goo blog サービス終了のお知らせ 

みゅう'ずみゅうじあむ

猫2匹とダンナとご隠居と共に宮崎で暮らす主婦が個人的好み全開で語るブログです。時々アマ劇団員として暗躍しています。

火曜日の夜ドラマ。

2012-06-12 | TV・ドラマ・映画・本

…全話録画保存しとくべきだった…

『リーガル・ハイ』
公式サイトhttp://www.fujitv.co.jp/legal-high/index.html

堺雅人くんが出るというだけの理由で(内容には実はあまり期待もせず)見始めたこのドラマ。第1話を観終わった時にすっかりハマってました。…なのに録画はしてなかったんだよな~…うう。視聴率も最初こそ11%そこそこだったんですが、ここ数回で14%越えまで上げてきています。

そして今夜の回は、特に素晴らしかった!!!

村の老人たちを前にした大演説シーン。あの長ゼリフ、老人たちに本当の怒りの火を付けようとしている古美門@堺雅人の真意に気づいた頃には、知らず涙が出ていました…ホントです。決してベタに泣かせようとかそういうセリフじゃないのに。このドラマ、脚本も素晴らしいです。かなり色んな方面に問題提起してるよなぁ。そんでもって小ネタが満載で、1回観た位じゃ拾いきれない(笑)あーーーなんで録画しとかなかった…。

脚本は古沢良太さんという方ですが、今までどんな作品を…?とググってみたら…

「キサラギ」の脚本家さんだったのかーーーー!!あれもすんごく面白かった!どうりで舞台っぽいと思ったんだよな~。(舞台版は残念ながら観ていませんが、映画で観ました)。あ、「三丁目の夕日」もなんだ(これは観ていない)。あーあと今映画公開中の「外事警察」か!…なんかこれ観に行きたくなってしまったぞ(笑)

それにしても、いい脚本とそれを確実に表現出来る才能を持った役者がピタリとはまると、こんなにも素晴らしい作品に仕上がるのだなぁと改めて感動します。原作なしのドラマでこんなに面白いのって久々だ。堺くんと、またその周りの役(毎回のゲストも含め)皆さん素晴らしいハマりっぷりで、毎回心底笑ったり泣かされたりするんですよね。ホント気持ちいいぐらい!真面目なシーンとはずしたシーンとの絶妙な配分が粋です。あと、毎回出てくる服部@里見浩太朗さんの作る料理がむちゃくちゃ美味しそうで、やたらとお腹がすくのが困ります(笑)ていうか服部さん今日はエステティシャンにまでなってたけど、一体いくつ特技があるのか(笑)

なんか、思いがけず良ドラマに当たると、嬉しくなってしまうんですよね~。

火曜日は、実はもうひとつ、良ドラマに出会ってしまいました。

NHKドラマ10 『はつ恋』
公式サイトhttp://www.nhk.or.jp/drama10/hatsukoi/

このNHKの火曜10時枠のドラマは、かなりな確立で良作が多く、これまた、大好きな青木崇高さんが出るというので、観始めたのですが、正直私はこういうベタな設定(詳しくは公式サイトでw)の恋愛ドラマ自体はあまり観ようという気が起きないので、青木さんが出なかったら観てなかったかも知れない、という程度だったのですが…。

今やすっかりハマっています。

青木さんももちろんですが、主演の村上緑役の木村佳乃さんがとにかくいいです。役作りのためなのか、本当に病を患っているようなか細い身体で、家族を大事に思い病が分かっても気丈にふるまうその明るさが痛々しい…。設定はベタ(公式で読んでくださいw)だけれども、役者さんがみな、きめ細やかな心情表現をしているのと、カメラワークや音楽の入り方が凝っている感じで、決してありがちなお涙頂戴ものにはなっていません。まぁ欲を言えば、青春時代の役の子たちがもうちょっと本役に似ているといいかな~と思いますが、まぁそれは観ながら脳内変換できる範囲、ということで。ちょっとセカチュー(私が好きなのはドラマ版)に雰囲気がダブる感じも。あと、主題歌がMISIAなので、どうしてもJIN~仁を思い出して困る(笑)

今日は、とうとう「ああーーー、あんたたちその一線を越えたらいかんーー!」というシーンがあり、青木さん演ずる、すごくいい夫でパパな潤さんが不憫でなりませんでした…。三島匡@伊原剛さんはもちろんすごーくカッコいいけどね。ほんでもって、青木さんの手があんなに指が細くて綺麗だったとは、今まで気づかなかったーーー。大河の鬼若のイメージとはもう全然違います(あたりまえw)若い頃のシーンもあり、ちゃんと若く見えたのも凄いなって思ったわ~。ヅラだと思うけどあの髪型も似合ってた(笑)


というわけで、火曜日の夜はドラマ三昧なのでした

そんで、金曜日もお楽しみのドラマをやってるだよね♪これはまた明日にでも書こう(笑)
今期は大河も含めて、ホントに楽しみなドラマが多くて嬉しいな。


ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 観てきました。

2011-07-19 | TV・ドラマ・映画・本

 

台風の影響で雨風がどんどん強くなる中、本日観に行ってきましたよ~!


ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 - goo 映画

 

 

 

 

 

 


いやーもう!泣きました!!色々感慨深くって。

第1作目から10年。原作も買って、かかさず映画館で観てきました。
ダンナと結婚したのも10年前で、いつも一緒に観に行きました。
なのでハリーの歴史は、我が家の歴史でもあるのだ!(強引)


後編ということもあって、最初っから息つくヒマもない展開。
原作は読んでますが行く前に読み返してなかったので、比較する余裕は全くなかった。
元々、1作目から映画では細かいエピソードは「端折る」のがデフォルトだと思って観てたので、案外事前に原作読み返してないほうが、どっぷりハマれて良かった感が。

 



以下ざざーーっと感想。
ちょっぴりネタバレあるので今から観る人は読まないでね


冒頭のドビーの墓のところで、もうすでにウルウル(ノ_・。)状態だったのですが、その後ハーちゃんがベラトリックス・レストレンジに化けてるところの挙動不審っぷりに大ウケ(笑)
前の時も思ったけど、あれは実際化けられてる人のほうの役者さんがうまいんだなぁ…。
見た目ベラトリックスなのに、表情や動きでちゃんとハーマイオニーに見えるという…うん、すごい。

マクゴナガル先生がホグワーツを守るために立ち上がるところあたりから、もう涙腺決壊&大興奮。多少強引な持って行き方だったけど、原作の全部をやるわけにいかない以上は、本筋をガーーッとドラマチックに持っていくしかないもんね。
1作目からの伏線の回収具合といい、これで最後ということを抜きにしても、シリーズ中最高の出来ではあるまいか。


それにしても本当に、このシリーズって映像が素晴らしいです。(音楽も素晴らしかったけど)

架空の設定を全て原作を読んだイメージそのままに表現してることに1作目から感動してたけど、今回もまさに「これこれ!!こんな感じーーー!!!」と心の中で拍手喝采でした。

特に、原作での「キングズ・クロス」の章のシーン…美しすぎて涙出た…。
(まぁそれまでも泣いてたけど)


あとねー、それぞれのキャラクターの成長っぷりもね…泣けた。
特にネビル!!!あんなダメダメな子が、まぁこんなに重要な…(以下略)

私の愛しのロンのへタレっぷりも健在でしたが(笑)何より今回はさりげない実力発揮ぶりが良かった。ハーマイオニーもそういうとこに惚れたんだよなぁ…意外性って素敵です♪

ただね…。
ルパート君(ロンの中の人)、もちょっとシェイプアップしてから撮影に挑めれば良かったね…。
ハリーと並んで濡れた上着を脱いだ時、おねーさんは愕然としたよ(笑)
まぁ、19年後の姿にはぴったりだったけども…何もそっちに合わせなくても汗

19年後と言えば、ジニーもぴったりでした…(涙)
返す返すも、なぜハリーのお相手がジニーなのか。
なぜ私の大好きな不思議ちゃんルーナ・ラグブッドではないのか!
これだけは最後まで馴染めなかった…いや、仕方ないのは分かってるけど。

でも、途中でルーナがハリーを追って行って

 「今聞いて欲しいの」

とハリーの行動に重要なヒントを教えるところ、あそこはもうルーナ主役かと思うほど可憐で目を奪われたよ!声がまたいいんだ声が、あの声を聴くとなんというか…惚れる(私が)。
(原作ではルーナが教えるわけじゃないので、このエピソードにルーナをからませてくれて嬉しかったな)

 

いかん、ルーナの話をしだすときりがない(笑)



あとね、なんといっても今回はセブルス・スネイプ先生でしょう

原作読んだ時から、もう彼で泣くのは分かってたけど…やっぱし泣いた~~号泣。
もう1回観に行こうかなと今思ってるくらい、スネイプ先生にやられました。





…ああー…ほんとに終わってしまったのね(涙)

最後ということで、やっぱり観終わったあとには、感動と同時に辛い切なさが…。



もう1回、今度はひとりで観に行こうかな…ナンテ

 

余りの寂しさに、いつもは買わないパンフも購入… 


ー残心ー(「DEEP PEOPLE」時代劇をいろどる殺陣)

2011-06-30 | TV・ドラマ・映画・本


先日(確か血風録の最終回があった翌日)の夜、こんな番組をたまたま番組表で見つけて、予約録画していたのですが、時間が空いたのでそれ観てみました。

 NHK総合 毎週月曜日22:00 「DEEP PEPPLE」

 『時代劇をいろどる殺陣(たて)』

3人のその道のプロフェッショナルの方々がトークを繰り広げる番組らしいのですが、この回は「殺陣」の特集で、殺陣師の林邦史朗さん、清家三彦さん、そして俳優の松方弘樹さんがゲストで出演なさってました。

 トークの詳しい内容は公式HPに載ってたんでこちらを見たほうが早いかと。http://www.nhk.or.jp/deeppeople/log/case0620/index.html


林邦史朗さんは大河ドラマを長年担当してらしゃるベテランの殺陣師さん。
新選組血風録の斎藤一役、尾関伸嗣さんも師事してらっしゃいます。
何かそう思うとすごく興味深くて、見入ってしまいました。
「ほぉ~~そうだったのか~」ということも多く、とても面白かったです。

(注:血風録の殺陣師さんは林さんではなく、竹田寿郎さんとおっしゃる方です)

お三方とも、最初は椅子に座って話されてたのですが、殺陣の話をし始めるとすぐ立ち上がって、動きをつけながら説明されるんですよ、なんというか、その感じがとても少年のようで、見ていてこちらもワクワクしました(笑)

それにしても殺陣を作っていくのって、すべて殺陣師さんの感性で全く違ってくるんですねぇ…。
あとのほうで、3名それぞれが同じシチュエーション(主役1名(本人)と敵3名、外廊下での立ち回り)の殺陣をその場で考えてつける→実演っていうのをやったんですが、本当に三者三様でした。

林さんのは、色々な流派を踏襲した実戦風のリアルな殺陣
清家さんのは、東映的ないわゆる「チャンバラ」で魅せることを前面に出した殺陣
で、松方さんのはどちらもミックスした感じの、長い時代劇経験を生かした映像的な殺陣

どれも即興でぱぱっとつけていく(もちろん斬られ役の方々もベテランなので即対応できる、これがまた凄い!)のですが、どれも素敵でした~~~!

