2011年5月28日はうちのオケの定期演奏会でした。指揮は横島勝人先生、ピアノ独奏海瀬京子さん。曲目は、
ベートーヴェン/レオノーレ序曲第3番
モーツァルト/ピアノ協奏曲第17番
シューマン/交響曲第3番「ライン」
シューマンは1st、モーツァルトはパートなし。レオノーレは舞台裏ファンファーレ。
今回の演奏会に関しては、トランペットに負担がかかるところはほとんどなく、音色とタイミング勝負ばかりの神経戦となりました。
そんな中せっかく良い先生に教えて頂いているのだから、と音の立ち上がりの改善に集中することに。
レオノーレのファンファーレに関しては、ウィーン伝統のアゴーギグを教えて頂いてとっくり練習。
本番の直前に大事件発生。シューマンに使う予定のロータリィC管を破損してしまい、演奏不能状態に。
慌てて昔伺ったことがあるアトリエに修理をお願いする。
なんとか本番の週の頭に楽器が到着、当初はまるっきり音が響かなかったものの、丸一日掛けてなんとか以前の状態に持って行くことができた。
そんな中発見したのが、自分の音量感覚と周りに聞こえる音量感覚の違い。外で吹いていると分からないが、広い室内の響くところで吹くと非常に大きく聞こえる。mfがffくらい。ああこれが、妙に音が浮き出る原因であり、先生に指摘された「聞こえない恐怖症」か。
そして音量感覚を調整し、リハーサルと本番に臨むことにした。
レオノーレのファンファーレ演奏に際しては舞台裏からの吹奏となる関係上、音量と音程が重要になる。音量に関しては、舞台裏楽屋通路まで出て1回目、舞台裏一番遠くで2回目と差をつけ、楽譜指示にある「遠く」「近く」を表現する。音程に関しては1回目、主管を全部入れて吹いても舞台上では低く聞こえるという難問に行き当たった。自分自身の音程を無視してできるだけ高めに音程を取り、マウスピースを普段使っているものより浅くて小さいものに切り替えて明るい音に変えることで、ゲネプロでしっかり合わせることができた。
ゲネプロで合わせてしまうと本番が怖い。
うちのオケの定期演奏会は何故かいつも天気が悪い。今回は東日本大震災の追悼演奏を行う関係上、ロビーコンサートはなし。追悼演奏はJ.S.バッハの管弦楽組曲第3番より「アリア」、いわゆる「G線上のアリア」を弦楽合奏で。やっぱりバッハは良い。ラッパはどれもめちゃくちゃ難しいからそうそう演奏機会がないけど。
続いていよいよレオノーレ。最初の和音を聞いてから楽屋に戻り、ゲネプロの時と同様に高めの音程を確認しつつ軽く音出し。展開部で舞台裏楽屋通路に待機。
構える。弦楽器の上昇音型。
演奏1回目。
すぐに舞台裏に入る。モニタを動かしてもらう。構える。
演奏2回目。
……80点。合格。脱力。
演奏後に舞台裏から呼び出してもらい、大きな拍手をいただく。感無量。
楽屋でのんびりモーツァルトを聴く。ソリスト海瀬さんは5年前から印象が変わった。モーツァルトをしっかり演奏できるピアニストは良いピアニストだ。
アンコールは生誕200年、リストの「愛の夢」第3番。ロマンティックな曲は軽やかな演奏、穏やかな気持ち。
実は自分は前回のシューマンの協奏曲にも載っていない。いつか共演したい。
そしてシューマン。音量ランクを2つ落とす。最初はfなのでmp感覚。さすがにコーダは1つ落としに変更。節度ある演奏を目指す。最後のフェルマータ後に沼津では珍しい楽章間拍手。盛り上がって頂いたと嬉しくなる。
第2楽章もじっくりと。第3楽章はお休み。第4楽章のコラールは音量より楽器を響かせることを重視。
第5楽章は軽やかに。コーダのコラールも従来より響き重視で。最後の下り音型も軽やかに。
自分ではなかなか良くなったのではないかと思う。
アンコールはなし。この時点でかなり遅い時間になっている。
舞台裏で木管トレーナの先生に良かったと褒めていただく。
急いで荷物をまとめてレセプション、すぐに2次会へと雪崩れ込む。
横島先生にも良かった、上手くなったと褒めていただく。
これでようやく、先生に師事していますと言えるようになったかと思えて感無量。これがスタート地点。これからも頑張ります。
横島先生はオーケストラについても、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンがしっかりできるようになって良いオーケストラになった、と褒めてくださいました。
終電時間が迫ってきて帰宅。自宅で自主3次会。
今回は神経戦だった分、抑制する神経が鍛えられたかなと評価。自分の音は思った以上によく聞こえている。すべてを凌駕する音は、必要なときまで取っておきます。
次は11月。噂によるとラプソディー・イン・ブルーだのアメリカもの中心の曲目になるとか。ラッパは何人呼ばなければいけないだろうか……。
