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栗の皮剥きに奮闘しておられることは、母の送迎時にうかがっていた。
お忙しいのに、たいへんでしょう、と、言ったら、
「家はほっとらかしです。でも、利用者さんの為だったら、がんばれる」
と、デイサービス施設の管理者さん。
帳簿上はお休みの今日、瓶詰めをわざわざ我が家に届けて下さった。
利用者さんのおやつを、味見させてくださるのだろうか。
元は蜂蜜容器?のガラス瓶、和紙に墨書きと落款のラベルを貼って、
ちょうどよいサイズの紙袋に、コスモスの絵の一筆箋。
>山口の母より栗が届きました・・・<
たしか、ご夫君は津和野のご出身とか、美しい町の秋の風景が浮かんでくるのが嬉しい。
激務の介護職に全力投球、それは決して半端なことではない。
「お年寄りが大好き!」と公言される以上に、
その愛は利用者さんたちにちゃんと伝わっている。
母の笑顔の源は、お気に入りのデイサービスと巡り会えたこと、
神様以外、誰に感謝しようか。