goo blog サービス終了のお知らせ 

misty green and blue

Life is like an onion...

Alexander McQueen Flagship Shop in Aoyama

2014-09-28 | fashion
             


国内初となるAlexander McQueen青山旗艦店のオープン(6月8日)を記念し、去る7月23日、来日したクリエイティブ・ディレクターのSarah Burtonをホストに迎え、お披露目パーティ(Sarah Burton presented ALEXANDER McQUEEN party in Aoyama)が盛大に開催された
TAO、佐田真由美、松岡モナ、黒田エイミ、秋元梢、KOuKAなど日本を代表するモデルたちやファッションプレス関係者、舞踏家の大野慶人、EXILEの小林直己、池内博之、蜷川実花などの文化人や著名人など数多くの個性豊かなセレブリティが来場、会場に花を添えた
銀座に本店を構える老舗料亭『金田中』によるケータリングサービスや、シャンパン、スパークリング、日本酒などが振舞われる他、シンセサイザーなどアナログインストルメンタルを駆使したライブをBGMに終始落ち着いたハイソサエティなムードが漂う中、ドレスアップした業界人たちが束の間の談笑を楽しんだ
加えて、Alexander McQueen依頼の下、2フロア構成からなる390平方メートルの路面店内をブランドにとっての重要な要素である"自然"というテーマでストアウィンドウ全面を彩ったコンテンポラリー・フラワーアーティストの柿崎順一氏による大規模なボタニカルアート(“AMARANTH『不凋花』”)も圧巻の美しさで、サラ自身も「柿崎さんの作品は本当に美しいし素晴らしい  花の持つ“儚さ”と常緑樹が表現する“永遠”――相反するものを組み合わせて生まれるハーモニーから表現される自然美が感じられ、私たちのコレクションに通じるものがある  同時に“母性”も感じる  私自身、双子の娘の母だから、かしらね(笑)」とご満悦だった

Central Saint Martinsでデザインを学んだSarah Burtonは、20歳の頃からAlexander McQueenのデザインスタジオでインターンとして働いていたマックイーンの秘蔵っ子  
2000年よりウィメンズウエアのヘッドデザイナーを務め、2010年5月に急逝したマックイーンの後継者としてAlexander McQueenのクリエイティブ・ディレクターに就任、翌2011年、ウィリアム王子との英国ロイヤルウェディングでキャサリン妃が着用したウェディングドレスのデザインを担当、それを機に一躍脚光を浴びる
海外最新鋭のデザイナーズブランドを集めたセレクトショップ VIA BUS STOPとパートナー契約を開始した1995年頃、日本とのやりとりを担当していた経緯があり、頻繁に来日していたため日本とは馴染みが深く、今回の来日も大変楽しみにしていたという

日本初の旗艦店についてのサラの印象――
“私のコレクションの根底にあるクラフトマンシップがこのストア全体からも感じられ、大規模なビスポークのウォールパネル、ドラマチックな大理石の階段、美しいディスプレイキャビネットや天井から吊るされた花澤武夫氏と冨樫孝男氏によるシャンデリアアートピースなど、独自のユニークで精緻な要素が盛り込まれた、ラグジュアリーで希有な世界観が表現されているAlexander McQueen青山旗艦店の誕生をとても誇りに思う”


Alexander McQueen青山旗艦店には2度訪れたことがある
サラの監修の下、David Collins Studioが手掛けたストアデザインは、Francis Baconの絵画やAntoni Gaudiの建築物の他、スイス人の画家兼デザイナー Hans Rudolf Gigerがインスピレーションソースとして用いられ、イタリアの白大理石カルカッタオロが敷き詰められたフロア、毛足の長いカーペットの上に鎮座する
動物の足やモンスターの鉤爪が特徴的なブロンズ製のディスプレイ、大理石で縁取られたペールグレーのレザー製ソファ、黒い漆と古びた真鍮から成るハンガーレールなど、備品のひとつひとつにマックイーンならではのこだわりが随所に見受けられる
また、最大の見所は2階天井から吊るされたシャンデリアだろう
アーティストの花澤武夫と富樫孝男の手によって室町時代に描かれ、国宝にも指定されている如拙の絵画『瓢鮎図』を伝統的な技法の漆塗りで仕上げられた、鯰や瓢箪などのオブジェで形成されている

ショップというよりもミュージアムに近い内装に圧倒された
それでいて、ずっとずっと居たくなる、不思議な空間―



“東京は大好きな街  驚きに満ちたアメージングプレイス”と語るサラの、自身のブランドの魅力を3つのキーワードで表すと内面から滲み出る自信を示唆する「Power(強さ)」と「Bravery(勇気)」と「Passion(情熱)」
女性像については“特定のミューズはいないけれど、控えめな中にも力強さを持ち合わせているようなエモーショナルな人  女性が力を持って欲しい、強くなって欲しいと常に考えている  例えば、エリザベス1世のような.....”

そういえば、2013-14年秋冬コレクションのイメージソースはエリザベス1世だった
“Beauty And The Beast (美女と野獣)”をキーワードに、森の中の木々、薔薇やアイビー、そして梟や昆虫といった野生の自然界からインスパイアされた今季は、ロマンチックかつフェミニンな要素が増した“夢見る少女のダークファンタジー”といった印象を受ける

自身のアイデンティティについては、“20歳の頃にリーと出会ってからずっと天才だと敬愛し続けている  彼は私の人生の一部であり、そのDNAを受け継ぎながら新しいものをクリエイトしていきたいと考えている”ため、“常に100%の「情熱」を注いでいる”
“仕事と割り切ったことは一度もなく、Alexander McQueenは「家族」であり「私の人生」に欠くべからずもの”


彼女ならばリーの遺志を違えることなく、今後も素晴らしいクリエイションを生み出し続けていくことだろう―


最新の画像もっと見る

コメントを投稿