ベートーヴェン/レオノーレ序曲第3番
モーツァルト/ピアノ協奏曲第17番
シューマン/交響曲第3番「ライン」
シューマンは1st、モーツァルトはパートなし。レオノーレは舞台裏ファンファーレ。
今回の演奏会に関しては、トランペットに負担がかかるところはほとんどなく、音色とタイミング勝負ばかりの神経戦となりました。
そんな中せっかく良い先生に教えて頂いているのだから、と音の立ち上がりの改善に集中することに。
レオノーレのファンファーレに関しては、ウィーン伝統のアゴーギグを教えて頂いてとっくり練習。
本番の直前に大事件発生。シューマンに使う予定のロータリィC管を破損してしまい、演奏不能状態に。
慌てて昔伺ったことがあるアトリエに修理をお願いする。
なんとか本番の週の頭に楽器が到着、当初はまるっきり音が響かなかったものの、丸一日掛けてなんとか以前の状態に持って行くことができた。
そんな中発見したのが、自分の音量感覚と周りに聞こえる音量感覚の違い。外で吹いていると分からないが、広い室内の響くところで吹くと非常に大きく聞こえる。mfがffくらい。ああこれが、妙に音が浮き出る原因であり、先生に指摘された「聞こえない恐怖症」か。
そして音量感覚を調整し、リハーサルと本番に臨むことにした。
レオノーレのファンファーレ演奏に際しては舞台裏からの吹奏となる関係上、音量と音程が重要になる。音量に関しては、舞台裏楽屋通路まで出て1回目、舞台裏一番遠くで2回目と差をつけ、楽譜指示にある「遠く」「近く」を表現する。音程に関しては1回目、主管を全部入れて吹いても舞台上では低く聞こえるという難問に行き当たった。自分自身の音程を無視してできるだけ高めに音程を取り、マウスピースを普段使っているものより浅くて小さいものに切り替えて明るい音に変えることで、ゲネプロでしっかり合わせることができた。
ゲネプロで合わせてしまうと本番が怖い。
うちのオケの定期演奏会は何故かいつも天気が悪い。今回は東日本大震災の追悼演奏を行う関係上、ロビーコンサートはなし。追悼演奏はJ.S.バッハの管弦楽組曲第3番より「アリア」、いわゆる「G線上のアリア」を弦楽合奏で。やっぱりバッハは良い。ラッパはどれもめちゃくちゃ難しいからそうそう演奏機会がないけど。
続いていよいよレオノーレ。最初の和音を聞いてから楽屋に戻り、ゲネプロの時と同様に高めの音程を確認しつつ軽く音出し。展開部で舞台裏楽屋通路に待機。
構える。弦楽器の上昇音型。
演奏1回目。
すぐに舞台裏に入る。モニタを動かしてもらう。構える。
演奏2回目。
……80点。合格。脱力。
演奏後に舞台裏から呼び出してもらい、大きな拍手をいただく。感無量。
楽屋でのんびりモーツァルトを聴く。ソリスト海瀬さんは5年前から印象が変わった。モーツァルトをしっかり演奏できるピアニストは良いピアニストだ。
アンコールは生誕200年、リストの「愛の夢」第3番。ロマンティックな曲は軽やかな演奏、穏やかな気持ち。
実は自分は前回のシューマンの協奏曲にも載っていない。いつか共演したい。
そしてシューマン。音量ランクを2つ落とす。最初はfなのでmp感覚。さすがにコーダは1つ落としに変更。節度ある演奏を目指す。最後のフェルマータ後に沼津では珍しい楽章間拍手。盛り上がって頂いたと嬉しくなる。
第2楽章もじっくりと。第3楽章はお休み。第4楽章のコラールは音量より楽器を響かせることを重視。
第5楽章は軽やかに。コーダのコラールも従来より響き重視で。最後の下り音型も軽やかに。
自分ではなかなか良くなったのではないかと思う。
アンコールはなし。この時点でかなり遅い時間になっている。
舞台裏で木管トレーナの先生に良かったと褒めていただく。
急いで荷物をまとめてレセプション、すぐに2次会へと雪崩れ込む。
横島先生にも良かった、上手くなったと褒めていただく。
これでようやく、先生に師事していますと言えるようになったかと思えて感無量。これがスタート地点。これからも頑張ります。
横島先生はオーケストラについても、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンがしっかりできるようになって良いオーケストラになった、と褒めてくださいました。
終電時間が迫ってきて帰宅。自宅で自主3次会。
今回は神経戦だった分、抑制する神経が鍛えられたかなと評価。自分の音は思った以上によく聞こえている。すべてを凌駕する音は、必要なときまで取っておきます。
次は11月。噂によるとラプソディー・イン・ブルーだのアメリカもの中心の曲目になるとか。ラッパは何人呼ばなければいけないだろうか……。