数ヶ月前に『硫黄島からの手紙』
そして、昨日『父親たちの星条旗』を観た。
戦争映画は辛い。
見終わった後、虚しさだけが残る。
今のようなボタン一つの戦争ではないので、
敵対味方の一騎打ちの戦いである。
殺す方も殺される方も
最終的には、自分が生き残るためだけに
剣を振るう。引き金を引く。
『父親たちの星条旗』については、戦線から帰国しての戦士の感情が出ている。
あんな非人道的な世界から一転して平和な場所に戻ってきても、
それが、何年経とうが何十年経とうが、記憶に鮮明に残り、
その後の人生に影を落とすことは否めない。と思う。
殺人が合法的に行われるという、まさに地獄。
たまらない。
この二作品は、日本とアメリカの双方から描かれているという意味では、
興味深い。
が、感銘を受けたり、感情移入をしたり、という気持ちにはなれなかった。
何か、こう言葉では尽くせない塊が、心に残った。