(これは、私の人生をもとにした、ちょっとだけノンフィクションな小説)
いつの頃からか、私には名前があり、
人間になっていた。記憶があるのは、小5〜小6ぐらいからだったと思う。
毎日のように私は、ある女の子から目の敵にされて、いつも意地悪をされていた。
イジメというほどのものではないが、
私は苦手意識を持っていた。
ある時、その女の子が言った。
「あんたなんかいてもいなくても同じ」
最初はその言葉にとまどった。
同時に人間不信が始まった。
人間の国は嫌だ。
もうなにも見たくない。
私は私を捨てることにした。
全てを忘れると誓ったのだ。
手元には一枚の紙があった。
そこに思いつくままに絵を描いた。
とたんに扉は開いた。
体がみるみる軽くなっていく。
気づくと目の前には、
ひとつの種があった。
(つづく)
いつの頃からか、私には名前があり、
人間になっていた。記憶があるのは、小5〜小6ぐらいからだったと思う。
毎日のように私は、ある女の子から目の敵にされて、いつも意地悪をされていた。
イジメというほどのものではないが、
私は苦手意識を持っていた。
ある時、その女の子が言った。
「あんたなんかいてもいなくても同じ」
最初はその言葉にとまどった。
同時に人間不信が始まった。
人間の国は嫌だ。
もうなにも見たくない。
私は私を捨てることにした。
全てを忘れると誓ったのだ。
手元には一枚の紙があった。
そこに思いつくままに絵を描いた。
とたんに扉は開いた。
体がみるみる軽くなっていく。
気づくと目の前には、
ひとつの種があった。
(つづく)
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