 

で、お話の中で

残心(ざんしん)

というのが出てきたんですが、これ私不勉強で知りませんでした。
斬撃のあとの一瞬の「ため」というか、いわゆる「決めポーズ」のことを「残心」っていうんですって。次の動作に移るための準備でもある、この残心に関しても三者三様のこだわりがあるとのことで、熱く語っておられました。

ちなみに林先生「敵が再び襲ってきてもとどめをさせるように身構える」をすぐ実演。

 

番組内で出た、残心あれこれ。 

こんな感じや…

 

こんな感じ

 

刀に限らず、格闘技にはつきものらしい

かっこええな!


あと…小料理屋さんとかのお見送りもw
なるほどね~~。

これも残心ww(司会の関根勤さん曰く)

マジかっ!?


とまぁこんな風に、DEEPな話をゲストさん達が熱く語るこの番組。
初めて観たけど面白かったです。
特に、関根勤さんのしつこい突っ込みがw

でも本当に、殺陣(立ち回り)って色々危険も伴うし、すごく稽古しないといけないんだなぁと改めて思いました。
そして主役の役者さんの力だけでなく、斬られ役、脇役の方々やスタッフさんの力と技術を全て結集した、素晴らしい芸術だなぁと。

 

 

また、辻本くんの華麗な殺陣が観たいよーーーー!!

出来れば、沖田総司で!!!熱望

ああ…私の心はまだ血風録に残りまくってるよ…まさに「残心」…切ないなぁ。


この直後、喀血するのが分かってるだけに辛い、池田屋の沖田残心(涙) 

総司ーーーーーーー!カムバーーーーーック!!!



※注:番組中では、一切「新選組血風録」の話は出てきません。


処方箋。

2011-06-28 | TV・ドラマ・映画・本

 

困りました本当に。
とにかく、新選組血風録が終わってからというもの、寝ても覚めても辻本くんと血風録のことが頭を離れません。

日常生活だけは何とかおくれていますが、ヤバい人レベル!(´Д`;)

早く次のお仕事情報が出ないかなぁ~と思うと同時に、血風録の続編っぽいものとか、何らかの形で発表がないかしらん?とか、妄想ばかりがどんどん広がってます。

 

だーれーかーーワタシを止めて~~

 

このビョーキに対する処方箋は

辻本くん出演回の「ドラマチック・アクターズ・ファイル 」(上のは辻本くんの回の番組タイトル画像)を毎朝・毎晩1日2回観る、拝む。(あんまり何回も観るともったいないので1日2回)

血風録のお気に入りシーンを何度もリピしまくる。

血風録・辻本くんがらみでお友達になった方とネットでしゃべる。

尾関伸嗣さん(血風録の斎藤一役)のブログをチェックする。

辻本くんの過去作品を観る(金八先生第6シリーズと白虎隊は制覇)

新選組・沖田総司関連の本を購入して読む。←まだ未着手。今から密林行ってきます。



なんですか~~そこで白い目で見てる人~(笑)
大丈夫です!毎日の生活はおろそかにせず頑張ります!
そして辻本貯金をして、いずれトークショーとか舞台観に行くぞ~
(アンタイッタイトシイクツヤネン)

…この笑顔にもう…やられっぱなしです。

 


新選組血風録 第12回 『最後の武士』 後半感想

2011-06-26 | TV・ドラマ・映画・本


これ書いてる時(下書き時)、寝る前に辻本くんのブログが更新されてるのに気づいて(携帯がそばになかったので、更新通知にあとから気づきました)気軽な気持ちで読みにいったら…まさかあんなに本音トークだったとは…読み終えて胸が苦しくなり、思わず泣いていました。

あの記事を読んで、辻本くんがどれほどの想いでこの沖田総司を作り上げていったのかが分かり、いつもとは違った文体でなおさら胸にひしひしとせまってくる記事でした。

辻本祐樹オフィシャルブログ
「Yuuki-Park」
沖田総司と出会って。

その想いは、辻本くんの笑顔の裏の地道な努力と血風録を作り上げていった大勢の人の力によって見事に昇華し私達にあの、心を揺さぶられる沖田像を見せてくれたのだと思います。

…ちょっとガラにもなく語ってみた(笑)


さて、続きです~。


■決意の水杯

ダンダラ羽織の幹部隊士勢ぞろい(もちろん山崎さんも着ています~。似合っているのがまた何か物悲しい。)

土方 「都に居座る賊軍といずれ雌雄を決することになる。我々新選組はわずか150名と言えどひとたび戦が始まれば、この伏見から一歩も引くことなく敵を打ち負かすのみ!」

杯を持ち、皆を見回す土方

土方 「俺とともに戦ってくれるか」
源さん 「何をいまさら水臭いことを」
山崎 「もとより、近藤局長が不在の時は、土方さんが大将です」
原田 「この命、とうに誠の旗に預けてある」
永倉 「どちらに義があるか、この戦いで見せてやろう!」
斎藤、しっかりと頷く
(いいですね~ここで何も言わないのが斎藤さんだー)

土方 「決戦に向け、水杯をかわす!いざ!」

気勢を上げ、全員杯を空ける


■鳥羽伏見の戦い

ナレ 「慶応4年(1868)1月3日 鳥羽伏見の戦い勃発。土方歳三が率いた新選組は決死の戦いを続けたが、錦の御旗を掲げ圧倒的な火力を誇る新政府軍の前に、背走を余儀なくされた。」

ここからそれぞれの隊士の行く末が語られる
黒背景に、一人一人殺陣シーン…(涙)

井上源三郎 慶応4年1月5日、淀にて戦死 享年40
(源さん、甘いもの好きでいつも穏やかで大人で、しっかり者ながら癒しキャラだった源さん…好きでした)

山崎烝 慶応4年1月 大阪から江戸へ向かう富士山丸船中にて死去 享年35
(棒術の使い手らしい迫力。池田屋異聞の回すごく好きだった、というか他の回も薬屋姿の山崎さんがちょこっと出てくるだけでもなぜかドキドキしました…。)

原田左之助 慶応4年5月17日 上野で彰義隊の戦いに加わり戦死 享年29
(ここの殺陣ももちろん槍の殺陣!相変わらずのかっこよさです。それにしても若い、29歳で亡くなったとは…)

永倉新八 その後新選組とは袂を分かつも、新選組のことを後世に語り残し、大正4年1月に死去 享年77
(素手だーーー。さすがだ永倉さん!そして最後はやっぱ刀。1話の屯所での稽古シーンも11回の稽古シーンもすごく好きでした。というか永倉さんのなんだか頼れる男っぷりが好きだった…)

斎藤一 後に新選組隊長となって会津戦争を戦い、大正4年9月に死去 享年72
(キターーーー!ここの斎藤さんの殺陣すんごい!!!最初の一太刀とか、早すぎて一体どういう手か分からない!いやーもっと早く、お話の中でこの殺陣が見たかった…もったいないよ~~涙)

(それにしてもみんな…本当に若かったんですね…。その中で、志を引継ぎ、激動の時代を生きていった斎藤さん、永倉さん、一体どんな想いを抱えて生きていったのか…)


■箱館 一本木関門

ナレ 「明治2年5月、土方歳三の姿は箱館一本木関門にあった。この時土方は榎本武揚を総裁とする旧幕府軍に加わり、陸軍奉行並として指揮を執っていた」

遠く京の都の方角を臨み「俺には京の都が見える」という土方。(うーん)

「俺は武士だ。刀で戦わずして何で戦う!」

と単身、馬で突撃…。手には虎徹。
しかも1本道で真正面に銃を構えた敵…。

(それは…撃たれますよ、うん(涙)すみません、ちょっとこの辺私正直ついてってませんでした…だって…なんか、土方さんあまりにそれは無謀すぎというか、これは脚本が悪いんじゃ…涙。更新が今回遅れた理由のひとつに、前半部分とこのラストあたりのあまりな落差がどう扱っていいかわからなくなったというのが正直なところあります…役者さんはこんなに頑張ってるのに…なんか可愛そうで…。もちょっと何とかならんかったんかなーここ、もったいないよ~。)

土方撃たれ、落馬する。

土方 「まだまだ、まだ死なぬぞ…」

必死で起き上がろうとする土方。(永井さん熱演です)

総司の明るい声が聞こえる

沖田 「さっすが土方さん」
土方 「総司…」

まさかの白沖田降臨(涙)、病に罹っていなかった頃の、あの天真爛漫な笑顔で…。

(不意打ちで泣けた…、ここ?ここで来るのかーーーー。そしてこの両手を頭の後ろにしたポーズって、最初の頃、土方さんや近藤さんと見廻りしてた時にやってたポーズだ…涙)

背景に、池田屋の時の立ち回り

沖田総司 江戸千駄ヶ谷の植木屋平五郎宅で療養を続けるも、慶応4年5月30日に死去、享年27

近藤の声

近藤 「歳、どうした」
土方 「近藤さん…」

近藤の、包み込むようなあの笑顔

近藤勇 下総流山まで転戦するが捕らえられ、慶応4年4月25日板橋の刑場にて斬首、享年35

土方 「まっすぐ…まっすぐ進めば、都へ…」

苦悶の表情でなおも起き上がろうとする

上空に広がる空、風の音

土方 「空が…青い」

土方歳三 明治2年5月11日箱館にて戦死、享年35

地面に突き立った虎徹(←兼定だったそうです、すみませんっ。訂正6/30)



■明治2年10月京都

お美代のところに、市村鉄之助が土方の遺髪(髻)を持ってくる。

(市村鉄之助、いい感じの青年です。総司と似た雰囲気だったそうなので、なかなか合ってるかも)

