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川瀬有希の時の旅


「今日は何の日」と題し、過去のその日に起こった出来事を、自由気ままに語るブログです。

10月18日/ 今日は何の日

2012-10-18 00:15:00 | 事件・事故・災害

(1963年)西口彰連続強盗殺人事件 ~福岡県の山道で男性二人が殺害されているのが発見される

これに始まり、最終的に五人を殺害する。
連絡船からの投身自殺を偽装したり、巧みな話術で多くの人を騙し詐欺をはたらくなどして全国を逃げ回り、結局逮捕されたのは年が明けてから。
当然死刑判決が下され、執行された。

この事件をモデルにしたのが佐木隆三原作の『復讐するは我にあり』で、後に映画化もされる(監督は今村昌平。犯人役の今は亡き緒形拳の迫真の演技が見物)。
映画では商売女が通報するが、実際の事件では小学生の女の子が犯人の姿を見破り、それが逮捕への突破口になるという映画顔負けの劇的な展開だったそうだ。

事件の詳細はこちら


10月16日/ 今日は何の日

2012-10-16 00:15:00 | 事件・事故・災害

(1981年)北海道夕張炭鉱ガス突出・爆発事故

世間ではすっかり「映画」(人によっては「メロン」かな?)のイメージが定着しているが、僕の中では夕張というと今でも炭鉱の印象が強い。
それはやはりこの事故報道にリアルタイムに接したせいだろう。
93名もの死者を出した(日本の炭鉱事故では三番目の被害規模)この大惨事は、当時朝から晩まで連日に渡り報道された。
まだ多数の行方不明者がいる段階での注水など、大変苦しい選択を強いられたこともあり、直接の犠牲者だけでなく、関係した全ての者が心に深い傷を負う哀しい事故でもあった。


10月15日/ 今日は何の日

2012-10-15 00:15:00 | 事件・事故・災害

(2002年)北朝鮮に拉致されていた日本人5人が帰国

電撃的とも称された小泉純一郎首相の北朝鮮訪問による交渉の結果、地村保志・地村(浜本)富貴恵さん夫妻、蓮池薫・蓮池(奥土)祐木子さん夫妻、曽我ひとみさんの5人が無事帰国を果たした。
一時帰国が条件とされていたが、日本側の拒絶により5人はそのまま定住。
北朝鮮側は約束反故を非難し、両国間の交渉が一時暗礁に乗り上げる事態になったが、そもそも何の罪のない人をある日突然暴力的に連れ去っておいて、それを犯人側に早く戻せという道理が通用する筈もない。
よって、この時の日本側の対応は極めて真っ当である。

言うまでもなく、拉致事件はこれで終わりではない。
象徴的存在である横田めぐみさんをはじめ、拉致被害の疑惑の濃いいわゆる特定失踪者を含めると数百人とも言われる人々を全員取り戻すまで、いかなる理由があろうと幕引きがなされてはならない。
が、日本政府がそれに積極的に取り組んでいる印象は薄い。
長年北朝鮮による拉致をでっち上げだと批判していた多くのメディア関係者や知識人の声など聞く必要はない。
もっと強気の姿勢で政府はこの問題に対応してもらいたい。


10月12日/ 今日は何の日

2012-10-12 00:15:00 | 事件・事故・災害

(1960年)浅沼稲次郎暗殺事件

日比谷公会堂で開かれた三党党首立会演説会で演説中の浅沼稲次郎(社会党委員長)が17歳の右翼少年・山口二矢に殺された。
浅沼はほぼ即死、逮捕された山口も、収容された少年鑑別所の単独室で11月2日に自殺した。
犯人の名前が明かされていることからも分かる通り、少年法の規定を無視して、山口の名は当時実名で報道された。
どんな残虐な事件を起こしても、未成年というだけで匿名にしてしまう昨今のマスコミのスタンスとは大違いだ。

この暗殺事件の詳細を知りたい方には、沢木耕太郎の『テロルの決算』をお薦めする。
浅沼・山口どちらの側にも決して偏ることなく、それでいて、味気ない、悪い意味での俯瞰的描写に陥らず、両者の実像に深く迫った傑作である。
こういうルポ物にありがちな、特定のイデオロギーに貫かれた解釈もされておらず、変にバイアスのかかった視点に毒されることもないので安心して読める。


10月11日/ 今日は何の日

2012-10-11 00:15:00 | 事件・事故・災害

(1947年)山口良忠判事が栄養失調で死亡

太平洋戦争終結後の食糧難の時期、彼は法の番人としての立場から闇米を拒み、食管法に基づく配給食糧だけを食べ続けた末、栄養失調により死亡した。
他に同様の理由で亡くなった法曹関係者はいなかった、即ち、闇米を売買する者を裁きつつ、自らも陰ではそれを得て日々凌いでいたということ。
悲しいかな、人間、理想だけでは生きていけない……。



(2008年)三浦和義被告が公判中のLAにて自殺

いわゆる「ロス疑惑」で改めて嫌疑をかけられている最中に、その舞台となったアメリカで首を吊り、自ら命を絶った。
この自殺にも様々な疑惑がもたれているが、ロス疑惑同様、永遠に闇に葬られてしまうのか。
この先、今以上に真相が解明されることはないような気がする。