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登山ガイド 山の風
岩手の山を中心にガイドしています
 



私が実践する疲れにくい山の歩き方 その2

歩き始めて15~20分経ったら一度小休止。



歩き始めたばかりで?
と思うかもしれないが、実はこれが大切。

体調チェック、衣服調整、ザック調整、水分補給、何か一口食べる…

その日の身体の調子を確認したり、靴、ザックなどの不具合を直したり
暑ければ一枚脱ぎ、寒ければ一枚羽織るなど、ちょっとした確認、調整をする。

疲れる前に休む、という意味合いもある。
短ければ1分。長くても3分でいい。

3分あれば何でもできる。

ウルトラマンなら
怪獣退治だ。


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私が実践する疲れにくい山の歩き方 その1

歩き始めは特にゆっくり。



具体的には
日常生活での歩行速度の2分の1か3分の1の速度。
その速度をイメージして歩くのではなく、実際にそんな速度で歩く。

つまり、一生懸命歩かない。

見ていると初めからトップギアで歩いている人がほとんどだ。
それでは20分も歩くと息が上がり、30分もするとオーバーヒートだ。


とにかくゆっくり。
一生懸命歩かない。
普段の2~3分の1。


これは意識して実践する必要がある。



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立秋を過ぎてもまだ暑い日が続く。
山の上では涼しい風が吹くが、それでもやはり山行中の水分補給は充分にしたい。



一般的な登山コースを標準タイムで歩く場合に、水分補給のガイドラインとなる公式がある。


 行動中の脱水量(ml) = 体重 × 行動時間 × 5


例えば  体重60kgの人が6時間の登山をすると
脱水量は 60kg × 6 × 5 = 1800ml となる。

もちろんこれは目安であって、その日の天候、その人の体質、その日の体調などで大きく異なる。
が、理論上、上の例では1.8㍑の水分補給が望ましいということになる。

汗をたくさんかく日は言うまでもないが、かかない日でも意識的に水分を摂るようにしたい。

感覚としては(脳では)汗をかいていないと思っていても、体は「自然(人工ではない)」であって
常に自然現象からの影響を受け、対応し、バランスをとろうとし、変化している。汗はかいているのだ。


体は自然である。

山歩きでは、外界と言う意味での自然にも敬意を払わなくてはいけないが
自分の体、という自然にも注意を払い、リスク回避の対応をしていきたい。


喉が乾いたら水を飲む、のではなく、喉が渇く前に水を飲む。

それを心がけたい。




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初心者のための登山教室「今年はあなたも山ガール 山ボーイ」2回目を
先週6月15日(金)夜7時から2時間、サンライフ盛岡で行いました。



山歩き疑似体験をテーマに、疲れない山の歩き方、トラブル回避の方法
ガイドブックの使い方などについて基本的なことをお話しさせて頂きました。

今回も質問がたくさん出て、一旦講座を終了したあとも
みなさん席を立たずに山の話や質問の続きがあり
山歩きへの関心の高さを感じました。

週末の夜の大切な時間、2週にわたって
受講して頂きありがとうございます。

さぁ、次はホントの山へ行きましょう。

サンライフのスタッフのみなさん
時間オーバー、すみませんでした。

講座の様子はこちら。

http://report.iding.org/?cid=25188




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先週6月8日(金)19:00~21:00で、盛岡市中高年齢者福祉センターサンライフ盛岡で
初心者向け登山教室「今年はあなたも山ガール、山ボーイ」を行いました。



金曜の夜の大切な時間にもかかわらず、定員12名が受付後すぐに満席になり
教室当日は真剣さの中にも笑いあり、そして質問もたくさんありで
和やかな雰囲気で2時間があっという間に過ぎた感じです。

今週金曜日は第2回目、山歩き疑似体験の予定です。

教室の様子はこちら。

http://report.iding.org/?cid=25188

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6月8日(金)15日(金)の2日間、盛岡市勤労福祉センター「サンライフ盛岡」で
初心者のための山歩き教室「今年はあなたも山ガール、山ボーイ!」を開きます。