まさか土方様は武士をお捨てに?と問うお美代に

市村 「それは違います。武士として戦うために髻を切り、美代様に託されたのだと思います。最後まで武士として戦ったその証を、土方先生は貴女に残されたのだと思います」
お美代 「おおきに…」

奥の部屋で赤子が泣く。豊が抱きかかえお美代のもとに連れてくる

市村 「娘さんの目…」

土方そっくりな目をした赤子、名前はこと



市村挨拶をし去っていく

紙に包まれた髻を掴もうとすることの手をそっと握るお美代

お美代 「あかん、これは。これは、武士の魂。いつか話したげる」

豊と顔を見合わせ微笑むお美代


見上げると、青い空が広がっている…





テーマソング 「慕情」 吉田拓郎

原作 司馬遼太郎「新選組血風録」

演出 清水一彦(第1、2、3、4、5、12回)・西谷真一(第6、7、8、11回)・佐々木善春(第9、10回)
脚本 川上英幸(第3、4、5、7、8、9、10、11、12回)・渡邉睦月(第1、2、6回)
時代考証 大石学・山村竜也
殺陣指導 竹田寿郎
所作指導 若柳彦三衛門

音楽 田中拓人

語り 古屋和雄アナウンサー

制作統括 後藤高久・加賀田透


出演

土方歳三/永井大

近藤勇/宅間孝行

沖田総司/辻本祐樹

山崎烝/加藤虎ノ介

井上源三郎/大浜直樹

斎藤一/尾関伸嗣

永倉新八/阿部亮平

原田左之助/武智健二

藤堂平助/田上晃吉

山南敬助/松下哲



松平容保/林泰文

広沢富次郎/斎藤暁

鴻池善右衛門/近藤正臣

桂小五郎/野村宏伸


お美代/前田亜季

吉兵衛/徳井優

お悠/寺島咲


(第1~3回)
芹沢鴨/豊原功補

新見錦/細見大輔

平山五郎/高橋光臣

平間重助/生津徹

お梅/井上和香


(第2回)
迫田清太郎/久保山知洋・お佐代/水先綾女

(第4回)
深町新作/金子貴俊・おその/三倉佳奈

(第5回)
大高忠兵衛/池内万作・宮部 鼎蔵/春田純一

(第6回)
加納惣三郎/佐藤永典・半井玄節/逢坂じゅん

(第7回)
鹿内薫/塩谷瞬・小つる/佐津川愛美

(第8回)
長坂小十郎/綾野剛・小夜/遠野なぎこ・赤座智俊/大鷹明良・中倉主膳/三浦アキフミ

(第9、10回)
伊藤甲子太郎/鶴見辰吾・篠原泰之進/浜田学(第9~12話)」

(第11回)
戸沢鷲郎/市瀬秀和

(第12回)
阿部十郎/松原正隆・市村鉄之助/岡本りゅうたろう(第1回)


制作 NHKエンタープライズ


終わった…。

なんか燃え尽きました、色んな意味で(涙)

「新選組血風録」と出会ってから、生活が一変し、見る物すべて輝いているような、そんな気がしました。
色んな方とネットを通じてお知り合いにもなり、本当にわくわくした3ヶ月間を過ごすことが出来ました。
TVの向こう側に確かに生きていた新選組の隊士らとともに、その時代の息吹を感じることが出来たような、そんなドラマでした。

NHKさん、そして「新選組血風録」を作ったすべての方々に、ありがとうございますとお礼を言いたい気持ちでいっぱいです。
出来れば地上波で再放送をして、今よりもっと多くの人達に観てもらいたい作品だと思います。

どうか、このまま終わってしまうことなく、また彼等に会えますように…。


心から祈りつつ。


新選組血風録 第12回 『最後の武士』 前半感想

2011-06-26 | TV・ドラマ・映画・本
はぁ…涙(アンニュイ)

放送後、すでに1週間経ってしまったのですが、何だか終わったような気がしません
最終回を迎えてしまったんですねぇ…。土曜日の再放送も終わってしまったし。

思えばこのドラマ、私は特別新選組に詳しくもなく、ただ以前に観た大河の「新選組!」が好きだったという、それだけの理由で観始めたのですが、初回からすっかりこのドラマの虜になってしまいました…。
今やってる大河があまり面白くなく、何かガッツリ時代劇を観たいというのもあったかも。
ちょっと前に観た映画「十三人の刺客」で、久々に壮絶なチャンバラ(←好ましい意味で)観て、やっぱいいわ~ってミーハー心がむくむく湧き上がってたのも一因かと。
(すみません、むっちゃミーハーで…)

そんな私のハートに、がっつりと食い込んだこの「新選組血風録」。

そして何と言っても、まったく予想もしないところから、ストライクゾーンど真ん中に来た

沖田総司@辻本祐樹…くんо(ж>▽<)y ☆ハート達(複数ハート)

もう…彼のおかげで人生変わっちゃいましたよ、本当に!


さて、最終回感想です(すみません変なテンションで…)
ちょっと途中端折ってます…。あくまで萌え目線目がハートで書かせてくださいませ。

(それでなくても長い…涙)


■斎藤の言葉

冒頭いきなり室内での戦闘です。天満屋事件 というらしい。すみません、勉強不足で知りませんでした…。
三浦休太郎を逃がす永倉、戦闘中の斎藤、原田、土方、いきなりめまぐるしい殺陣シーンが繰り広げられます。

原田さんの槍の殺陣、今までもちょこちょこ見せ場あったけど、この回が一番でした!

最初の頃から思ってたけど、あの長い槍をあそこまで自在に操れるってホントすごい…見惚れます。

(あっ、ちなみにこれ録画を観なおして書いてるんで、初回観てる時は話に入り込んでてそんな観察する余裕ないですよ~)


逃げていく敵をなおも追おうとする斎藤

土方 「斎藤!深追いするな、三浦殿はもう逃げた」
斎藤 「…」(顔アップ!!!!!キター。目力すごいっす)
土方 「落ち着け」
斎藤、息を整えながら土方を見る。戦闘モード解除(目つきが本当に変わります…闘犬かっ!)

足下に横たわる数体の亡骸、味方も、敵も。

斎藤 「…俺たちは何をしてるんだ…」
土方 「斎藤…」
斎藤 「たった一人を守るために、このような犠牲を」
(しぼりだすような、苦渋に満ちた声)

横たわる亡骸、それを見つめる原田・永倉・斎藤・土方。
(斎藤さんの目が潤んでるんで何かこちらまで泣きそうになりました。この斎藤さん、本当に繊細なんだよね。戦闘モードからの切り替えが凄いです。)


ナレ 「京の町は混沌としていた。この夜の出来事は二百六十年続いた徳川の世がついに崩壊することの、小さな予兆に過ぎなかった」

ータイトルバックー 

これは幕末の世に、剣に生き剣に散っていった最後の武士たちの物語である。

(すいません、これで本当に最後かと思うと…、ここのモノクロ総司見てすでに涙が…。)


■鴻池さんから縁切り申し出(涙)

目の前に積まれた金四千両を受け取る謂れがないと言う近藤に、京の町から出て行ってもらえないかと暗に告げる鴻池善右衛門。源平の世を例えにしながら。
(鴻池の表情はあくまで毅然としているが、哀しそうに見えます…)


鴻池 「この金は私どもだけが用意した物ではございません、伊勢屋、丹波屋、瀬戸屋など京の大棚が出しおうたもんでございます。」
近藤 「…もういい」(静かな悲痛の面持ち)
鴻池 「京の都を火の海にはしとうない、それが私ら商人の願いでございます…」

燃える丹藤を思い出す土方

せいいっぱい平静を保とうとしているが悲しみに満ちた近藤の顔

近藤 「そうか」

(ここでもう泣いてた私…涙腺ゆるすぎやろ…いや、近藤さんの表情がもうね(涙))

土方 「この金はありがたく持ち帰る。ただし借用するということで、ただちに証文を送らせよう」

鴻池 「いや、証文は…」

近藤 「善右衛門」

鴻池の複雑な表情。とても寂しそう…涙)

近藤 「ありがたくお借りする、世話になったな」
(ここの局長の顔がもうね~すんごくいい!男気あふれる顔!)

鴻池 「…」(涙ぐんでるように見えます…鴻池さん~)

鴻池、深々と頭を下げる。

(やっぱね…鴻池さん、複雑な気持ちよね…。近藤さんに惚れ込んで今まで後ろ盾になってきたんだもんね。でも立場上、この話は鴻池さんじゃないとできないよね…。なんかすごく、こちらまで寂しくなるシーンでした…)


■御陵衛士生き残りきたー。

篠原泰之進と、銃を手入れする阿部十郎。新選組に伊藤甲子太郎を殺されたふかーい遺恨があります。油小路の決闘の日、鉄砲の腕に自信がある自分がいれば近藤・土方を仕留めることもできたのに、と悔しがる十郎。
「機会さえあれば、近藤を撃ち抜いてやる」宣言。(この時銃口はこっち向き。こっ、怖いんですけどっ冷や汗


■義を賭けた戦いへ

ナレ 「そして十二月九日。新選組にとってまさに晴天の霹靂とでも言うべき事態が起こった」

会津藩邸

ナレ 「薩長を中心とする武力倒幕派の画策により、将軍慶喜の政権返上と江戸幕府の廃止が天皇によって宣言された。世に言う、王政復古の大号令である」

紋付袴姿で平伏している近藤・土方の前に現れる松平容保…サマ。

容保 「京都守護職、並びに京都所司代も廃止になる。これで徳川家は一切の政治(まつりごと)から遠ざけられる」
広沢 「薩長は、公方様の官位と領地を没収しようとしてんだ。それをこばめば、将軍家は朝敵になんだ。」
近藤 「…朝敵…」
広沢 「二条城に詰めておられる公方様もいずれ大阪にお移りいただかねばなんね…」
土方 「大阪に…」

容保 「越前の春嶽殿、土佐の容堂殿、更には尾張の慶勝殿までこれに同意した。口惜しいこと甚だしい…将軍慶喜公がいま少し…(拳を膝に叩きつける)」

(この…容保役の林泰文さん、すごくいい役者さんだと思います。こないだ「JINー仁」でも、久坂玄端役を熱演してました。泣いたな~あの時も…。今回も、静かな、だけど深い憤りの表情にぐっときます…)

近藤 「殿!!殿はいかがなされますか!
広沢 「近藤!」
容保 「(広沢を制して)良い。近藤、お主達はいかがする」

近藤 「われら新選組、いかなることがあろうと会津中将様と命運を共にする覚悟でございます!!」

(容保の、心打たれたような、それでいて静かな表情…)

近藤 「たとえこの京を去ることになってもあくまで戦い抜き、義はどちらにあるのか天下に知らしめてくれましょう!」

(ここ広沢様も涙ぐんでます…というかすでに私号泣でした…)

容保 「近藤、よう言うた。お主の言うとおりだ」

すっくと立ちあがり、庭先で空を見上げる容保。

容保 「われらは義を賭けた戦いに起つ。そして何としても、勝つ!」
近藤 「ありがたきお言葉…!」

(あーーーーなんかもうね…やっぱ幕末物はこういうのがすごく辛いです…。今まで信じていた価値観がすべてひっくり返されるというか、オセロゲーム(とは言わないのか、今)の駒が全部裏返るみたいな感覚…。辛い。そういえば先日、辻本くんの出演作である「白虎隊」を借りて観たので、このあとの展開が分かって余計たまらんな…容保様ーーーーー!
・°・(ノД`)・°・)




■武士姿の山ちゃんキターーー!!

