【愛知県の財政赤字】県新年度の収支は2300億円不足の見通し 愛知|NHK 東海のニュース
愛知県が新年度の当初予算案の編成を前に歳入と歳出の見通しを試算したところ、県民税の増収が見込まれる一方、後期高齢者の医療費の増加などによって、およそ2300億円の収支不足が生じる見通しであることがわかりました。
愛知県は、新年度・令和7年度の当初予算案の編成に向けて歳入と歳出の見通しを試算しました。
それによりますと、歳入のうち県税収入は、県内企業の業績不振に伴い、法人税の減収が見込まれる一方、国の定額減税が終了することなどから個人が支払う県民税の増収が見込まれ、今年度より193億円多い1兆3100億円となる見通しです。
ただ、県税収入の増加によって地方交付税などが減ることなどから、歳入全体としては今年度より949億円少ないおよそ2兆7000億円となる見込みです。
一方、歳出は、いわゆる団塊の世代の多くが75歳になることによる後期高齢者の医療費や障害のある人の自立を支援するための費用の増加などにより今年度より1351億円多いおよそ2兆9300億円を見込んでいます。
この結果、新年度はおよそ2300億円の収支不足が生じる見通しで県は、今年度予定していた基金の取り崩しを新年度に行うなどして財源を確保したいとしています。