詳しくはこちらを!
http://www.iding.org/sunlife/event.html

お問合わせ、お申し込みは「サンライフ」まで。

http://www.iding.org/sunlife/index1.html


※5/19(日) 仙人山  5/20(日) 六角牛山(駒ケ岳から変更) 催行します。
 まだ参加OKです。 新緑の隠れ名山へのぼりませんか。 詳しくはお問合わせください。
   

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タケダスポーツ主催「初心者のための山歩き教室」でした。



盛岡は春のポカポカ陽気。
絶好の山歩き日和の中、私の拙い話を聞きに来て頂き
参加してくださった皆さんには本当に感謝です。ありがとうございます。

山歩きの楽しさを少しでもわかって頂けたら幸いです。

教室の様子はこちらを!

http://blog.takesupo.com/

※ツイッター始めています。
 アカウントは @yamanokazemgbf です。
 ぜひフォローお願いします。


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4月21日(土) 午後1時から2時30分まで、タケダスポーツ仙北店にて
「トレッキングをはじめましょう!初心者のための山登り教室」が行われます。



講師は私。

詳しくはこちらをクリック!

http://takeda-sports.co.jp/event/index.html

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「ストレッチ」はスポーツ、健康、医療など様々な分野で広く行われています。
登山においてもストレッチの有効性が叫ばれ、特にガイド登山では登山前
そして下山後にも、しっかりストレッチをすることが当たり前になっています。



ということで、ストレッチについて少々。

ストレッチとは、筋肉を伸ばすこと。
しかも、その筋肉が担っている役割とは反対の方向に伸ばすこと。
したがって、正しく行わないと効果がなかったり危険なものになってしまいます。

ストレッチの目的
1.関節の柔軟性を高める … 関節の可動域を広げ、体のパフォーマンス能力を高める。
2.血流をよくする       … 筋肉を温め怪我の予防。疲労物質を筋肉から出し疲労回復。
3.神経機能の向上     … 興奮を抑える、リラックスする。精神的な沈静作用。

登山前だけでなく、下山後に行うと効果があるのはそういうことのようです。

ストレッチのコツ
1.伸ばしている筋肉を意識  … どこにどのようについていて、どんな役割なのかも知る。
2.息を吐きながら行う       … 5~10秒(目安)ほど。息を吐くことで緊張がほぐれる。
3.効果の出やすい環境で   … 静かで適温の保たれた環境。音楽は効果あり。

恰好だけ真似してもダメなようです。急激に伸ばしたり反動をつけるのもよくないようです。

とは言っても、ついついストレッチせずに歩き始めますよね。
特に下山後は温泉のことが気になったり、早く帰ることばかり考えて割愛。

明日明後日数日後に疲れが来ないためにも
若くない体を労り、末永く登り続けるためにも

やっぱりストレッチはしっかりやらないと…と反省しきり。

参考/ケガの予防、パフォーマンスアップに最適 パーフェクトストレッチ  ナツメ社
   

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「山の日」制定協議会である、次の五つの山岳団体は
・日本山岳会
・日本山岳協会
・日本勤労者山岳連盟
・日本ヒマラヤンアドベンチャートラスト
・日本山岳ガイド協会          
国民の祝日としての 「山の日」 制定を提案しています。

そのPR活動の一環として、「山を考える」 というリーフレットを作成しています。
「山を考える」 「山を考える」健康編 「山を考える」安全編 の3種類があって
それぞれに「山を知る10のQ&A」という山に関するクイズが載っています。



例えば次のような問題です。
「山を考える」
Q 富士山の標高は3776m。では、日本には3000m以上の山はいくつある?
   ア 11  イ 21  ウ 31

「山を考える」健康編
Q 登山はダイエットに効果もあると言われています。さて、ダイエットにもっとも
  効果的な食事のとりかたは?
   ア 果物など、ビタミンCを多くとる
   イ 糖分など、炭水化物を多めにとる  
   ウ 塩分を多めにとるようにする

「山を考える」安全編
Q 朝、テレビの天気予報の降水確率が0%となっていましたが、雨対策は?
   ア 0%なので、雨具を持つ必要はない
   イ 標高1500m以上の山に登る際は雨具を持っていく
   ウ たとえ予報が0%でも、雨具は必ず持っていく