近藤・土方に、鴻池さんが宴席を設けてくれるという伝達をしにきたわれらが山崎さん!!!
もう町人の格好じゃないんです…きちんと髷を結って、りりしいお姿…や~~ん似合う~~!!
うう…でも悲しい。もう監察のお仕事しなくて良くなったのかな?それどころじゃないよねもう…。
しかし、この姿なら加納惣三郎くんが惚れるの分かるわ…(あ、原作です)。
鴻池さんには四千両のうち三千両は返したんだよ~、という近藤さん。律儀だ…。残り千両は餞別だと言って受け取らない鴻池さんも男前だね~。


■料亭「濱静」

三人の芸子さんが舞ってます(なんか本職の方っぽい)。出立前最後の夜、つかのまの酒宴を楽しむ…楽しんではないよね、お通夜のような雰囲気の隊士たち。人数少ないけど、幹部だけの参加?
庭でその様子を伺う篠原泰之進と阿部十郎。近藤・土方狙いですが、多勢に無勢で躊躇している様子…、結局その夜は計画を見送ることに(偵察だけだったのね…ご苦労様です)

近藤 「みんな聞いてくれ。今宵逢いたい者がいればこの席を抜けて逢いに行ってもかまわん。屯所へは明日、巳の刻までに戻れば良い」

この言葉に、顔を見合わせたりする隊士たち(主要メンバー以外の人の名前が分かりません~)。

近藤 「どうした、遠慮するな。そうそうあることではないぞ」

原田杯をあけ、すっくと立ち上がる

原田 「それでは、女房殿のご機嫌を伺うとしよう(にっこり)。御免」

原田去る

(原田さ~~~~んぴかぴか(新しい)ここの原田さんたぶん全話通して一番いい顔してます~!!すんごく優しく笑うのね…今までこういう顔見せるわけにはいかなかったんだね…いっつも怖い顔だったもんね…。なんかもう…不意打ちでやられました、はい。中の人、武智健二さんも原田が女房と仲睦まじいところをドラマ中でやりたかったらしい(NHKスタッフブログ参照)ので、やっとちょっとそういうシーンあって良かった~。でももう最後やん(涙))

斎藤が杯を置く

斎藤 「俺も失礼します」

(ええっ?!そうなん?斎藤さーーーーん!!ってちょっと思ったけど、ん、待てよと思い返しました。ふふ…。謎)

そんな斎藤を見て、近藤に酌をしながら「生真面目な男だと思っていたが、やることはやっていたのかね」と笑う源さん、好きだ~(笑)
遠慮がちに咳払いをし「俺も失礼したいのだが」という永倉。「永倉君、気兼ねはいらん」、ゆっくりしてこい」と微笑む近藤。永倉に続き、残り三人の隊士が去る。

(…ん?山崎さんが残ってるやーーーーん!!(笑)そっか、監察だもんね…素性明かせるような深い付き合いの女性なんかいないよね…いやいても多分いつ会えなくなるか分からんと、常々申しおいているのかも、と勝手に妄想(すいません)皆を見送る姿がちょっと切ない…)


■俺にはここしか居場所がない@斎藤

どこぞの民家?(半井先生とこじゃないよね…壬生の屯所にも似てる)、炭入れを提げ外から入ってくる斎藤。奥の部屋には布団から半身を起こした沖田の姿が…。

沖田 「君も酔狂な男だよ…何もこんな病人のところに戻って来なくて良いのに」
(ここで総司が自分の半纏の肩の下がりを左手で直すんですが…なんかこれドキドキする…ビョーキですワタシ)

斎藤 「墓参りのついでですよ」

炭を囲炉裏に足しながら、目を合わせずに淡々と答える斎藤

沖田 「平助のか?」

斎藤 「ええ」

沖田 「君は…隊を抜けるかと思っていた」(湯呑みから一口茶?を呑む)

斎藤 「沖田さん」

沖田 「ん?」

斎藤 「俺にはここしか居場所がない、この新選組しか…」

沖田 「…そうか」

斎藤 「でも、無駄には死なん。(細い薪を折る)たとえ新選組がなくなったとしても俺は生き延びてみせる」

囲炉裏の火に薪をくべる、少しだけ勢いが強くなる炎

沖田 「ならば私の分も頼むよ」

その言葉に、沖田を見やる斎藤

沖田 「約束したよ」(微笑む)

返事の出来ない斎藤、表情が崩れそうになり、目をそらす…
静かに微笑み、また茶を飲む沖田、横顔が消え入りそうに儚い。

(だーーーーーーーーー…泣き顔もう涙腺決壊です、ってか何度観てもじわーーってくるんですよねここは。斎藤さん、総司のこんな姿見るのたまらんよね辛いよね…でもちゃんと来てくれるんだ…。そういう斎藤さんの気遣いというか意志が好きです…。あと、新選組の志を受け継ぐために生き延びようという意思。)


■哀しみの隊列

ナレ 「慶応3年(1867)12月14日新選組は薩長に包囲された京の都を出立した。近藤と土方が江戸から上京してわずか5年後のことであった。」
誠の旗をかかげ、粛々と京の町を進む隊服姿の隊士達。その中には大八車に乗せられた、病身の沖田の姿も…。

(…もう、ここは…ちょっと辛いです、何回も観れません(涙)蒼白な顔、中空を見つめ一瞬目を閉じる総司。傍らに置いた刀の中に、菊一文字もある…)

隊列の中の土方を人垣から見つめるお美代

ナレ 「そしてこれが、美代が見た土方歳三最後の姿となった」


■鴻池善右衛門、火鉢の前で俯いていた顔を上げる…悲痛の顔。

鴻池 「ご出陣なされたか…」

(きわめて短いシーンですが…ここはもう涙があふれてきて止まりませんでしたね…。鴻池さんの新選組に対する想いがひしひしと伝わってきます。そしてその運命を見通したかのような寂しげな顔…。やっぱすごいです、近藤さん(あっ…正臣さん))音楽もいいんだ…また。


■近藤撃たれる

ナレ 「12月16日、新選組は倒幕派との戦いに備え、その最前線となる伏見に着陣した。その二日後二条城で軍議を終えた近藤は帰途、竹田街道の墨染に差し掛かっていた」
馬上の近藤を狙う、篠原泰之進以下御陵衛士の残党。今度は二人じゃありません。銃で近藤を狙う阿部十郎。狙いあやまたず近藤の右肩に命中する。落馬しそうになりながらも馬で逃げる近藤。「信じられん、弾は当たったはずだ」と呆然とする阿部。

布団に寝かせられている近藤。

源さん 「この怪我でよくぞ落馬しなかったものだ」
近藤 「何を言うか、日ごろの鍛錬の賜物だ」(起き上がろうとするが斎藤に押しとどめられる)
近藤 「不覚にも肩に鉛弾ひとつくらった」
永倉 「やはり、総司の言っていたとおりだ」
(え?阿部十郎のこと言ってたシーンって何話かにありましたっけ?私失念してる?言ってたという設定?なんか思わぬとこで総司の名前が出てきてドキドキ)

近藤 「だが、鉛弾でも殺せないと分かれば、そうたやすくは手出しはすまい、案ずるな」
(豪胆だなぁ…近藤さん、)


■病床の総司

布団に寝たままの総司。枕元には菊一文字…もうない(涙)土方が傍にいる


沖田 「ふふ…さすが近藤先生だ。肩を撃たれても落馬せずに戻ってくるとは」

土方 「…総司、頼みがある」

(間髪入れず)

沖田 「いやですよ。土方さんがあらたまって言う時は、たいていろくでもない事だ」
(いいねーーいいねーーーこの沖田、好き。なんか元気な頃の言い回し健在。でも元気ない(涙))

しょぼんとする土方

沖田 「でも…聞くだけ聞きましょう」

(この切り返しも好きです…でも元気ないよ~涙)


土方 「この伏見は、戦場になる。怪我をした近藤さんを大阪に移したい。」

沖田 「それがいいでしょう」(かすかに微笑む)

土方 「しかし近藤さん一人では…」

沖田、くすくすと笑う

土方 「何がおかしい」

沖田 「近藤先生にも同じことを言うのでしょう?…病の総司を、大阪に移したいってね」

少し当惑する土方(総司はなんでもお見通しさ~)

沖田 「分かりました。近藤先生のお供をして大阪へ行きます。」

土方 「総司」

沖田 「足手まといは嫌ですからね」

寂しげに微笑む総司
外にはうろこ雲の広がる、黄金色した夕暮れの空…

(沖田と土方の二人だけの会話って、今までも何回もあって、どれもすごく好きなシーンだったなぁ。後半はどれも切なかったけど。ってかもしかしてこれが最後の土方との会話?えーーーんたらーっ(汗)


■快刀虎徹

大阪行きを近藤にも薦める土方

土方 「これは俺一人の考えではない、皆の意見だ」

眉間にしわを寄せ、苦い表情で考え込む近藤。長い間。ひとつ大きなため息をつき、意を決したような顔になる。
そして、またひとつ小さなため息。いつもの柔らかい表情にもどっている…。

近藤 「歳よぉ…色々あったな。多摩の百姓だった俺達が京へ上り、このような戦いの渦中に踏み込んで行くことになろうとは…思いもしなかった」

近藤 「武士になったんだな、俺も、お前も」

土方 「…そうだな」

(感慨深いなぁ…。ここの近藤さんが実にいいんですよ。ドラマ中ではほとんどやってない多摩時代をなぜか観たような気になります。(回想シーンという形でちょこっと第1回にあったけど、多摩時代。でも青年時代ということとで違う役者さんがやってました))



ここで山崎さんきたー。

山崎 「お持ちしました」

持ってきたのは、近藤に以前鴻池が進呈した、本物の方の虎徹
(ああー第1回で出てきたエピソードがこんなとこで生きてくるのか…)

近藤 「歳、こいつはお前が使え」

土方 「この…虎徹を、しかし」

近藤 「俺の虎徹はあれひとつで十分だ」
(自分の虎徹を見やる近藤。第1回思い出します…涙)

近藤 「新選組を束ねるには虎徹くらい持っておかんとな」

近藤 「まかせたぞ、歳。俺の分まで戦ってくれ」

(土方さん…背負うもの多すぎ、涙)

ナレ 「12月20日、負傷した近藤は沖田と共に大阪へと移った」





…なっがいですね~~、ここまで読んだ方すごい気力です(笑)
ありがとうございます!


