5月23日は沼津交響楽団の第25回定期演奏会でした。
以前にもお知らせしたかと思いますが、曲目は
ドヴォルジャーク/チェロ協奏曲
シベリウス/交響曲第2番ニ長調
今回は両方とも2ndでの出演。2nd以下のみだったのは大学2年の時以来、実に1x年ぶり。その代わり今回は、日本を代表するトランペット奏者の一人、神代修先生に1stに乗っていただくという、とんでもなく貴重な経験をさせていただきました。
ゲネプロは少し早めに到着、誰もいないうちにホールの響を確認しながら音だし。
やがてメンバが揃ってゲネプロ開始。ついついやり過ぎてしまうけど2ndは1stに合わせるのが仕事だという当たり前のことを考えていたら、自然と押さえた演奏に。シベリウスの4楽章コーダなんて、自分が1stだったらついやり過ぎてしまうんだろうなあと。
そしていよいよ本番。まずは世界的チェロ奏者、林峰男先生をお迎えしてドヴォルジャークのチェロ協奏曲。長い序奏のあといよいよチェロのソロが始まると、チェロの馥郁とした響きがホール中に満ちあふれる。それに食らいついていくオーケストラ、管楽器のソロ。トランペットは一部のオブリガード以外はほぼ休みなのでじっくりとチェロの音を、聴きすぎてしまうと落ちてしまうのでほどほどに。
トランペットにとっての最大の鬼門、第3楽章コーダ手前のミュートコラールもしっかりと決まり、ちょっと心配だったティンパニ初心者のソロも最高の演奏を見せ、その後ホールが極限のピアニッシモからクレッシェンドし、コーダへと突入。
じっくりと協奏曲を堪能できる演奏だったと思います。
チェロアンコールはバッハの無伴奏チェロ組曲から「サラバンド」。チェロ1本でこんなに聴かせることが出来るなんて! と改めて感嘆しきり。
後半はシベリウス。練習の時からシベリウス独特の響きと書法に途惑っていたオケも、ここに来てしっかりシベリウスの音になっていました。随所にある金管のコラールも神代先生の音を支えていくような豊かな響きが実現できたのではないかと思いました。第3楽章中間のあの[4+3+3]突入もばっちり。
そして4楽章、コーダに向かうゆっくりとした歩みのクレッシェンドからトロンボーンの咆哮、そしてコーダ。いわゆる本番テンポによっていつもより遅くなったコーダのコラール。最後の和音。万雷の拍手。
アンコールはグリーグの「ノルウェー舞曲第2番」。金管奏者にはPJBEのロリポップでおなじみだけどオケ版は初めて。
あとは本番の録音が楽しみです。
本番後の楽しみは打ち上げ、いろいろな話をし、そこそこにして帰宅。
今回はなんといっても神代先生に金管をレッスンしていただき、なおかつ一緒に乗っていただいたことでいろいろなものを得ることが出来たような気がします。いい年をして1stが頑張りすぎてはならず、かつ説得力を持って金管をリードしていかなければならない。先生が何も言わなかったのに、シベリウスのコラールがきれいに決まったことが、その証明じゃないかと。
あとはまあ、アマチュアとしては練習を積み重ねてこその本番だというのもあって、出来ればあと何回か一緒に練習できたら良かったなというのはありますが、お忙しい先生にそれを望むのは、無理な話。
その分、今後は自分が頑張っていきたいと思いました。
ちょうど前回のボエーム以降、自分が望む演奏が出来ていないと痛感していた頃で、でもレッスンの伝手がなく、仕方なく自分でめぼしい基本的な教本を買って、少しずつ独学で進めていこうと思っていたところだったのですが、今回の件で今後神代先生にレッスンをお願いできることになり、もう一度しっかり足元から固めていくことが出来るかと期待しています。最後のレッスンは、もう6年近く前のことになります。その頃から自分の中で勝手に変わってしまったところがたくさんあるでしょうし。
なかなか日頃の練習が出来ない環境だけど、少しずつでもより思った演奏が出来るようになっていきたいですね。
