終の棲家ストーリー

まさか!の還暦家つくり。しんどくならないように、ゆっくり書きとめながら・・・。

次郎丸と科布(しなふ)

2007-06-13 21:32:53 | 草木染
京都へでかけました。

おっちゃんは、お世話になっている報道写真家先生の写真展、烏丸で。
わたしは、お世話になった染織作家、K先生の作品展、河原町で。

おまけに、次郎丸という麻布の取り寄せを依頼していた、
河原町通りのY民芸店にも立ち寄りました。

次郎丸は麻布。
昔の麻布に、五郎丸というのがあって、
その復元品なので、数字をひかえて、次郎丸。

故なく大層な名前をつけるものよ、
と、なかば呆れて、でも、興味をひかれて買ってしまったのが最初。

暖簾に仕立てると、透け感が、得もいわれず美しい。
なので、さらに1反、店にはもう置いておられないので、わざわざ仕入れていただいたのだった。

これだけでも、わたしにとっては、大きな買い物。
なのに、さらに、エライものを買ってしまった、
なんて、内緒にしてね!

カード払いの最中に見上げた階段の上、
古びたのれん、あれはもしや、科織り(しなおり)では。

もう十年以上前の最後の残りキレを、暖簾に仕立てて展示していたらしい。

やや埃っぽいその布を、わたしは諦めきれなかった。
羽越国境の雪深い山里で1,400年も続いている、しな布。

画像左は、シナノキの甘皮で織られた科布、
右は、古代の麻を復元した、次郎丸です。




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