それにしても…なんというか、ほぼ台詞の羅列で感想なんてほとんどないに等しいですが、でも何より自分で書きとめておきたかったので…。


後半に続きます~。

新選組血風録 第11回 『菊一文字』 後半感想

2011-06-16 | TV・ドラマ・映画・本


後半です。

これ、録画観ながら書いてたんだけど、殺陣シーン(稽古含む)になると、リピートしまくって、なかなか先に進まないですね
そのぐらい、このドラマの殺陣は素晴らしいです。
メインの隊士達はもちろん、敵役、斬られ役の役者さんが皆上手いので見応えあります。


さて…続きますよ。(長いよん)


■総司の涙

「負けました…私の負けです。」

がっくりと、跪く総司。

その目の前に、菊一文字を置く土方。

土方 「かなり悪いようだな」
沖田 「数日前からです…刀が、ひどく重くなってきた…」
土方 「やはりそうだったか」
沖田 「竹刀ならば振るえるのですが、本身だと…どうにも身体がついていかない。…分かっていたのですか、土方さんは」
土方 「いや…だが、どんな名刀を持っていたとしても、総司、お前が刀を抜かずに逃げ帰るというのは、どうにも腑に落ちなかった。こう思った。総司は、抜かなかったのではなく、抜けなかったのだとな」

沖田 「やはりすごいな…土方さんは…(泣き笑い)。刀が重い。死が、間違いなく近づいている、そう思いました。」
土方 「そうか…」

沖田 「そんな折に、このような七百年も生きた名刀に出会った。更にはお悠さんまで。今の私にはあまりに眩し過ぎた!」

その目の前に菊一文字を差し出す土方。
手の届かない物を見るような遠い目でそれを見る総司。

沖田 「美しい刀や美しい人を見つめていると、自分がひどく穢らわしいもののように思えてくるんです。どうせ…どうせ…ぼろぼろになって死ぬのだと」(必死に笑おうとするが、涙があふれてくる)←観ているこちらも大泣き…

沖田 「土方さん、私は死ぬのが怖い…怖いんです…」
(なおも笑おうとするが、ついに堪えきれず泣く総司…この「怖いんです」のしぼり出すような声がもう…辛すぎる…)

土方 「死ぬのは誰だって怖い。しかし、逃げてはならない!」

菊一文字を置く土方

強いまなざしで総司を見つめながら


土方 「戦ってこい、病と。そして、勝って戻ってこい!」


(もう涙なしでは見られません…。土方さんの言葉がものすごくストレートに響きました。心の底からの言葉。総司は土方にだけは自分をさらけ出すことが出来たのだと、そして土方もまたそんな総司だからこそ、救える言葉を口にすることができるのだと…)


その言葉に決意し、うなずく総司。


場面変わり道場の奥に据えられている、菊一文字、それを見つめる、源さん、斎藤、原田。

斎藤 「名刀、菊一文字か」
源さん 「こうしてみると、まるでこの道場のお守りのようだ」


今は静かにその身を休ませる、菊一文字…。


■そして、お悠のもとへ

舞い降りる雪の中、半井玄節邸の門前で寒そうに待つお悠。
沖田の声に、駆け寄って来る(カワエエ!)
先の無礼を詫びるお悠に、自分が至らなかったと逆に詫びる総司。


沖田 「私は、労咳と分かった時から死が訪れることにおびえていました。情けないことです」
お悠 「沖田様…」
沖田 「ただ…もう負けません。怖がったりしません。私はこの病に打ち勝ってみせます」
沖田 「私は…あなたが…あなたを好いている」

突然のことに、とまどうお悠。

そんなお悠を抱きしめる総司…(キャ-!)そしてその胸に顔をうずめるお悠…。
(すいません、書いてて照れるんですけど…っていうか、沖田くん初々しすぎる…慣れてないのね


■半井邸での束の間の幸せ

咳き込む沖田を甲斐甲斐しく介抱するお悠。

沖田 「冷えますね、きょうは」
お悠 「そうですね、また雪になるかもしれまへん」
沖田 「雪か…」(何か懐かしむように微笑む)
お悠 「寒いのは苦手やけど、ちらほらと降る雪は、好きです」

粥を食べさせてあげましょうか?と尋ねるお悠に照れる総司(笑)一人で食べられます、の言葉に「ほな、お召し上がりください」とさらっと微笑むお悠(…いいなぁ…この二人。もうずーっとやってなさいw)

明日は瀬戸屋さんに薬を届けにいく日なので、またあのお菓子(金平糖)をいただけるかも知れません、と言うお悠…(なんというフラグ)

沖田 「それは楽しみだな」
お悠 「待ってて下さいね」

微笑みあう二人…。

ううー…幸せなシーン短すぎ!(涙)


■そして…お悠は

薬を届けに行った帰り道、しっかりと金平糖の袋を抱きかかえ、家路を急ぐお悠。

戸沢一味がその行く手をさえぎる。

半井が新選組と通じており瀬戸屋が幕府御用達の商人だということから、密書でも託されたのだろうとお悠に疑いをかける。
まったく身に覚えもなく、ただ震えながら逃げようとするお悠。

戸沢 「どこへ行く」
お悠 「誰か、誰かお助けを!」
(ああーなんかすごく時代劇だ…王道だ~、嫌だけど

脱兎のごとく走るお悠の背中に、戸沢の投げた小太刀が…。

地面に倒れ、かすかな意識の中でこぼれた金平糖に手を伸ばすお悠…その顔は微笑んでいる…。

(うーーーーん…やっぱし可愛そうすぎ(涙)原作のこの話には出てきませんしね…お悠ちゃん。殺されるのはなんかなぁ…むごすぎる。)


■沖田覚醒

半井邸、静かに横たわるお悠の亡骸に、呆然とする総司。

沖田 「なぜ…こんなことに…」

泣きながら握るお悠の手から、握り締められた金平糖がこぼれ落ちる…。

沖田 「これは…」(お悠の笑顔が蘇る)

半井 「下手人はどんなやつやった!見た事みんな話してくれ!」
町人  「そうや、ほっぺたに深い傷があった、あれは刀傷や」

金平糖を手のひらに乗せる沖田の手が止まる。

沖田 「…刀傷」(戸沢の姿がフラッシュバック)

沖田覚醒。哀しみの目から一瞬にして、ぞっとするような、冷たい憎しみの炎を宿した目に変わる…。


■道場

菊一文字がなくなっている。駆け込む土方。

土方 「総司…」

走りこんでくる源さん、山崎さん

源さん 「歳さん!総司が…一人隊服を着て町に…、あれじゃあ斬ってくれと言ってるようなもんだ!」
山崎 「副長!玄節先生の娘さんが斬られました、おそらく戸沢の仕業です」

駆け出す三人。


■沖田総司vs戸沢鷲郎

一人、菊一文字を携え歩く総司。その目は静かに冷たく、怒りを湛えている。
赤い前掛けをした地蔵が映る。
石段を上った先は神社の境内。
内に入った総司に、山門から戸沢一味が声を掛ける。

戸沢 「新選組一番組組長、沖田総司」

振り返る、総司。冷ややかな瞳。

戸沢 「また会ったな」
浪士 「どうした、また逃げ出すか(嘲笑)」


沖田 「いや…もう逃げない、そして…」


金平糖を一粒、静かに優しく口に含む。
表情一転、氷のような冷たい瞳。


沖田 「逃がさない」

 

(こここここの総司はもうーーーー!!!カッコ良すぎて涙が出ます。ミーハー過ぎる感想ですみませんっ!!

 

浪士 「ほざくな」


総司、菊一文字をささげ持つように左手を添える。
金平糖をひと噛み。

突きからの二閃で、浪士二人をあっさりと斬り捨てる。


戸沢 「なるほど、先日とは違うようだ」

振り返る総司。

戸沢 「目が違う、前に見たときよりもずいぶんと冷ややかだ…」

静寂を湛える総司の瞳。


戸沢が抜刀する、二刀の構え。
切っ先を向け、対峙する総司。


山門の外に現れる土方、助太刀に入ろうとする山崎と源さんを制する。


土方 「手出し無用」


沖田総司vs戸沢鷲郎ーーーーキタコレ!!!!!!


殺陣!凄いです!!私の拙い文章では現せません。息をつく暇もないし、瞬きもできないほどの早さ。辻本くんもですが、相手役の戸沢@市瀬秀和さんが刀道四段だそうで、二人ともとにかく凄いのひとこと。戸沢は途中で刀を落とされますが(この落とすタイミングも、絶妙。お互いの呼吸が合ってないとああいう風にはできないと思う…)更にもう一本持ってました…二刀流ならぬ三刀流とは!