答えは次をクリックして、日本山岳ガイド協会のホームページへ! 
三つのリーフレットが見られます。他の問題にも挑戦してみてください。


http://www.jfmga.com/yamanohi.html





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昨日の新聞報道。
1954年に調査を開始して以来
長野県で昨年発生した山岳遭難が過去最多となった。



地域別では、北アルプスが半数を占め
年齢別では、40歳以上の中高年が8割以上
原因別では、第一が転落・滑落 第二が転倒 第三が道迷い

岩稜帯の多い北アルプスで
登山者の多数を占める中高年が
不注意などから転落事故を起こす… 

そんなわかりやすい構図が見えてくるが
事故は必ずしも岩稜帯だけで起こるわけではない。

むしろ何でもないところで
石や根っこにつまずいたり、スリップしたり
初歩的なミスで起こり、それが遭難に繋がるのだと思う。



今年はより一層の安全登山を心がけたい。


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「山と渓谷」2012年1月号の記事に、国土地理院が
東日本大震災の影響による東北地方を中心とした地殻変動について
GPSによる三角点や水準点等の測量結果を公表した、とありました。


岩手県の以下の山は、震災前より標高が低くなりました。

三角点名   震災前標高       震災後標高
五葉山   1340.91m  →  1340.43m
焼石岳   1547.65m  →  1547.35m
栗駒山   1626.68m  →  1626.52m
八幡平   1613.50m  →  1613.43m
早池峰山 1913.55m  →  1913.51m
岩手山   2038.09m  →  2038.08m


最も沈下した五葉山(奥)。マイナス48cm。


早池峰で会った国土地理院関係者  秋田駒に設置されたGPS


ハイテク機器も人の手による地道な作業で機能するのですね。






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12月1日(金)は盛岡市教育委員会主催行事「いきいきスクール」でした。
SAとして生徒たちと盛岡市こども科学館に行き、プラネタリウムを見てきました。




これからは豪華絢爛たる冬の星座が見えるのだそうです。
冬の星座と言えば、知らない人でも知っている「オリオン座」

オリオン座のベテルギウスと小いぬ座のプロキオン
そして大いぬ座のシリウスを結ぶと「冬の大三角形」

ベテルギウスは、オリオンの左の脇の下の星で「巨人の脇の下」
シリウスは、全天でもっとも明るい星で「やきこがすのも」
プロキオンは、シリウスより先に登ってくるので「さきがけ」

晴れた夜、フリースやダウン、カッパのズボン、帽子、手袋という
完全防備で思い切って外に出て星空を見あげて見ましょう。
カシオペア、北斗七星、北極星、冬の大三角形…
冬の星座たちがあなたを迎えてくれるでしょう。
ザックも背負うとさらにあったかいかも。


♪オリオンは高く うたひ つゆとしもとを おとす♪

SA=スクールアシスタント


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昨日12月1日は岩崎元郎さんの健康登山講座でした
会場となった福島市の福島テルサには350名を越える来場者があり
「山に登って元気になろう」と題した岩崎さんの講演や対談が盛況のうちに行われました。

山歩きには無我になる瞬間があるんです…   その瞬間に生命エネルギーが満たされる…

奥田博さんとの「ふるさとの山対談」       ロビーで著書にサインをしているときに


海外から戻ったばかりで少々時差ボケという岩崎さんでしたが
還暦をとうに越えていることを感じさせず、タフで精力的です。
山歩きで常に生命エネルギーを補給しているからでしょうか。

岩崎さんの著書「新日本百名山」の岩手山の写真には
岩崎さんのすぐ後をピンクのカッパで歩く私が映っています。
地元ガイドとして岩崎さんと岩手山、七時雨山を歩いた時のものです。

そんな情報どうでもいいですネ。


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正しく説明することはできませんが
わかりやすく言うと、同じ側の手と足が同時に出る歩き方 です。

右手と右足、左手と左足、また右手と右足、左手と左足…
明治以前の日本人は、そういう歩き方をしていたと言われています。

この歩き方が、山ではとても具合がいいのです。

実際は手を振るのではなく、右肩と右足、左肩と左足 を出す感じです。
もう少し別な言い方では、右半身を前に出し、左半身を前に出す でしょうか。

体の軸がぶれず
バランスが取りやすく
足の運びも滑らかになります。



腕を組む、あるいは、腰に手をあてて歩くと自然にその歩き方ができるのです。










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