以前にもお知らせしたかと思いますが、曲目は
ドヴォルジャーク/チェロ協奏曲
シベリウス/交響曲第2番ニ長調
今回は両方とも2ndでの出演。2nd以下のみだったのは大学2年の時以来、実に1x年ぶり。その代わり今回は、日本を代表するトランペット奏者の一人、神代修先生に1stに乗っていただくという、とんでもなく貴重な経験をさせていただきました。
ゲネプロは少し早めに到着、誰もいないうちにホールの響を確認しながら音だし。
やがてメンバが揃ってゲネプロ開始。ついついやり過ぎてしまうけど2ndは1stに合わせるのが仕事だという当たり前のことを考えていたら、自然と押さえた演奏に。シベリウスの4楽章コーダなんて、自分が1stだったらついやり過ぎてしまうんだろうなあと。
そしていよいよ本番。まずは世界的チェロ奏者、林峰男先生をお迎えしてドヴォルジャークのチェロ協奏曲。長い序奏のあといよいよチェロのソロが始まると、チェロの馥郁とした響きがホール中に満ちあふれる。それに食らいついていくオーケストラ、管楽器のソロ。トランペットは一部のオブリガード以外はほぼ休みなのでじっくりとチェロの音を、聴きすぎてしまうと落ちてしまうのでほどほどに。
トランペットにとっての最大の鬼門、第3楽章コーダ手前のミュートコラールもしっかりと決まり、ちょっと心配だったティンパニ初心者のソロも最高の演奏を見せ、その後ホールが極限のピアニッシモからクレッシェンドし、コーダへと突入。
じっくりと協奏曲を堪能できる演奏だったと思います。
チェロアンコールはバッハの無伴奏チェロ組曲から「サラバンド」。チェロ1本でこんなに聴かせることが出来るなんて! と改めて感嘆しきり。
後半はシベリウス。練習の時からシベリウス独特の響きと書法に途惑っていたオケも、ここに来てしっかりシベリウスの音になっていました。随所にある金管のコラールも神代先生の音を支えていくような豊かな響きが実現できたのではないかと思いました。第3楽章中間のあの[4+3+3]突入もばっちり。
そして4楽章、コーダに向かうゆっくりとした歩みのクレッシェンドからトロンボーンの咆哮、そしてコーダ。いわゆる本番テンポによっていつもより遅くなったコーダのコラール。最後の和音。万雷の拍手。
アンコールはグリーグの「ノルウェー舞曲第2番」。金管奏者にはPJBEのロリポップでおなじみだけどオケ版は初めて。
あとは本番の録音が楽しみです。
本番後の楽しみは打ち上げ、いろいろな話をし、そこそこにして帰宅。
今回はなんといっても神代先生に金管をレッスンしていただき、なおかつ一緒に乗っていただいたことでいろいろなものを得ることが出来たような気がします。いい年をして1stが頑張りすぎてはならず、かつ説得力を持って金管をリードしていかなければならない。先生が何も言わなかったのに、シベリウスのコラールがきれいに決まったことが、その証明じゃないかと。
あとはまあ、アマチュアとしては練習を積み重ねてこその本番だというのもあって、出来ればあと何回か一緒に練習できたら良かったなというのはありますが、お忙しい先生にそれを望むのは、無理な話。
その分、今後は自分が頑張っていきたいと思いました。
ちょうど前回のボエーム以降、自分が望む演奏が出来ていないと痛感していた頃で、でもレッスンの伝手がなく、仕方なく自分でめぼしい基本的な教本を買って、少しずつ独学で進めていこうと思っていたところだったのですが、今回の件で今後神代先生にレッスンをお願いできることになり、もう一度しっかり足元から固めていくことが出来るかと期待しています。最後のレッスンは、もう6年近く前のことになります。その頃から自分の中で勝手に変わってしまったところがたくさんあるでしょうし。
なかなか日頃の練習が出来ない環境だけど、少しずつでもより思った演奏が出来るようになっていきたいですね。