結局、総司の袈裟斬りで戸沢絶命。


赤い椿の花が散らばる地面に、絶命して横たわる戸沢鷲郎。
(西谷演出っぽい)

風が吹き、木々が揺れている。


土方 「総司」

沖田 「土方さん…」(振り返る)

土方 「見事だった」


手に持った菊一文字を、静かに見やる総司。


沖田 「さすがは名刀です…」

刀身を懐紙でぬぐい鞘に納めたのち両手でささげ持ち、土方に差し出す。

沖田 「土方さん、これを」


しっかりと、菊一文字を掴む土方。
静かに、雪が舞い降りてくる…。


土方 「雪か…」

見上げる二人。

沖田 「半井先生の屋敷へ戻ります」


一瞬土方と見つめあったのち、一礼し、ささげ持った菊一文字を渡す。
近寄る山崎と源さんに、軽く一礼。

何も言わず、静かに去っていく総司…。
その頬に一筋の涙がこぼれている…がそれは溶けた雪のようでもある。
表情はどこまでも透きとおり、そして儚い。


ナレーション
「新選組一番組組長、沖田総司。この日は、彼が剣を振るい人を斬った最後の日となった。沖田総司が最後に使った刀、菊一文字はその後ある神社に奉納されたと言う。その神社の名は誰にも明かされることはなかった…。」

 

 


…もう…なんというか、泣きました。何度観ても泣くよここは…。

戸沢を斬ったあと、たたずむその姿は細く、風に揺れる木々の中に消えてしまいそうに見えました…。
そして、半井先生のところに戻ります、と静かに言った総司のあの顔。
達観し俗世を離れたような清らかな顔で…、ああ、もうこれで総司は完全に一線を退いたのだと、もう二度と剣を振るうことはないのだと思い知らされます…。

 

実はNHKの公式掲示板にも放送後すぐに書き込みしたんですが、この血風録の沖田総司は、辻本祐樹という役者にしか出来ないのではないかなぁ、と。

容姿・声・表現、すべて沖田総司のイメージそのままで、しかも殺陣を完璧にこなす。
他に思いつく人がいないです。私が知らないだけかも知れないけど。
これまで定番とされていた、死を恐れていない達観した沖田総司ではなく、辻本くんは本当にその時代を生きた普通の青年としての沖田総司の心の機微を見事に演じていました。そして剣の達人であった総司を、言葉でなく身体で、鍛錬に鍛錬を重ねた素晴らしい殺陣で表現していました。

そこにいるのは、もう沖田総司そのものでしかないように思えて…。

 

 

はぁ~~長くなっちゃった。

この回って何度リピートするか分かんないよ、これからも!

次回、いよいよ最終回。
予告で、山崎・源さん・原田・永倉・斎藤の順に隊服姿で戦うシーンのストップモーションが!!(涙)
そして撃たれる近藤。
例のあの洋装姿で斬りこんでいく馬上の土方。

エンドロールで流れる吉田拓郎の「慕情」

 

もう、泣いてまうやろーーーーーーーーっ!!!(号泣)


新選組血風録 第11回 『菊一文字』 前半感想

2011-06-16 | TV・ドラマ・映画・本
大変更新が遅くなりました。
読んで下さってる方、ありがとうございます。
先にアメブロにほぼ同じのをアップしたので、検索で来られた方は「またこいつかw」と笑ってスルーしてやって下さい~
今回の話はもう…なんというか終わったあとも放心状態…涙腺崩壊。
辻本総司集大成の回でした!!ぴかぴか(新しい)
第11回あらすじ
愛用の刀を研ぎに出した沖田(辻本祐樹)は菊一文字と呼ばれる名刀を借り受ける。その帰り道、新選組隊士を付け狙う浪士から襲撃されるが、沖田は菊一文字を傷つけたくない一心でその場から逃げ出した。逃走の途中、沖田は医者の娘・お悠(寺島咲)と再会する。苦しそうな沖田を見てお悠はゆっくりと療養するように説得するが、沖田は先のない命だからと断った。沖田が剣を抜かず敵に背を向けたことが気がかりな土方(永井大)は、木刀ではなく真剣で勝負しようと沖田をけしかける。土方の気迫に押された沖田はついに菊一文字を抜くが、あっけなく土方の一撃で沖田の菊一文字は払い落とされてしまった。もはや沖田には真剣を操る体力も気力もなく、そのことを認めた沖田は土方の命に従ってお悠の家で療養することになる。その後も新選組隊士を標的にした浪士たちの襲撃は続き、新選組と懇意にするお悠がその犠牲となってしまう。自分が襲われたときに逃げずに戦っていればお悠は殺されずに済んだはず…と後悔に苛(さいな)まれる沖田は新選組の隊服を身にまとい、たった一人で京の町に飛び出す。そんな沖田の前に浪士たちが現れた・・・。

■ファーストコンタクト

戸沢鷲郎一味との最初の遭遇シーン、不意に物陰から襲い掛かった人影をひょいと瞬時に避ける総司にすでにドキドキ…目がハート

すばやいわ~~いいわ~~。この俊敏さが辻本沖田の魅力のひとつ。
もうねーあますところなく今回は全編、辻本沖田の魅力全開ですハート達(複数ハート)
で、一触即発の雰囲気なのですが、預かり物の「菊一文字則宗」を使うのをためらい、逃げてしまう総司…。 (戸沢鷲郎の構えがすごく邪気を帯びてていい!ってか、かなり「ワル」)


■逃げた先には…

お悠さんが再登場。6話で切ない恋心をお互い抱いたまま、近藤さんの「勇み足」(笑)によって、会えなくなってしまった二人…。
いやー本当にこの二人のシーンは毎回初々しいです。お悠さん@寺島咲ちゃんが今時珍しい、たおやかな日本女性だということもあるけど、何より辻本総司のあの「純白」っぷりはもう…反則。 観ているこちらが「心が汚れててすみませんあせあせ(飛び散る汗)」と謝りたくなるほど透明感あふれる二人です。

「甘いもん食べると、元気になります」

と微笑んで金平糖を差し出すお悠ちゃん(涙)
うわーーーーーーんかわいいよ~~けなげだよ~~~!
この金平糖が…のちに…。


■逃げました。私が

対峙して、沖田に先の一件の事情を訊く土方

土方 「で、どうした、斬り捨てたかそれとも逃がしたか」
沖田 「逃げました。私が」(微笑む)
土方 「…総司、たわ言はよせ」
沖田 「いいえ、まことの話です」

ここでまた更に笑みを浮かべ、菊一文字を差し出す総司。
(この笑顔がまた…いいんだ~。なんでこんな無邪気な顔で笑うのよ…。土方さんの前だと特にこの笑顔が多いよね♪)

土方 「総司も律儀ものだな。武士に貸した以上、いつ斬りあって折れるか、刃こぼれするか。むしろどれぐらい斬れるか試してやれば良かったのに」
沖田 「それが…この姿を見ていると、とても血を吸わせられないような、そういう気がしましてね」


ほぼ原作どおりの台詞。ただし、逃げた本当の理由は別のところにあるのが、後に分かります…。


■刀を並べて(笑)

このシーンもほぼ原作のまま、台詞もほとんど変えていないみたいでした。
何か「男の子」っぽくて好きなんで、あって嬉しかったなぁ。
沖田の菊一文字則宗の横に並べられた、土方の和泉守兼定。
そしてあとから入ってきた近藤に

「そうだ、近藤先生もぜひ虎徹をここへ」

と、無邪気に言う総司。
総司には甘い、近藤さん@宅間孝行さんのちょっと相好を崩しかけたような困った顔がまたいい(笑)


「七百年ですよ」


と、菊一文字を前に、感慨深げに言う総司。
そのように長く生きながらえてきた名刀が今、(余命短い)自分の手の中にある…。
少し上気した顔で言いながら、ふっと表情を曇らせる総司。

一瞬総司の表情が崩れたのを見逃さず

「どうした、総司」

と尋ねる土方さんの心配げな表情、口調がまた良かった~!
心から総司のことを気にかけている感じが伝わってきました。
この回、総じて抑え目の演技がすごく光っている永井大さんです。


■一人、菊一文字を振るう総司

一人、道場で太刀を振るう総司。太刀筋速すぎて見えないです…マジで。
何度観てもすごい立ち回り、どんだけ猛稽古したんだ、これたらーっ(汗)
表情は堅く、何かをふっきろうとするように、黙々と剣をふるう…。
刀を納める前に柄をこぶしでとん!って叩くんだけど、なんかこういう細かい仕草が血風録テイストだ~。
(なんで叩くのかは知らないですが。←ググレ)
そのあとばったりと倒れる総司!もうなんか辛すぎ…。いいから寝てなさい!とオバちゃんは言いたくなる(涙)
でも、お悠ちゃんからもらった金平糖パワーで少しパワー回復。


■お悠ちゃんの涙

半井玄節先生の家の門を入ろうか入るまいか、すんごい挙動不審な総司(笑)カワイイナ~ハート達(複数ハート)

そこへ、お悠ちゃんが登場。
このあいだの金平糖のお礼に、何か欲しい物などありませんか?とお悠に尋ねる。

総司 「そうですね…櫛とか簪とか。女の人が何を欲しいのか私にはまるで分からなくて…(照れ)」←カワエエ!揺れるハート
お悠 「沖田様、ほんならお願いがございます」
お悠 「父の言うとおり身体を休めて、薬をかかさんと飲んで下さい」
沖田 「お悠さん…」
お悠 「欲しい物などありません、沖田様のご病気がすっかり良うなる事がうちの望みでございます」

沖田 「私は…もうじき死にます」
お悠 「そんなら、死なんといて下さい」
沖田 「そんな無茶な…」

振り返ったお悠の目からみるみるうちに涙が。

お悠 「沖田様はものすごく強いお侍さんと聞いています。労咳なんぞに負けんといてください」

ほろほろと涙をこぼしながら、静かに、強い口調で願うお悠ちゃん…。
そうだよーーーーー!!!死ぬなよーーーー総司!!労咳なんかで死んだらいかんーーー泣き顔
お悠ちゃんとまったく同じ気持ちでTVTV前大きく頷く!(誰?)

もう…なんか、けなげすぎるんですけど…お悠ちゃん(ノ◇≦。)
その涙を見て、なんとも言えない切ない目をしたあと、一礼して去る総司。
(ここ、総司の目だけ、どアップなんですが…目だけではっきり分かる表情の変化が…スゲー)

薬をとりにきたお美代@前田亜紀さんにも涙を見られて恥じるお悠ちゃん

「あのお方が、あのきれいな目ぇで微笑んでくれたら、それだけで…(ええんです。)」
「でも、そないに考えると情けのうなって、みじめになって…」

うわーーーー!よっく分かるよその気持ち(涙)
(辻本総司に)恋する女子は皆そうなるんや…うん。(だから誰?)


■近藤「菊一文字がお前のところに来たがったんだ」

菊一文字は結局、近藤先生が総司のために買ってくれました。

これ原作では、総司のことを気に入って貸した刀屋さんが「買う、いくらだ」と訊く土方に向かって「無粋だ」みたいなことを言うやりとりがあるのですが、まぁそういうの入れたら尺が足りないわなぁ…ちょっと好きだったんだけど(笑)

この言葉と、菊一文字、そしてお悠の言葉が蘇り、表情を曇らせる総司。
おびえているようなその表情ののち、自分を叱咤するように頬を叩き、厳しい顔で稽古場へ。


■お待ちかねexclamation ×2稽古場シーンです。

突然現れた沖田に、とまどう隊士達。

永倉 「総司、具合はいいのか」
斎藤 「そうですよ。また痩せたような…」キャー!サイトーサーン目がハート

沖田 「(苦笑い)変わらないよ。斉藤君、やろう」

と、いつもの微笑みで竹刀を取る沖田…って、怒ってる!怒ってるよここの総司ーーー!!

