携帯版・なごぐら

携帯アプリから作った名古屋で暮らす女性のブログ。
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地元の魅力発掘ブログ。

第2幕・カエルと私

2018-06-27 22:51:15 | 私・小説
種を見つけた私は、足元の土に混ぜた。
私は小さくなっていてその辺の虫にも
餌にされそうなくらいの大きさに
なっていた。

ぼちゃんぼちゃんとすごい音がして
驚いて葉っぱの下にかくれた。
どうやら雨がふっているみたいだ。

雨宿りをしよう。
なんとなくそう決めて雨が止むのを
待っていた。一匹のカエルが
すごいイビキをたてて寝ている。

もし起こして食べられたら大変。
私は、黙ってその場を離れようとした。



カエルは、目を覚ましてしまった。


「大丈夫だ。なにもしないから。
困ったことがあるなら言えよ。
味方になるからさ」

カエルはそういうと、
意外にも可愛く笑った。

私は、少し気持ちをらくにして、
カエルと話をしてみた。
「ふーん。ひどいことをいう奴だね。
そんなの気にしなくていいよ。
きみにはきみのいいところがあるさ」

私は、未だにその言葉の意味が
よくわからない。

カエルは、雨があがるのを確認すると、
どこかへ行ってしまった。

(つづく)

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