メエ~~~~~!!!
羊の国へようこそ
羊毛フェルト作家meimeiです
先週行ってきました、鎌倉の羊毛フェルト講座
先生は、羊毛フェルトの書籍で作品を拝見していてとても憧れていた、若井麗華さん。
実際お会いしてみるととても気さくで優しくて、なんでも教えてくださり、と~っても素敵な方でした
若井先生の作品はアート性が高く、そして立体造形は一体どうやって作るんだろうと頭をひねってしまうくらい複雑で素敵なんです。
なので、いつか教えていただきたいとず~っと思っていました。
羊毛フェルトのワークショップにお邪魔するのは和歌山、京都で参加させていただいた坂田ルツ子さんの教室以来。その頃は娘もまだ小さかったのでバタバタとして大変でしたが💦
若井先生の講座のあった日に娘も二十歳となり、やっとゆっくりと講座を受けることができるようになりました
私は娘を育てながら羊毛フェルトを仕事にしてきましたが、実はずっとアートをやりたかったんです。
仕事になるもの、一般受けするものというと、どうしても良くも悪くも意図的になってしまうのですが、自分の表現したいものを、お金になるならないを別にして没頭して作るというのがアートだと思います。そこに時間と気力を費やすのは楽しくもあり、大変でもあり、なかなか収入につながらなかったりもすると思います。
そろそろそんな贅沢な時間の過ごし方を自分に許してもいいのではという想いで、講座に申し込ませていただきました。
今回は、ポルワスの白い羊毛を同じ量使い、同じ大きさの円形の方で袋状にフェルト化して、それぞれ思い思いの造形をしていくという講座でした。
まずは円形の型に羊毛を並べていきます。
型を羊毛でくるんだら石鹸水をかけてこすって転がして・・フェルト化し、袋状にしていきます。ベレー帽も同じ要領で作れるんですよ☆
どんな形が作れるのか・・ゆっくり時間をとって羊毛の造形と向き合っていきます。
同じ作り方でも、人によってできた形は十人十色!そこがまた面白い
私の作品はこんな感じになりました
ひだで囲まれた部分が何となく細胞みたいに見えたので、家に帰ってから、核の穴をあけてみました。
穴も、内側から空けるか、外側から空けるかで表情が全く異なります。内側から空けて少しもこっとした穴にしてみました。
中に光を仕込んでも綺麗です
羊毛という素材は、濡れた状態の羊毛だけで形が自在に作れ、そして乾くとそのまま形状を記憶するという面白さがあります。和紙よりも自由な造形が楽しめて、そして丈夫です。
また、粘土で作る陶器は焼き上げると固くなりますし重量もありますが、羊毛はしなやかさと軽さをキープします。優しくぬくもりのある質感が羊毛フェルトアートの魅力です。
なので、羊毛フェルトというのは他にはないとても異質で優秀な素材だと思います。
今回羊毛と向き合いながら、ここをこんな風にしたらどんな形になるだろうかとか、とにかく何かを作ろう!という意図を捨てて、カタチ遊びに没頭した時間でした。
昔読んだシュタイナーの本に、既存の形ではなくこの世にないものを創造することが重要だと書いてありました。例えば私の今回の作品を見て、「貝のよう」「ソフトクリームのよう」と、人はどこかで既存のものに当てはめる傾向があると思います。でも、私は貝やソフトクリームを作ろうという意図はなく、ただ心地よいと感じるカタチを作っていっただけです。何でもない、何かのカタチ。どこにもないカタチ。見る人によって変わるカタチ。
万人受けするものではないし、自己満足かもしれませんが、ただただ自分が楽しみながらそんな造形ができたら幸せだろうなって思いました。
次回は今月末にも帽子作りに伺います。次回も楽しみです