最初観たときは気づかなかったけど、竹刀を取りにいく足取りから、くるくるって回す回し方、構えもなくそのまま斎藤に打ち込んでくるあたり、むっちゃ怒ってる…こわ。


で、沖田vs斎藤キタコレーーーーーー!!!!!ぴかぴか(新しい)

えっと、ここすんごくカッコいいです!もう何度見ても見飽きないっす!!(大興奮)

願わくばもちょっとカメラ映画引いて~~~って思ってたら、なんと斎藤さんの中の人尾関伸嗣さんのブログにこのシーンの細かい解説が載ってたーー!!(笑)

尾関伸嗣オフィシャルブログ 「役者★革命」現場と回答

やっぱ引いたカメラワークもあったそうで。見たいな~それ…。
DVD発売されたら特典映像で入ってないかな?(買います!w)

あっ…しまった脱線。

斎藤 「参りました」
沖田 「ん」←「うん」なんだけど、言い方がこんな感じでカワエエ!ハート達(複数ハート)

次はvs永倉!!
これまたカッコええーーーーо(ж>▽<)y ☆
もうなんか…すごいよ皆!!!
やっぱ、この稽古シーンはときめきます…。
最初にこの辻本沖田にハマったのも1話のvs永倉との稽古シーンだったし(笑)

その永倉@阿部亮平さんとの打ち合いを見ながら


斎藤 「何かあったんですかね」
土方 「ん?」
斎藤 「笑ってはいるけど、ああしてしゃにむに稽古している時は、沖田さんの機嫌が悪い時です」 

斎藤さーーーーん揺れるハートさすがです~~~!
こうやって、しっかり人のことを見てる斉藤さんが好き。

ところで総司は何に対して腹を立ててるんでしょうかね…やっぱり、自分に対してですよね…(涙)
せっかく自分のもとに来た菊一文字に見合うだけの心の強さがもうない自分に。
病に負けるなと叱咤してくれたお悠に応えることの出来ない自分に。
更にそれが分かっていながらも、それらに魅せられていく自分に。
(あと、これはうがちすぎかもしれないけど、稽古場に入った時の皆の反応(病人扱い)も、多少気に入らなかったと思う…心配してくれてる気持ちは十分分かった上でね。で、そんな自分にまた腹が立つ、と勝手な妄想。)


■監察の山崎さん、今日もいい仕事していますw

土方 「半井玄節の娘と、総司が?」
山崎 「はぁ、どうもまぁお互い想いあってる様子で」
土方 「魅せられたのは菊一文字だけではなかったか…。そのようなこと、どうやって探りあてた?」
山崎 「あ…それは…」

目が泳ぐ泳ぐ~~~~!なんかむちゃくちゃ可愛いんですけど!!
山崎さんて、土方さんにはあまりうそはつけないようで(笑)

土方 「どうした」
山崎 「申し訳ありませんが…」
土方 「言えぬか」
山崎 「…(黙ってお辞儀)」

まぁ、お美代さんからの情報なんでしょうが…これって単に山崎さんが様子を見に行ってくれてるってことでいいのかな?土方さんには言わないで。いいね~~山崎さん。
ってか、またしてもこの時の山崎さんが無駄に色っぽ…もういいですね(笑)


■半井玄節先生との計画

お悠が望むのであれば、沖田と添わせることもやぶさかでないと言う半井玄節。ただ、お悠は親を二人とも労咳で亡くしているため同じ思いをさせるのはしのびない、その言葉に

土方 「ならば総司…沖田の身を先生に預けるというのはどうだ。」

一旦、総司の身を預け、労咳をきれいに治す。その間夫婦の契りは結ばずとも真似事くらいはできるだろう。
それだけでも今の二人にとっては幸せなことだ、という土方。
お美代さんとのことがあって、土方なりの優しさを垣間見せるようになったのですね。
玄節先生にも「何か心に思うことがございましたか」と問われ

土方 「何もない。ただ沖田は、新選組にはなくてはならない男。その病を治して欲しいだけだ」
玄節 「一朝一夕には参りませんぞ。何より、御本人にその気がないと…」

うなずく土方…優しさの中に苦渋をにじませる表情です。


■土方vs沖田

月夜の稽古場、座して一人抜き身の菊一文字に語りかける総司。

「お前は生き続ける…生まれたままの美しい姿で。私が死んだあとも」

静謐なその空間に、入ってくる土方。
動揺を隠し普通にふるまう総司に、玄節の屋敷での療養を命じる。


沖田 「何を言いだすかと思ったら…。お断りしますよ」
土方 「いや、許さん」
沖田 「…とにかく…嫌だと言ったら嫌です」
(ここの決意を秘めた顔がいい!顔つきががらっと変わってます)
沖田 「失礼します」


土方の横を通りすぎようとしたその時、土方が総司の腹に手刀一撃。
不意をつかれうずくまる総司。


沖田 「何をするんですか!」
土方 「何もしていない。歩くのがへたになったんじゃないのか」
沖田 「…何だと!」
(悔しさと怒りををむき出しにした表情…。「らしく」ない虚勢を張った言葉…。総司のアイデンティテイ崩壊し始めてます…。)

土方 「総司…久しぶりに稽古でもするか」

すらりと、兼定を抜く土方。

土方 「勝負だ。総司」

この時の土方さんの顔が怖いです…。緊迫した空気が流れ、前に出る土方、後ずさる総司。
真剣勝負…。

土方 「その菊一文字で俺を斬ってみろ。そうすれば、好きなようにさせてやる」
沖田 「どうやら…本気のようだ」

菊一文字を抜く沖田

沖田 「死にますよ、土方さん。いいんですね」
土方 「…剣よりも、口のほうが達者になったか…総司」

長い間、張り詰めた空気。

気合いの掛け声とともに、総司が先に踏み込む!
(ここで、もう総司は負けると思いました…。1話の屯所での稽古シーンの永倉とまさに同じ。総司が声を上げて斬りかかるのは通常では考えられない。「気負いのない者が勝つ」とあの時山南さんが言ったけど、まさに総司は全身に気負いが見られた。踏み込みの時の身体も引けているし…。というかこれ演技で出来てるのがすごい…)

※後日、NHKさんのスタッフブログにここの殺陣のことが詳しく載ってました。

http://www.nhk.or.jp/drama-blog/1090/

ここを読んで、私の感想は全くの的外れだったことが分かりました…すみませんでした(涙)
あんまり思い込みで書かないように気をつけます…。


突きをあえなく払われ、手を離れる菊一文字…。

総司 「負けました…」

見たこともない、総司の表情…。
何かもう、この辺ほんと観ていられない(涙)


一旦アップします、後半は涙無くしては見れません…たらーっ(汗)

新選組血風録 第10回 『油小路の決闘』 後半

2011-06-09 | TV・ドラマ・映画・本


うう…思いのあまり、2つに分けちゃったよ…。
でも、後半ってあまりにも凄い展開で、観直してたらまた泣いたりして、うまく書けません…(涙)

 
■近藤vs伊藤

狐と狸の化かしあい、ではないけど、表面上は穏やかに酒を酌み交わす二人。
ここで、近藤が伊藤の膳から酒を注ぎ、自分で呑むのですが…
「ホラ、毒なんか盛ってないから安心しな」っていう、毒見アピールだったのね。
色んな人のブログで書いてたけど。
全然、気づきませんでした…何ぼーーっと観てんだよ、ワタシ。
ってか、こういうの多いんです、このドラマ。
台詞で説明されない細かいシーンがたくさんあって、何度観ても面白い。
近年の、何でもセリフで説明しちゃう脚本(何とは言わない)とは大違いっす。


■斎藤vs伊藤

帰り道の甲子太郎の前を横切る、筵の乗った大八車を牽いたほっかむり姿の町人…刺客の定番(笑)
町人は山崎烝、筵の下には斎藤一。
原作と違い、いつも町人に紛れ込んでいる監察の山崎と、御陵衛士から出戻ってきたばかりで大事な役にはつけないだろうと思われるはずの斎藤が、刺客を任されてます。
(酒席の間、新選組の屯所に動きがないか見張られていたため)

謡曲竹生島を謡いながら(鶴見辰吾さん素敵です~!)ふらふらと(いう見せかけ)歩いてくる甲子太郎。
この謡曲が近藤を狙う篠原泰之進と平助(自ら志願した)への、襲撃開始の合図。
二人が部屋に入るとそこはもぬけの空、近藤はさっさとにじり口から外に逃げたあと。
(戸は閉めていこうよ~~近藤さん)

月明かりの下、歩く甲子太郎を大八車が襲い、筵の下から斎藤さんがーー!!!
甲子太郎を襲う、山崎さんの槍!!苦戦する山崎を即座に助太刀に入る斎藤。
斎藤一vs伊藤甲子太郎! すげー!!
やーーっと斎藤さんの殺陣が見られました!!この10回まで、彼の殺陣らしい殺陣はなかったもん(涙)
カッコ良かった~~~~!
総司のような華麗さはないけど、確実な鋭い剣さばき。
個人的には、斎藤が振り返りざま刀の柄頭で甲子太郎の背中(肩口?)を、激しく突くところが好きでした。なんか、動き全てが攻撃って感じで印象に残った~。

「やったか」

と、クールに言い放ち、そのあと刀を振って鞘に戻す斎藤もツボ。


■そして…油小路へ

油小路の辻に捨ておかれ、囮となった伊藤甲子太郎の亡骸(涙)
これ「新選組!」の時も思ったけど、すんごく残酷よね…。
原作の中で

「死体は信じられぬほど薄く平べったくみえ、その真上に、まるい月があった」

って書かれてるんだけど、まさにその通りの映像…甲子太郎さんぺったんこです(涙) 
月はそこには映ってないけど、それまでも何回も印象的にさしはさまれてた。

伊藤の亡骸に駆け寄る御陵衛士、それを四方から取り囲む新選組。総勢40名(原作より)。

「死体は捨てろ!斬り込め!」

と言う篠原泰之進の声を合図に、一気に戦闘モードへ。
もうここからは怒涛の勢いで、目まぐるしい斬り合い。
原田の見事な槍さばきも健在。早くて見えないーーーー!!

