パンダのきもち。

パンダ好きの、パンダ好きによる、パンダ好きのためのブログ。更新をおやすみしています。

パンダさん。美術館へ行く : from the depth of my drawer

2004年10月05日 | パンダ meets art
奈良さんの作品をじっくり見つめたあとは、
原美術館のたんけんです。
原美術館はアートの迷路みたいなところ。
ふらふら歩いていると、角を曲がると、扉を開くと、
そこにアートが待っていたりする。
写真はカフェに面した中庭にあったふしぎオブジェ。

このほかにも、とつぜんばん!と現れるアラーキーの写真と
遭遇したりしておもしろかったです。
次は何に出会えるかな、ってわくわくして歩きました。
そういえば、ひさしぶりにピンクの電話を見ました。
パンダさん。、うさぎさん。に電話したがってたっけ。


鑑賞のさいごをしめるのは、ミュージアムショップでのお買い物。
原美術館のミュージアムショップではセンスのいいものが
たくさん売っています。
名画ポストカードやクリアファイルばかり売っている、
たいくつなミュージアムショップを想像してはだめですよ。
ポップな小物や食器、アクセサリーもあったりして、
すてきなミュージアムショップです。
ここ以外ではなかなか探せないものがあるから
プレゼントとして買ってみるのもおすすめです。
カードもすごく充実してたんですよ。
パンダさん。のセレクトは、こちら。


チョコレートと、クッキーの形をしたカードです。
紙製なんだけど、今にもにおいのしそうな、ほんものっぽいつくり。
ひらくと、メッセージが書けるの。
(チョコレートはちゃんと銀紙から出して開くのです。)
パンダさん。はうさぎさん。にこんなメッセージを書いたみたいですよ。


うさぎさん。へ
びじゅつかん たのしかったよ。
こんど いっしょにいこうね。
パンダ。より


パンダさん。に美術館を楽しんでもらえたみたいで、
なにより。なにより。
私もたのしい一日でした。
欲を言えば、"from the~"のカタログがあるとよかったのだけれど。
でも、おおきなカードセットを買えたので満足です。

最後にひとこと。
原美術館は板張りだから、ヒールの靴はおすすめしないです。
たいていの美術館はカーペットなんだけれど。
こつこついって落ち着かないですよ。
ブーツはいていって失敗した!って思いましたのですよ。


原美術館

パンダさん。美術館へ行く / from the depth of my drawer

2004年10月05日 | パンダ meets art
展示はまだまだ続きます。
from the depth of my drawerでは、奈良さんの
初期の作品から近年の作品までを奈良さん自身が
選んで展示してあります。
昔から好きだった方も、最近好きになった方も
きっと楽しめると思います。

1階で初期の作品をゆっくり見た後は
立体作品やドローイングを含めた近年の作品を
集めた2階へと移動です。
2階のお部屋でむかえてくれたのはfountain of lifeでした。
大きな白いティーカップと、しずかに涙をこぼすこどもたち。
涙はほおをつたって、カップの中へとひろがってゆきます。
パンダさん。は目をつむって泣くこどもたちを見て、
こっそりと泣きました。
こんなふうにかなしいのははじめて、とパンダさんは言います。

他の作品をゆっくりながめたのち、最後に私たちをむかえてくれたのは
"my drawing room"と名付けられたお部屋でした。
そこは、実際に奈良さんが5日間製作を行ったお部屋です。
奈良さん自身でしつらえたそのお部屋は
もう、なんというか奈良さんそのもののような
胸がきゅっとなる場所でした。
部屋を飾るたくさんの奈良さん好みのキュートな雑貨、
描きあげた多くのドローイング、流れ続けるロックミュージック。
あまりに魅力的な空間で、私とパンダさん。はしばらくそこから
動けませんでした。

パンダさん。はその部屋に入ったとたん、
この部屋のひとにとっても会いたい、会ってありがとうって言いたい。
手をぎゅっとしたい。
とそんな気持ちになりました。
そんなふうに思うのは、もしかしたら
奈良さんの作品がたくさん私たちを「ぎゅっ」としてくれたから
かもしれません。
その「ぎゅっ」があんまりうれしかったから
私たちはお返しがしたくてそんなことを思うのかもしれません。
まるでついさっきまで奈良さんのいたようなかんじのする
その部屋で私たちはことばに出さず、奈良さんに「ぎゅっ」の
気持ちを送りました。
窓の外のみどりはとても明るい色をしていました。

こちらの"my drawing room"は常設展示となるのだそうです。
あのお部屋が見たくって、また原美術館に行きたくなりそう。


関連リンク
●HAPPY HOUR…奈良美智さんオフィシャルサイト。
今回の展覧会の様子が写真で見られます。こんなにいいのですか?
というほどじっくり見られて幸せ気分になれます。

パンダさん。美術館へ行く / from the depth of my drawer

2004年10月05日 | パンダ meets art
このたび、パンダさん。と一緒に東京の原美術館に
おでかけして、奈良美智さんの個展、
from the depth of my drawerを見てまいりましたよ。


まずは入り口の前でぱちり。

原美術館、私もパンダさん。もはじめて行ったのですが、
うつくしい緑の庭の中にたたずむモダンな白い建物がそれでした。
展示も期待できそうなかんじ。どきどき。

さいしょに見た大きな作品の展示は、吹き抜けの室内になされたものでした。
出入り口はふさがれて、大きくくりぬいた四角な窓が開いています。
ちょうど、こどもの目の高さに開けられた窓は、
パンダさん。にちょうどいいものでした。のぞいてみると…



うわーっと声に出して言ってしまいたいほど、そこはラブリーな空間でした。
木の床にはたくさんのきれいな色のお花と木製のおもちゃが散っています。
部屋のまんなかには、明るい色のワンピースを着た女の子のお人形が
絵本を広げて寝転がっています。
そして、その部屋の壁面のあちらこちらに奈良さんの立体作品が展示して
あるのです。高さも並び方も思い思いに。
のぞきこんだ窓からは、見えない作品もあります。
2階に行けばこの吹き抜けの部屋の見えるテラスがあり、
そこからも違った角度での鑑賞が出来ます。
そして、1階の庭に出れば、吹き抜けの部屋の庭に面した窓から
やっぱり作品が見られるのです。

いろんな角度からながめることは出来るのですが、
鑑賞者は室内に入ることだけはできません。
いろんな角度からその空間をながめていると、
こどもだけの大切なな遊び場所をのぞきみるような
そんな気持ちになります。
パンダさん。は自分の背丈とおなじ高さの窓からながめるのを
気に入ったみたいです。


***つづく。