終の棲家ストーリー

まさか!の還暦家つくり。しんどくならないように、ゆっくり書きとめながら・・・。

玄関から見上げた風景

2007-06-14 21:29:41 | インテリア
ただいま!
と、父母の家から帰ってきたら、
おっちゃんがお昼ごはんを作ってくれてる。
たいてい、三輪ソーメン、オダマキという種類、ふたりで4把。

今日は疲れた。

母の通院日だった。
途中、財布をなくしたり、診察券を落としたりしながら、急なトイレを探し回ったり、階段の少ない道へ迂回したり。
前回よりも想定外のトラブルは多くなっていて、管理を嫌う彼女を支援するのはほんとうに大変。
それよりも、
この娘は黙って聞いてくれる、と安心しているのだろうか、
母は、気分のすぐれないこと、その原因は父にあることを延々、グチる。
グチ言うてゴメンね、と付け加えながら。

といっても、60年以上続く夫婦なので、
共感しながらも腰の引けた姿勢が必須で、これが、なかなか難しくて、しんどい。

幸い、車で毎日通える距離は保たれていて、
ああ、こんな状態でなんとか推移してくれたら、と感じる穏やかな日もあって、
そんな日は助かるのだけれど。

80歳代、60年を超える夫婦のくらし、は美談ではない。
もはや分かちがたく癒着していて、心のDVさえ定着しているかのよう・・・。


さてさて
世は、年金と介護産業の問題で混乱の只中。
長寿という宿願の青い鳥を手に入れたら、思わぬ事態が待っていた。

責任あるリーダーたちが決めた、安心のシステムの実態。

敗戦で、証書がタダの紙切れになった憤りを、母から聞かされたのは昭和20年代までのこと。
なに、大したことではない、今回の騒動も60年前のあれと同じ?
絶対の安心、をもくろむこと自体、イカロスの翼に似て、不遜かも、と。

画像は、玄関から見上げたわたしのアトリエ、あまり仕事しないけど。




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