残雪の上を歩く場合は要注意。
盛岡周辺の標高1300mを越える山の
初夏の登山道には、まだまだ残雪がある。

樹林の夏道を歩いていて残雪が現れた時などは特に厄介だ。
何も考えずに夏の登山道の続きのつもりで雪の上を歩きだし
仲間との話に夢中になったり下ばかり見て歩いていると
雪面の平らな歩きやすい方向へ知らず知らず進んでいて
ふと顔を上げた時には、もうどの方向へ行けばいいのか
雪の向こうの登山道が全くわからなくなる時がよくある。
残雪の樹林帯の風景は、どの方向を見ても同じに見えるのだ。
踏み跡が確認できればなんとか切り抜けられることもあるが
踏み跡が見つからないと、それはもう遭難の一歩手前になる。
むやみに歩き回って登山道を探すのではなく、落ち着いて
自分の踏み跡を辿って残雪が始まった地点まで戻ることだ。
残雪が始まる地点で、まず雪の向こうの登山道がどこにあるのか
方向をしっかり見極めること。その際山岳会の人達等が整備して
枝に取り付けてある「赤布」を見つけることだ。主要な登山道の
迷いやすい個所や、雪の下で登山道の方向が変わっている所には
道迷いをなくすために「赤布」が取り付けられていることが多い。
ガスがかかり見通しがきかないと
「赤布」が見つからないこともある。
踏み跡が判然としないこともある。
山歩きに慣れていない場合そんな時は
あっさりあきらめて下山することだ。
地図、コンパスを使って方向を定めたり
GPSを使いこなして歩ける場合は別だが。
昨日の三ッ石山での若者たちは、登りの樹林帯で方向を見失い
歩き回って偶然登山道を歩いている下山者と会い、なんとか
三ッ石山荘まで辿りついたらしい。下山のことを考えると
不安だったようで山頂へ登る元気もなく小屋のデッキの
上で一緒に下りてもらえる人を探していたようだ。
下山する方向が、私たちと同じだったので
一緒に下りることにした。ズックに
ジャージやジーンズと、軽装
だったのも気になったが
それも若さのうちか
と思い、説教
などせず
下山し
た。
学生さん、これに懲りずに、注意してまた山に登ってね。
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