲っていただいた物です。
写真の丸太がエリマキの木です。彫刻をされていらっしゃる方には、特別珍しい木ではないと思いますが、あまり聞きなれない木の種類です。現在、制作している青澄の作器はコテの筋目やろくろ目をきらう作り方ですので、この木を選びました。
木の特徴は、生長が極めて遅いため節目(年輪層)が細かく目が積んでいるということです。磨くとプラスチックのような感じになります。コテにして使った特徴では、桜のように固いという感じだけでなく腰というか粘りのある感じがします。先を薄くしてもなかなか、減らないのが特徴です。今の仕事には必要不可欠な物になっています。素晴らしい木だと思います。道具だけ素晴らしくてもダメなのですが・・・・・がんばります!!
明日、明後日は投稿をお休みします。ここまで見てくださって有難うございます。


コメントを投稿