そして裏路地へと突入した平助の、雄たけびをあげながら次々に敵を斬っていく鬼神のような戦いぶりに本気で鳥肌が立ちました…。
まさしく夜叉の顔。
そんな平助を背後から呼び止める斎藤。

斎藤 「平助!俺と勝負だ」
平助 「相手にとって不足なし!」

全身全霊をかけて斬りかかってくる平助に対し、切り結びながら斎藤は平助に逃走を促す。

「平助、俺の横を駆けろ」
「お前の言う信念が、この御陵衛士のどこにある!」
「逃げろ、早く逃げろ」

…切ない(涙)どうしても最後まで平助を逃がそうとするのね、斎藤さん…。
抑えた声だけに、一層必死さが伝わる…。
そんな斎藤の言葉に、一瞬表情が揺らぐがなおも

「斎藤!俺を愚弄する気かーーー!!」

と、更に斬り込んでいく平助(涙)

平助 「刀を抜いたら、死を賭して戦うのが男」
斎藤 「命を無駄にするな!藤堂平助!」
平助 「貴様、そんなに命が惜しいのかーーー!!」

命がけの平助に対し、友を思うあまりただ防戦一方の斎藤。

ダメだ…斎藤にはこの平助は斬れないよ…と思った瞬間、土方の刃が二人の刃をさえぎり…

土方と平助の一騎打ちは、何かもう見ているのが辛かった…。
ものすごい迫力で圧倒された。
そしてそれをただただ見守るしかない、斎藤の瞳。
なんて哀しい目をするんだろう…。

土方の最後の一太刀を浴びた平助の顔…何かあっけにとられたような、不思議な悲しみの表情でした。
藤堂平助@田上晃吉さん、本当に素晴らしかったです。


…うーむ…これ書くために、観なおしてたんだけど…後半あんまり繰り返して観るの辛い(涙)
かなり堪えます…1話からずっと観てるから、思い入れがかなりある。
全12話だから短いとは思うけど、もうしっかりと心の中にそれぞれの隊士が生きているんですね。


藤堂平助に合掌。

で、次回は「菊一文字」ですよ~。
予告観ただけでもう辛くてダメです~ワタシ…。
久々に総司の殺陣が見られそうなのは嬉しいけど(涙)


新選組血風録 第10回 『油小路の決闘』 前半

2011-06-07 | TV・ドラマ・映画・本


来ましたよーついに、油小路ですよーーーー!!
前回の「謀略の嵐」で思いっきり伏線を張りまくり、いやがおうでも期待の高まった今回。

とりあえず、あらすじです。
「お美代(前田亜季)は父が殺され丹藤が焼けてしまったのは、自分が土方(永井大) に協力して御陵衛士の伊東(鶴見辰吾)の動静を探っていたせいだと知って衝撃を受ける。土方は鴻池(近藤正臣)の屋敷にかくまわれ養生するお美代を毎日訪ねるが、悲嘆に暮れるお美代は二度と会いたくないと土方を拒絶した。伊東は薩長に近づくため、龍馬暗殺を新選組が行ったように見せかけて倒幕派の怒りを焚(た)きつけ、さらに近藤(宅間孝行)を暗殺しその首を手土産にしようと考える。近藤の命を受けて密偵として御陵衛士に潜入した斎藤(尾関伸嗣)は、藤堂(田上晃吉)を新選組に連れ戻そうと説得するが、藤堂の決意は固く、斎藤は単身新選組に戻るしかなかった。近藤暗殺の計略を知った土方は逆に伊東を暗殺する計画を立て、近藤が伊東を招いての酒席を催すことにする。双方が互いに斬り込む機会を窺(うかが)いながらも、近藤と伊東二人だけの酒席は何事も起こらずに終わった。しかし、ここからが土方の謀略の始まりであり、斎藤にとっては親友・藤堂と剣を交える哀しい闘いの始まりであった・・・。」
NHK公式サイトより)


とりあえず、普通に文にすると長いんで(笑)思いつくまま列挙(鶏アタマなのでお許しを…)。
時系列無視です(笑)

■傷心のお美代さんvs土方。

1話からずーっと観てますが、正直お美代さんがここまで激動の人生を歩むことになろうとは夢にも思ってなかったです。

「俺のせいだ」

と詫びる土方を見るあの目!!!いっぱいの涙を決してこぼさず、溜め込んでいる冷たい暗い瞳。
ものすごい絶望感と哀しさを感じました。

でね、土方さんあまりにも情けなさすぎ…。

この序盤から中盤あたりまで、土方の懺悔モードが続くわけだけど…正直言うと少し長く感じました。
途中、原田が龍馬暗殺の嫌疑をかけられたり、土佐っぽの襲撃にあったり、御陵衛士の謀議があったり、斎藤さんは必死で平助を連れ帰ろうとしてたり…

…土方さん!!あんたそんなことしてる場合じゃないーー!!

ともう、歯がゆくてたまらない気持ちでしたよ。
まぁ…脚本・演出家の狙い通り?(涙)
それだけ土方@永井さんの弱気な表情が真に迫ってたということか。
最初の頃ってあんな顔よくしてたもんな…。
前回までの鬼の副長がすごく良かっただけに尚更…、また1話あたりに戻っちゃったのかよ!と。
お美代さんでなくとも愛想をつかすレベル(まぁ、でもあれは土方のためを思っての言葉か…)

しかも、なぜかまた桂さんが来てるし…なぜ桂さんに説教されにゃ~いかんのだ。

前回桂 「また会うこともあるだろう」
今回桂 「もう会うことはないだろう」

いや…その…会うこと自体がありえないだろう、と思わずつっこみそうになりました。
まぁでも、こういうオリジナルな部分があってこそ、ドラマだよね!
史実だって、書いてあること全部本当とは限らないしね。
このくらいの創作エピは可愛いもんだ…某大きな河に比べれば(あっ)

ていうか桂さん…ヒマなの?(涙)


■原田さん本当にごめんなさい!!

前回ワタシは非常に失礼なことを申してしまいました…「原田さんが棒読み」だと。
大変申し訳ありませんでした!今回の原田さんは最高でした。

「坂本龍馬は我らが敵、だが、身に覚えのない事を言われるのは不本意だ。」

と、近藤から龍馬暗殺の実行犯を疑われているということを告げられ、反論するあの口調。
(このときの「あいわかった」と一言だけいう局長も好きでした)

こんなに大変な時にどこにいるか分からない土方にいらだちながら
「一番組をかき集めろ!」
(と、聴こえたけど違うかも。総司がいないから一番組まで指揮するのかと思ったり)
と荒々しく出動する姿。

あと、槍の殺陣!
これはですね~2話か3話(1話だったか?)で初めて見たときに、衝撃受けたんですよ。
槍の殺陣ってあんまり見たことなくって。
とにかく早い!そして美しい。
いつか原田さんのおいしい殺陣シーンがあるはず!って思ってたんだけどそれが今回だった!
棒読みとか言ってすみませんでした…動きが入るとものすごく光る役者さん(武智健二さん)でした。
そうそう、原田さんて稽古の時の掛け声もすんごく良かったんだっけ(真っ向!とかね)
ちなみに1話で初登場以来、ウチのダンナは彼が出るたびに

「あ、遠山景織子だ。」

って言います…(似てるよね?)


■沖田くんにもがっかりされる土方さん

床に臥していたのでしょうか…
着流しに丹前姿で土方のいる部屋に現れた総司…鬢のほつれ、痩せた、透き通るような白い顔…。

…辛い(ノ_-。)

辛すぎます、そんな姿で一体何をしに…
あ、土方さんを心配して来たんですね…自分がそんな状態なのに、なお。 
鬼がいないので、隊は大混乱ですよ~みたいに普段どおりの口調で話を向ける総司に、苦渋の顔で詫びる土方さん。

土方 「すまぬな」
沖田 「何が」
土方 「…」
沖田 「…やはり来るべきではなかったかな」
土方 「…」
沖田 「土方さんの口から、すまぬ、だなんて…一番聞きたくない言葉ですよ…」
土方 「…」
沖田 「何を詫びているんですか、詫びたら…済むことなんですか」
土方 「なぁ総司……いや…なんでもない」
沖田 「…とにかく、みんな待ってます、鬼の副長の戻ってくることを」

ここの最後の総司の表情がものすごく切ないんよ。
ほんの少し笑おうとして、涙があふれそうになったかと思うと、ちょっとうつむいて。
一瞬ののちに顔をあげると、もう毅然とした表情になってて。
一体どれだけの表情がこの短いシーンで見られたか。

やっぱ好きです、辻本総司ーーーーー!!!


■平助と斎藤の決別

伊藤甲子太郎に心酔しきっている平助の信念を、どうしても変えられない斎藤一。
互いの顔がぶつかりそうな距離で、小声で激しく言い争います。
「俺には、新選組にあったものがどうしてもこの御陵衛士には見えない!」
と、必死に平助に訴えかける斎藤。
「袂を分かつ時とは、このようなものなのだな」
と襟を直し、背を向ける平助(ここの平助オトコマエでした~)
その背中を見て、全てを悟り、友を残して一人で新選組に戻る決意をする斎藤。
この時の斎藤の目がとても辛そうで、印象的でした。
にしても、平助…融通きかんやっちゃなぁ…(涙)


■で、ひさびさの黒沖田

出戻り(「手ぶらでか。」by近藤局長)斎藤さんの話を聞くため、屯所の小部屋に集まっている、近藤局長と原田・永倉・源さん。

そこに沖田登場。

沖田 「やっぱりね」
(ちなみに『長州の間者』の時もこの「やっぱりね」があったと思うんですが…コレイイヨナ~)
沖田 「近藤先生の命で、密偵を勤めていたんでしょう?」
永倉 「しかしなぜそのような危ない真似を」
沖田 「平助でしょう?…平助を連れ戻すよう、近藤先生に言われていたんだ」
源さん 「では、平助は…」
首をふる斎藤
近藤 「もういい。斎藤、手間をかけたな」
微笑む沖田
沖田 「これで平助は敵だ。皆、情けはかけないほうがいいですよ。…死にたくなければね」

ぶれないなぁ…総司。
自分とは全く違う信念を持った平助を、敵として認め、ある意味尊重する言葉かも。
とにかく、ここの「死にたくなければね」にはゾクっとしました。

伊藤甲子太郎の狙いが、近藤の首をとることだと知った一同の前に

沖田「策なら、こちらにもありますよ」

ジャーーーン!復活!!鬼の土方登場!!
お美代にそしられ、桂に軽蔑され、総司に失望され、とどめに近藤から激を入れられた(?)ヘタれの土方さんはもういません!

土方 「策を伝える」

…かっ、かっこええやないかい!!!

(続く)←続くんだw