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JUSTQUEST -BLOG-

QUEST & KASHIWAX & STUPID

22-23 K2 BOOTS -WAIVE-

2022-01-27 | QUEST
来季の最注目はTT BOOTSのレザーであることは重々承知のうえで、
ほとんど誰も注目しないでしょうし、日本では売れないでしょうし、
それなのに展示会で一番時間を使ってイジリまくって履きまくってしまった
マニアックなブーツをあえて熱く語ってしまおうかと。

いま世界で一番売れているブーツはK2なわけです。
日本では今でもブーツは"B"か"D"でしょ、という人が少なくない。
デニムはリーバイスしか履かないとかスニーカーはNIKEしか履かないとか
そんなん自由ですから、どーでもイイんですが現実は知ったほうがイイ。

弊社もHEADのブーツをイチオシしていた時代から(今もイイブーツ作ってます)
景気の悪化で上位モデルからドロップしていったり、SHIMANOが撤退したりで
これからブーツどうするんだよ?と頭を抱えていたときにK2を紹介されました。
当時は「K2?ブーツだよ?板じゃないよ?安いの探してるわけじゃないよ?」と
半信半疑というよりも"全疑"に限りなく近い気持ちで試し履きをして驚いた。
可能性、方向性、そういう意味で「これはアリだな」と。
そこから5年くらいは、仲間うちのショップに「K2 ブーツはイイよ」と言っても
「はぁ?」「K2ですか!?」とか冗談でしょ?みたいな反応をされ続けましたが
TT BOOTSが登場して流れが一変しました。そして現在に至るわけです。

会ったことはないですが、K2&RIDE(RIDEはK2傘下)のブーツ開発をしてきた
天才エンジニアさんが現副社長にまでなってるそうです。
こういう個人の才能をしっかりと活かせる会社というのは良いですよね。
売上と利益とコストしか見れない「それなら人間である必要なくね?」と思える
AIに変わってもらったほうがイイ経営者がたくさんいらっしゃる気がします。
経営者に限りませんが。

さて前置きが長くなりましたがご紹介しましょう。
22-23model K2 "WAIVE"(ウェイブ)




一目でわかるようにBC用のブーツです。
フロントのカバー部分や後方パネルが開放する作りは"32"のアレっぽくね?
と突っ込みたくはなりましたが、まず重量比でこっちのほうが50%くらい軽い。
もともとK2ラインナップでBC用といえば"ASPECT"がありますがASPECTも継続。
↓ ASPECT


ASPECTは「スノーボードができる登山靴」という作りなのに対して
WAIVEは「BC専用のスノーボードブーツ」という印象。この差は大きい。
ザビエが登ってるような「氷じゃん」とか「その登攀角度は無理だよ」みたいな状況なら
ASPECTの保護力、保持力は絶大な信頼に値しますが、登るほうの性能に特化しているので
滑ってるときに足裏の「遠さ」や靴ソールのエッヂが効き過ぎてしまい「ジワッと」が難しい。

WAIVEの最大の特徴となる後方パネルの開放は、いわゆる「ウォークモード」で
BOA CONDA(インナーを固定するBOA)を開放すると、リアパネル部も一緒に開放されて
膝を後方に逃がすことが可能になって「モモ上げ」みたいなハイク地獄からも開放される。
試し履きの感想としては、このときにアウターシューもフック部から外して足首にクルクルッと
巻いて縛っておいて上部のベルトを緩めた状態にしておくと、なおベター。
体力に自信のない人ほど、こういうモノに助けられることはアリガタイですね。

ちなみにメーカーカタログでのフレックス表示は
ASPECT : 9
WAIVE : 8
THRAXIS : 10(参考比較として)

販売予定価格が
ASPECT ¥62000-
WAIVE ¥65000-

こんなにイッパイ書いたけど、うちで売れるのは1足くらいだろうなぁ。
どこかの誰かの役に立ってたらイイなぁ。

ご予約お待ちしてますということで。


















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